聖書 — 口語訳 (1955)

ヨハネの第三の手紙 1

概要

ヨハネの第三の手紙は、教会にあてた短い手紙です。長老ヨハネは、ガイオが真理のうちを歩んでいること、そして旅をする福音の働き人を迎え入れたことをたたえます。彼らを迎えることは、真理のために彼らと共に働くことだからです。ところが、かしらになりたがるデオテレペスは、彼らを受けいれず、悪い言葉で非難しています。ヨハネの答えは単純です。悪にならわず、善にならいなさい。手紙は、デメテリオについての良いあかしで結ばれます。

この章の4つの区分

  1. 1-4節真理のうちに愛されるガイオと、子どもたちが真理を歩む喜び
  2. 5-8節旅の兄弟たちを迎えることは、真理のための同労者となること
  3. 9-11節かしらになりたがるデオテレペス:悪にならわず、善にならう
  4. 12-14節デメテリオへの良いあかしと、再会への願い

1長老のわたしから、真実に愛している親愛なるガイオへ。

2愛する者よ。あなたのたましいがいつも恵まれていると同じく、あなたがすべてのことに恵まれ、またすこやかであるようにと、わたしは祈っている。

3兄弟たちがきて、あなたが真理に生きていることを、あかししてくれたので、ひじょうに喜んでいる。事実、あなたは真理のうちを歩いているのである。

4わたしの子供たちが真理のうちを歩いていることを聞く以上に、大きい喜びはない。

5愛する者よ。あなたが、兄弟たち、しかも旅先にある者につくしていることは、みな真実なわざである。

6彼らは、諸教会で、あなたの愛についてあかしをした。それらの人々を、神のみこころにかなうように送り出してくれたら、それは願わしいことである。

7彼らは、御名のために旅立った者であって、異邦人からは何も受けていない。

8それだから、わたしたちは、真理のための同労者となるように、こういう人々を助けねばならない。

9わたしは少しばかり教会に書きおくっておいたが、みんなのかしらになりたがっているデオテレペスが、わたしたちを受けいれてくれない。

10だから、わたしがそちらへ行った時、彼のしわざを指摘しようと思う。彼は口ぎたなくわたしたちをののしり、そればかりか、兄弟たちを受けいれようともせず、受けいれようとする人たちを妨げて、教会から追い出している。

11愛する者よ。悪にならわないで、善にならいなさい。善を行う者は神から出た者であり、悪を行う者は神を見たことのない者である。

12デメテリオについては、あらゆる人も、また真理そのものも、証明している。わたしたちも証明している。そして、あなたが知っているとおり、わたしたちの証明は真実である。

13あなたに書きおくりたいことはたくさんあるが、墨と筆とで書くことはすまい。

14すぐにでもあなたに会って、直接はなし合いたいものである。

15平安が、あなたにあるように。友人たちから、あなたによろしく。友人たちひとりびとりに、よろしく。

鍵となる聖句

2節
愛する者よ。あなたのたましいがいつも恵まれていると同じく、あなたがすべてのことに恵まれ、またすこやかであるようにと、わたしは祈っている。

ヨハネはガイオに、すべてのことに恵まれ、すこやかであるようにと祈りのあいさつを送り、その基準としてたましいの状態を挙げます。これはすべての人への約束ではなく、心のこもった友としての願いであり、内面のいのちを第一に置いています。

4節
わたしの子供たちが真理のうちを歩いていることを聞く以上に、大きい喜びはない。

長老にとって最も大きな喜びは、働きの成功ではなく、教えた人たちが真理のうちを歩んでいると聞くことです。歩むという言葉は、信念だけでなく、具体的な生き方を表しています。

8節
それだから、わたしたちは、真理のための同労者となるように、こういう人々を助けねばならない。

御名のために旅立つ人々を支えるとき、私たちは彼らの働きの同労者となります。こうして、もてなしは福音への奉仕となります。

11節
愛する者よ。悪にならわないで、善にならいなさい。善を行う者は神から出た者であり、悪を行う者は神を見たことのない者である。

手紙の道徳的な結論です。人はならうものに似ていきます。善を行う人は、自分が神に属していることを示しています。

この章に登場する人物

説教が語っていること

ヨハネの第三の手紙1章についてよくある質問

ヨハネの第三の手紙のメッセージは何ですか

この手紙は、福音の働き人へのもてなしを勧め、教会を支配したがる者の高ぶりを戒めています。ガイオは具体的な忠実さをたたえられ、デオテレペスはかしらになりたがる心を戒められ、読者は悪よりも善にならうよう招かれています。

ヨハネの第三の手紙に出てくるデオテレペスとは誰ですか

デオテレペスは、地方教会で影響力のあった人で、ヨハネは彼を、みんなのかしらになりたがる者と記しています。彼は使徒とその使者たちを受けいれず、彼らを悪く言い、ほかの人が迎えるのも妨げ、ついには教会から追い出しました。自分のために求める権力の危うさを示しています。

ヨハネの第三の手紙2節は繁栄について何を語っていますか

ヨハネはガイオに、たましいが恵まれているように、すべてのことに恵まれ、すこやかであるようにという個人的な願いを書き送っています。この節は、すべての信者に富や健康を保証するものではありません。使徒がガイオのたましいを基準にして、その人全体を気づかっていることを示しています。

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