バベルからペンテコステへ:神が回復される一致

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はじめに

バベルの塔は、単なる古い物語ではありません。創世記11章では、一致し、才能に恵まれ、組織立った一つの民が、壮大な事業に乗り出します。彼らには技術があり、経済力があり、組織力があります。欠けているのは、正しい方向です。彼らの動機は間違っていました。「われわれのために名をあげよう」。この説教は、この箇所を、ペンテコステ(使徒の働き2章)の光のもとで読み直させてくれます。そこでは御霊が、バベルの論理を覆し、罪が散らしたものを再び集めてくださいます。

構成

1. ノアとアブラハムはバベルを目にしたのか

説教者はまず、大洪水以前の長い寿命について思い起こさせます。ノアは950年生きました。アブラハムは大洪水の292年後、ノアが892歳のときに生まれています。アブラハムが58歳のとき、ノアはまだ生きていました。したがって、ノアが悲しみをもって、バベルの建設を目撃していた可能性は十分にあります。そして、信仰の若者であったアブラハムが、その傍らでノアを慰めていたということもありえます。聖書がそれをはっきりと語っているわけではありませんが、このことは、混乱したどの時代においても、神がご自分とともに歩む清い人々を保っておられることを思い起こさせてくれます。

あなたの時代を見てください。戦争、国際的な緊張、身近な人々の間で冷えていく愛。恐れないでください。流れに押し流されないでください。しかし、実りのない悲観論の中に沈み込まないでください。神は生きておられます。神は今も、ご自分がそれを通して働かれるしもべたちを保っておられます。

2. 罪とは、与えられた賜物の使い方の方向を誤ることである

バベルは、創世記における一つの「プロジェクトX」です。技術が必要でした(石を切り出す代わりに、焼いたれんがを作る)。モルタルの代わりにアスファルトが必要でした。組織された労働力、リーダー、料理人、労働者、財源が必要でした。技能そのものにも、組織にも、お金にも、何の悪もありません。バベルを咎あるものにするのは、その動機です。「われわれのために名をあげよう。散らされることのないために」(創世記11:4)。だれのためでしょうか。何のためでしょうか。神のためではなく、彼ら自身のためです。

ある著者はこう言いました。人間の最悪の罪とは、自分が正しいと思い込むことである、と。自分を過大評価するとき、人は他者に対して残酷になり得ます。歴史はその例であふれています。ホロコースト、植民地の侵略、「大義」の名のもとに行われた虐殺。神から素晴らしい賜物を授かった被造物が、その賜物を自分自身の栄光のために用い、世界を傷つけるのです。

3. 神は人類を守るために言語を混乱させられる

主は下って来られ、ご覧になり、彼らの言語を混乱させられます(創世記11:7)。ヘブル語で「バベル」という名は、「混乱させる」を意味する動詞「バラル」と語呂を合わせています。これは気まぐれでも、意地悪でもありません。もし神がこの計画を止めておられなかったなら、彼らはますます高慢になり、ついには互いに滅ぼし合っていたことでしょう。言語を混乱させることは、これから先の歴史を守ることなのです。出来事を神の視点から見ることを学んでください。

4. 本当の問題は言語ではなく、心である

今日、グーグル翻訳があれば、世界中の人々とコミュニケーションを取ることができます。それにもかかわらず、同じ言語の中で、同じ屋根の下で、同じ職場で、同じ教会の中で、心は離れたままです。言葉では通じ合っても、心は結ばれません。ここにこそ、罪の本当の重大さがあります。心から心への断絶です。

5. ペンテコステ:神がコミュニケーションを修復される

バベルからおよそ2000年後、イエス様が来られます。イエス様は十字架で死に、よみがえり、天に上げられ、聖霊を送られます(ヨハネ14〜16章)。ペンテコステの日、弟子たちは聖霊に満たされ、ほかの国々の言葉で語り始めます(使徒の働き2:4)。ユダヤ人、改宗者、クレテ人、アラビア人、それぞれが自分の国の言葉で「神の大いなるみわざ」を耳にします(使徒の働き2:11)。バベルは人々を散らしました。御霊は人々を集めます。違いを消し去るのではなく、イエス様の十字架によって心を一つに結び合わせるのです。

6. 教会における御霊による一致

弟子たちはかつて互いに競い合っていました。最後の晩餐の席でさえ、彼らの中でだれが一番偉いかについて、まだ議論していました(ルカ22:24)。復活の後、彼らは心を一つにして祈ります(使徒の働き1:14)。御霊が下り、使徒の働き2:44〜47は「みな一緒に」「心を一つにして」という言葉を繰り返します。御霊が支配するところに、一致が生まれます。わたしたちは、年齢も、職業も、気質も、意見も違います。それは良いことです。しかし、それぞれが「わたしもまた、ありのままの姿でイエス様に愛され、救われた」ということを思い起こすとき、御霊は働き、教会を一つにし、イエス様の喜びを町の果て、世界の果てにまで広げてくださいます。

覚えておきたいポイント

  • バベルには、技術も、組織も、お金もありました。欠けていたのは正しい動機、「神のためではなく、自分のために名をあげようとする」ことです。
  • 根本的な罪とは、自分が正しいと思い込み、自分を中心に置くことです。
  • 神が言語を混乱させられたのは、罰するためではなく、わたしたちを守るためです。
  • 最も深刻な断絶は、言語の断絶ではなく、心の断絶です。
  • ペンテコステはバベルに対する神の救済策です。御霊は違いを消すことなく人々を一つに結び合わせます。

あなたへの適用

  • ここ数か月、あなたは自分の賜物、時間、お金を、だれのために、何のために用いていますか。
  • あなたはどこで、自分が「正しい」と思い込むあまり、兄弟、姉妹、身近な人を軽んじていますか。
  • あなたの人生のどこで、だれかと同じ言葉を話していながら、心が結ばれていないと感じますか。今週、それを十字架の前に何を差し出せますか。
  • あなたは毎朝、聖霊に自分の心を開いていますか。それとも自分の力だけで一週間を過ごしていますか。
  • あなたの人生に「バベルのプロジェクト」(自分自身の栄光のために築いた成功)はありますか。神がそれを御手に委ねるようあなたに求めておられませんか。

引用聖句

よくある質問

なぜ神はバベルで言語を混乱させられたのですか。

意地悪からではありません。動機が人間の高慢(「われわれのために名をあげよう」)であった一つの計画を止めるためです。もし人々がその方向のまま一致し続けていたなら、彼らはますます高慢になり、ついには互いに滅ぼし合っていたことでしょう。散らされることは、救いの歴史のその後のために、人類を守るのです。

バベルとペンテコステは同じことを語っているのですか。

両者は鏡合わせの関係にあります。バベルでは、人間が自分の力で天まで登ろうとし、神が下って来て人々を散らされます。ペンテコステでは、御霊が天から下り、あらゆる言語の人々をイエス様のもとに集めてくださいます。高慢が分断したものを、十字架と御霊が再び一つに結び合わせるのです。

これは、わたしの日々の生活にとって具体的に何を変えるのでしょうか。

あなたが取り組むすべての計画、すべての関係、あなたが受け取ったすべての賜物の前で、本当の問いを自分に投げかけてください。だれのためか。何のためか。聖霊に、あなたの動機を清め、あなたの家庭、職場、教会にいる兄弟姉妹の心とあなたの心を一つに結んでくださるよう求めてください。

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