聖書 — 口語訳 (1955)

歴代志下 7

概要

歴代志下7章は、ソロモンの宮の奉献を伝えています。王の祈りのあと、天から火が下り、主の栄光が宮に満ち、民は地にひれ伏して神をほめたたえます。続いて神は夜にソロモンに現れ、その祈りに答え、へりくだり、祈り、神に立ち返ることについての有名な14節を与えられます。そして、神を捨てるならばこの宮が荒れ果てるという警告で結ばれます。

この章の4つの区分

  1. 1-3節火が下り、主の栄光が宮に満ちる
  2. 4-10節いけにえと賛美、そして奉献の祭り
  3. 11-16節神はソロモンに答えられる:もしわたしの民がへりくだるならば
  4. 17-22節約束された祝福と、神を捨てた場合の警告

1ソロモンが祈り終ったとき、天から火が下って燔祭と犠牲を焼き、主の栄光が宮に満ちた。

2主の栄光が主の宮に満ちたので、祭司たちは主の宮に、はいることができなかった。

3イスラエルの人々はみな火が下ったのを見、また主の栄光が宮に臨んだのを見て、敷石の上で地にひれ伏して拝し、主に感謝して言った、「主は恵みふかく、そのいつくしみはとこしえに絶えることがない」。

4そして王と民は皆主の前に犠牲をささげた。

5ソロモン王のささげた犠牲は、牛二万二千頭、羊十二万頭であった。こうして王と民は皆神の宮をささげた。

6祭司はその持ち場に立ち、レビびとも主の楽器をとって立った。その楽器はダビデ王が主に感謝するために造ったもので、ダビデが彼らの手によってさんびをささげるとき、「そのいつくしみは、とこしえに絶えることがない」ととなえさせたものである。祭司は彼らの前でラッパを吹き、すべてのイスラエルびとは立っていた。

7ソロモンはまた主の宮の前にある庭の中を聖別し、その所で、燔祭と酬恩祭のあぶらをささげた。これはソロモンが造った青銅の祭壇が、その燔祭と素祭とあぶらとを載せるに足りなかったからである。

8その時ソロモンは七日の間祭を行った。ハマテの入口からエジプトの川に至るまでのすべてのイスラエルびとが彼と共にあり、非常に大きな会衆であった。

9そして八日目に聖会を開いた。彼らは七日の間、祭壇奉献の礼を行い、七日の間祭を行ったが、

10七月二十三日に至ってソロモンは民をその天幕に帰らせた。皆主がダビデ、ソロモンおよびその民イスラエルに施された恵みのために喜び、かつ心に楽しんで去った。

11こうしてソロモンは主の家と王の家とを造り終えた。すなわち彼は主の家と自分の家について、しようと計画したすべての事を首尾よくなし遂げた。

12時に主は夜ソロモンに現れて言われた、「わたしはあなたの祈を聞き、この所をわたしのために選んで、犠牲をささげる家とした。

13わたしが天を閉じて雨をなくし、またはわたしがいなごに命じて地の物を食わせ、または疫病を民の中に送るとき、

14わたしの名をもってとなえられるわたしの民が、もしへりくだり、祈って、わたしの顔を求め、その悪い道を離れるならば、わたしは天から聞いて、その罪をゆるし、その地をいやす。

15今この所にささげられる祈にわたしの目を開き、耳を傾ける。

16今わたしはわたしの名をながくここにとどめるために、この宮を選び、かつ聖別した。わたしの目とわたしの心は常にここにある。

17あなたがもし父ダビデの歩んだようにわたしの前に歩み、わたしが命じたとおりにすべて行って、わたしの定めとおきてとを守るならば、

18わたしはあなたの父ダビデに契約して『イスラエルを治める人はあなたに欠けることがない』と言ったとおりに、あなたの王の位を堅くする。

19しかし、あなたがたがもし翻って、わたしがあなたがたの前に置いた定めと戒めとを捨て、行って他の神々に仕え、それを拝むならば、

20わたしはあなたがたをわたしの与えた地から抜き去り、またわたしの名のために聖別したこの宮をわたしの前から投げ捨てて、もろもろの民のうちにことわざとし、笑い草とする。

21またこの宮は高いけれども、ついには、そのかたわらを過ぎる者は皆驚いて、『何ゆえ主はこの地と、この宮とにこのようにされたのか』と言うであろう。

22その時、人々は答えて『彼らはその先祖たちをエジプトの地から導き出した彼らの神、主を捨てて、他の神々につき従い、それを拝み、それに仕えたために、主はこのすべての災を彼らの上に下したのである』と言うであろう」。

鍵となる聖句

1-3節
ソロモンが祈り終ったとき、天から火が下って燔祭と犠牲を焼き、主の栄光が宮に満ちた。 主の栄光が主の宮に満ちたので、祭司たちは主の宮に、はいることができなかった。 イスラエルの人々はみな火が下ったのを見、また主の栄光が宮に臨んだのを見て、敷石の上で地にひれ伏して拝し、主に感謝して言った、「主は恵みふかく、そのいつくしみはとこしえに絶えることがない」。

火と主の栄光は、神がこの宮とその奉献を受け入れられたことを示しています。民は地にひれ伏し、「主は恵みふかく、そのいつくしみはとこしえに絶えることがない」と告げて応えます。

14節
わたしの名をもってとなえられるわたしの民が、もしへりくだり、祈って、わたしの顔を求め、その悪い道を離れるならば、わたしは天から聞いて、その罪をゆるし、その地をいやす。

神は、ご自分の民に求めることを語られます。へりくだり、祈り、神の顔を求め、悪い道を離れることです。そして、聞き入れ、ゆるし、地をいやすと約束されます。この節はまずイスラエルに向けられたもので、クリスチャンはさまざまなニュアンスを込めて教会に当てはめています。

15-16節
今この所にささげられる祈にわたしの目を開き、耳を傾ける。 今わたしはわたしの名をながくここにとどめるために、この宮を選び、かつ聖別した。わたしの目とわたしの心は常にここにある。

神は、この所でささげられる祈りに目を開き、耳を傾け、そこにご自分の臨在をとどめると約束されます。この箇所は、祈りが確かに神に届くことを教えています。

19-22節
しかし、あなたがたがもし翻って、わたしがあなたがたの前に置いた定めと戒めとを捨て、行って他の神々に仕え、それを拝むならば、 わたしはあなたがたをわたしの与えた地から抜き去り、またわたしの名のために聖別したこの宮をわたしの前から投げ捨てて、もろもろの民のうちにことわざとし、笑い草とする。 またこの宮は高いけれども、ついには、そのかたわらを過ぎる者は皆驚いて、『何ゆえ主はこの地と、この宮とにこのようにされたのか』と言うであろう。 その時、人々は答えて『彼らはその先祖たちをエジプトの地から導き出した彼らの神、主を捨てて、他の神々につき従い、それを拝み、それに仕えたために、主はこのすべての災を彼らの上に下したのである』と言うであろう」。

祝福は自動的なものではありません。神は、偶像礼拝と神の定めを捨てることが、地と宮を失うことにつながると警告されます。神との関係こそが第一です。

説教が語っていること

歴代志下7章についてよくある質問

歴代志下7:14はどういう意味ですか。

神はソロモンに、民がへりくだり、祈り、神の顔を求め、悪い道を離れるなら、聞き入れ、ゆるし、地をいやすと語られます。この節は、共同の悔い改めの歩みを描いています。これはイスラエルに与えられたもので、今日多くのクリスチャンが教会に当てはめていますが、その精神、すなわちへりくだりと祈りと神への立ち返りを保っています。

歴代志下7:14の「その地をいやす」とはどういう意味ですか。

文脈では、神は干ばつやいなご、疫病に見舞われた地について語っておられます(13節から14節)。地をいやすとは、民が神に立ち返るとき、イスラエルの地に祝福が回復されるという意味です。この本文は自動的な結果を約束しているのではなく、悔い改める民に対する神の良きみこころを描いています。

歴代志下7章の初めに何が起こりますか。

ソロモンが祈り終えると、天から火が下って燔祭と犠牲を焼き、主の栄光が宮に満ちて、祭司たちが宮にはいることができないほどでした。民はひれ伏して神をほめたたえ、その後、奉献は七日間にわたる大きな祭りとして続きます。

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