聖書 — 口語訳 (1955)

箴言 28

概要

箴言28章は、正しい人と悪しき人を、生活のあらゆる面で対比します。一方の勇気と他方の恐れ、曲がった道で得た富よりもまさる誠実さ。知恵ある者は、神の律法、人をしえたげる、または賢く治める指導者、お金、貧しい人への寛大さ、そしてへつらいよりも率直さについて語ります。中心にある13節は、罪を隠してもどこにも行き着かず、告白してそれを離れるならあわれみを受けることを教えています。

この章の4つの区分

  1. 1-8節確信のある正しい人、誠実さ、神の律法
  2. 9-14節祈り、富、罪の告白
  3. 15-22節指導者、誠実な労働、急いで富を得ようとすること
  4. 23-28節率直さ、主への信頼、貧しい人への寛大さ

1悪しき者は追う人もないのに逃げる、正しい人はししのように勇ましい。

2国の罪によって、治める者は多くなり、さとく、また知識ある人によって、国はながく保つ。

3貧しい者をしえたげる貧しい人は、糧食を残さない激しい雨のようだ。

4律法を捨てる者は悪しき者をほめる、律法を守る者はこれに敵対する。

5悪人は正しいことを悟らない、主を求める者はこれをことごとく悟る。

6正しく歩む貧しい者は、曲った道を歩む富める者にまさる。

7律法を守る者は賢い子である、不品行な者と交わるものは、父をはずかしめる。

8利息と高利とによってその富をます者は、貧しい者を恵む者のために、それをたくわえる。

9耳をそむけて律法を聞かない者は、その祈でさえも憎まれる。

10正しい者を悪い道に惑わす者は、みずから自分の穴に陥る、しかし誠実な人は幸福を継ぐ。

11富める人は自分の目に自らを知恵ある者と見る、しかし悟りのある貧しい者は彼を見やぶる。

12正しい者が勝つときは、大いなる栄えがある、悪しき者が起るときは、民は身をかくす。

13その罪を隠す者は栄えることがない、言い表わしてこれを離れる者は、あわれみをうける。

14常に主を恐れる人はさいわいである、心をかたくなにする者は災に陥る。

15貧しい民を治める悪いつかさは、ほえるしし、または飢えたくまのようだ。

16悟りのないつかさは残忍な圧制者である、不正の利を憎む者は長命を得る。

17人を殺してその血を身に負う者は 死ぬまで、のがれびとである、だれもこれを助けてはならない。

18正しく歩む者は救を得、曲った道に歩む者は穴に陥る。

19自分の田地を耕す者は食糧に飽き、無益な事に従う者は貧乏に飽きる。

20忠実な人は多くの祝福を得る、急いで富を得ようとする者は罰を免れない。

21人を片寄り見ることは良くない、人は一切れのパンのために、とがを犯すことがある。

22欲の深い人は急いで富を得ようとする、かえって欠乏が自分の所に来ることを知らない。

23人を戒める者は舌をもってへつらう者よりも、大いなる感謝をうける。

24父や母の物を盗んで「これは罪ではない」と言う者は、滅ぼす者の友である。

25むさぼる者は争いを起し、主に信頼する者は豊かになる。

26自分の心を頼む者は愚かである、知恵をもって歩む者は救を得る。

27貧しい者に施す者は物に不足しない、目をおおって見ない人は多くののろいをうける。

28悪しき者が起るときは、民は身をかくす、その滅びるときは、正しい人が増す。

鍵となる聖句

1節
悪しき者は追う人もないのに逃げる、正しい人はししのように勇ましい。

悪しき者は追う人もないのに逃げます。良心が責めるのです。正しい人は、隠すものが何もないので、ししのように勇ましいのです。

9節
耳をそむけて律法を聞かない者は、その祈でさえも憎まれる。

耳をそむけて神の律法を聞かない人は、その祈りが受け入れられることを期待できません。この聖句は、祈りを従順と御言に聞くことに結びつけています。

13節
その罪を隠す者は栄えることがない、言い表わしてこれを離れる者は、あわれみをうける。

この聖句は、秘密と告白を対比します。罪を隠せば前に進めず、それを認めて離れるならあわれみを受けます。告白は、方向転換を伴います。

26節
自分の心を頼む者は愚かである、知恵をもって歩む者は救を得る。

自分の心を頼むことは愚かですが、知恵をもって歩むことは救いに至ります。知恵ある者は、本能ではなく、神の言葉に頼ります。

このテーマで祈る

説教が語っていること

箴言28章についてよくある質問

箴言28章13節はどういう意味ですか

罪を隠す人は栄えない、つまり本当には前に進めません。一方、それを言い表して離れる人はあわれみを受けます。この聖句は物質的な成功を約束するのではなく、隠れることをやめ、神の思いやりを受ける良心の安らぎを描いています。

「その祈でさえも憎まれる」(箴言28章9節)とはどういう意味ですか

この箴言は、神の律法を聞くことを拒む人の祈りはむなしくなると述べています。神がいつも受け入れてくださる悔い改めの祈りのことではなく、意図的に耳を閉ざしたままで行う祈りのことです。御言を聞き、それを実行することは、祈りと共にあります。

箴言28章のメッセージは何ですか

この章は、誠実さは不正な富にまさり、本当の確信は澄んだ良心から来ると教えます。また、貧しい人への正義、へつらいよりも率直さ、罪の告白、そして主への信頼についても語っています。

箴言 28を引用している記事

← すべての章

口語訳(1955年)— パブリックドメイン。