聖書 — 口語訳 (1955)

コリント人への第二の手紙 13

概要

コリント人への第二の手紙13章は、この手紙の最後の章です。パウロはコリントへの三度目の訪問を告げ、罪を犯し続ける人には厳しく臨むと警告します。コリントの人々は、キリストがパウロにあって語っておられる証拠を求めていました。パウロは、キリストが弱さのゆえに十字架につけられたが、神の力によって生きておられ、そのしもべたちも同じであると答えます。そして、自分が信仰にあるかどうかを吟味するよう勧めます。手紙は、イエス・キリストの恵みと、神の愛と、聖霊の交わりを告げる祝福で結ばれます。

この章の3つの区分

  1. 1-4節三度目の訪問、ふたりか三人の証人、そして弱さの中で力あるキリスト
  2. 5-10節自分を吟味しなさい:信仰にあるか
  3. 11-14節最後の勧めと、おわりの祝福

1わたしは今、三度目にあなたがたの所に行こうとしている。すべての事がらは、ふたりか三人の証人の証言によって確定する。

2わたしは、前に罪を犯した者たちやその他のすべての人々に、二度目に滞在していたとき警告しておいたが、離れている今またあらかじめ言っておく。今度行った時には、決して容赦はしない。

3なぜなら、あなたがたが、キリストのわたしにあって語っておられるという証拠を求めているからである。キリストは、あなたがたに対して弱くはなく、あなたがたのうちにあって強い。

4すなわち、キリストは弱さのゆえに十字架につけられたが、神の力によって生きておられるのである。このように、わたしたちもキリストにあって弱い者であるが、あなたがたに対しては、神の力によって、キリストと共に生きるのである。

5あなたがたは、はたして信仰があるかどうか、自分を反省し、自分を吟味するがよい。それとも、イエス・キリストがあなたがたのうちにおられることを、悟らないのか。もし悟らなければ、あなたがたは、にせものとして見捨てられる。

6しかしわたしは、自分たちが見捨てられた者ではないことを、知っていてもらいたい。

7わたしたちは、あなたがたがどんな悪をも行わないようにと、神に祈る。それは、自分たちがほんとうの者であることを見せるためではなく、たといわたしたちが見捨てられた者のようになっても、あなたがたに良い行いをしてもらいたいためである。

8わたしたちは、真理に逆らっては何をする力もなく、真理にしたがえば力がある。

9わたしたちは、自分は弱くても、あなたがたが強ければ、それを喜ぶ。わたしたちが特に祈るのは、あなたがたが完全に良くなってくれることである。

10こういうわけで、離れていて以上のようなことを書いたのは、わたしがあなたがたの所に行ったとき、倒すためではなく高めるために主が授けて下さった権威を用いて、きびしい処置をする必要がないようにしたいためである。

11最後に、兄弟たちよ。いつも喜びなさい。全き者となりなさい。互に励まし合いなさい。思いを一つにしなさい。平和に過ごしなさい。そうすれば、愛と平和の神があなたがたと共にいて下さるであろう。

12きよい接吻をもって互にあいさつをかわしなさい。聖徒たち一同が、あなたがたによろしく。

13主イエス・キリストの恵みと、神の愛と、聖霊の交わりとが、あなたがた一同と共にあるように。

鍵となる聖句

4節
すなわち、キリストは弱さのゆえに十字架につけられたが、神の力によって生きておられるのである。このように、わたしたちもキリストにあって弱い者であるが、あなたがたに対しては、神の力によって、キリストと共に生きるのである。

キリストは弱さのゆえに十字架につけられましたが、神の力によって生きておられます。パウロは、そのしもべたちも同じ道を歩むと言います。キリストにあっては弱くても、神の力によってキリストと共に生きるのです。

5節
あなたがたは、はたして信仰があるかどうか、自分を反省し、自分を吟味するがよい。それとも、イエス・キリストがあなたがたのうちにおられることを、悟らないのか。もし悟らなければ、あなたがたは、にせものとして見捨てられる。

パウロは問いを逆にします。使徒を試すのではなく、コリントの人々が自分自身を吟味するようにと。基準は、イエス・キリストが自分のうちにおられるかどうかです。これは信仰の吟味であり、何としても救いを裁くものではありません。

9節
わたしたちは、自分は弱くても、あなたがたが強ければ、それを喜ぶ。わたしたちが特に祈るのは、あなたがたが完全に良くなってくれることである。

パウロは、信者たちが強いなら、自分は弱くても喜びます。その祈りには明確な目的があります。彼らが完全に良くなること、つまり回復と成長です。

11節
最後に、兄弟たちよ。いつも喜びなさい。全き者となりなさい。互に励まし合いなさい。思いを一つにしなさい。平和に過ごしなさい。そうすれば、愛と平和の神があなたがたと共にいて下さるであろう。

最後の勧めは短いものです。全き者となりなさい、励まし合いなさい、思いを一つにし、平和に過ごしなさい。そうすれば、愛と平和の神が共にいてくださると約束されています。

13節
主イエス・キリストの恵みと、神の愛と、聖霊の交わりとが、あなたがた一同と共にあるように。

手紙は三位一体の祝福で終わります。主イエス・キリストの恵み、神の愛、聖霊の交わり。礼拝の終わりによく用いられます。

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説教が語っていること

コリント人への第二の手紙13章についてよくある質問

コリント人への第二の手紙13章5節の「自分を吟味しなさい」とはどういう意味ですか

パウロはすべての信者に、自分の信仰を確かめるよう勧めています。イエス・キリストは本当に自分のうちに生きておられるか。自分を責めさいなむことではなく、福音の光に照らして正直に自分の生活を見つめ、変えるべきことを認め、キリストのもとに帰ることです。

コリント人への第二の手紙13章13節の祝福はどういう意味ですか

父と子と聖霊を挙げる祝福です。恵みは主イエス・キリストから、愛は父なる神から来ます。聖霊の交わりとは、御霊との分かち合われる関係を意味し、それは信者同士をも結びつけます。礼拝の終わりによく唱えられます。

なぜパウロは13章で弱さと力について語るのですか

敵対者たちが彼を弱いと判断していたからです。パウロは、キリストご自身が弱さのゆえに十字架につけられ、神の力によって生きておられると答えます。クリスチャンの強さは自分から来るのではなく、まさに神に頼るときに現れるのです。

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