神がご自分の民を選ばれる:シナイの契約

読了時間 1分

はじめに

旧約聖書の神様と新約聖書の神様は、どこか違うように感じたことはありませんか?まるで旧約聖書が「神様1.0」を、新約聖書がもっと現代的な「神様2.0」を示しているかのように。けれども、神様はただお一人であり、変わることがありません。メラニー・エリスマンは出エジプト記19章1~8節を開き、イスラエルの民がシナイ山のふもとに到着し、救う神が契約を結ぶ神となる、この転換点の場面を見ていきます。「神様が何をなさったか」「神様が何を求めておられるか」「神様が何を約束してくださるか」という三つの流れを通して、旧約聖書の核心、そしてより広く、世界に対する神様のご計画全体が明らかになります。

メッセージの構成

1. 背景:シナイ山のふもとに立つイスラエル

  • エジプトを出て三か月目のちょうどその日、イスラエルの民はシナイの荒れ野に到着し、山の前に宿営します。
  • 多くの神学者は、この場面を出エジプト記のクライマックスと位置づけています。民はこの後、約一年間そこにとどまります。
  • モーセ五書の半分。出エジプト記の後半、レビ記全体、民数記の一部。が、この山のふもとで展開されます。
  • 出エジプト記19章で、エジプトでの働きを通して見てきた「救う神」が、ご自分の民と契約を結ぶ「契約の神」となられます。

2. 神様が何をなさったか:恵みが先にある

  • 「わたしがエジプトびとにした事と、あなたがたを鷲の翼に載せてわたしのもとにこさせたことは、あなたがた自身が見た」(出エジプト記19章4節)。
  • 神様はパロとその神々を辱め、その軍勢を海に沈めることによって、ご自分の民を奴隷の状態から解放されました。
  • 鷲の翼というイメージは、悪に対して激しく戦いながらも、雛を集める鳥のように優しい神様の姿を描いています(申命記32章11節も参照)。
  • 出エジプトの目的は、奴隷からの解放だけではありません。神様に近づくことこそが目的です。救いはそれ自体が最終目標ではないのです。

3. 神様が何を約束してくださるか:アイデンティティと使命

  • 「あなたがたはすべての民にまさって わたしの宝となるであろう」という言葉は、王にとって最も大切な王家の宝物を思わせます。
  • イスラエルの価値を決めるのは、その偉大さでも功績でもなく、神様がイスラエルに注いでくださる愛です(申命記7章7~8節)。
  • 「祭司の国」。民の一人一人が神様の御前に入るよう招かれ、諸国民のための仲介者となるよう召されています。
  • 「聖なる民」。生ける神様の臨在によって際立たされ、その正義と憐れみのうちに神様の御性質を映し出す、特別な民です。

4. 神様が何を求めておられるか:応答としての従順

  • 「もしあなたがたが、まことにわたしの声に聞き従い、わたしの契約を守るならば」。この条件は、救いの順序をひっくり返すものではなく、むしろそれを尊ぶものです。
  • イスラエルの民は、神様が律法をお与えになる前に、すでに過越の小羊の血によって贖われています。従順はその後に来るものであり、恵みへの最も自然な応答なのです。
  • 従順こそが、実際に祭司の国、聖なる民となるための唯一の道です。神様に不誠実でありながら、神様を代表することはできません。
  • 律法は、民が自分自身を救うために与えられたのではなく、すでに受けた救いを引き続き享受するために与えられたのです。

5. キリストにおいて成就した三重の恵み

  • この数章後、イスラエルは金の子牛を拝み、自らを汚してしまいます。私たちの罪は、神様の恵みに正しく応えることを不可能にします。
  • けれども、私たちの不誠実にもかかわらず、神様は誠実であり続けてくださいます。私たちが従わなかったところで、イエス様は十字架に至るまで従われました。
  • 第一の恵み:宇宙の神様は、人類と、そしてあなたと、契約を結ぶことを選ばれました。
  • 第二の恵み:神様は、私たちに代わって契約の条件を満たすために、独り子を送ってくださいました。
  • 第三の恵み:ペンテコステの日、神様は御霊を送られました。御霊は私たちのうちに住み、私たちを変え、御父の御心を私たちの心に書き記してくださいます。

心に留めたいポイント

  • 神様はただお一人であり、昨日も今日も、そして永遠に変わることがありません。旧約聖書は、その神様が本当はどのような方であるかを私たちに示しています。
  • 出エジプト記19章の流れ。神様が何をなさったか、神様が何を求めておられるか、神様が何を約束してくださるか。は、聖書全体の神学的な順序を示しています。恵みによる救い、応答としての従順、約束としての祝福です。
  • あなたの価値は、あなたが勝ち取るものではありません。神様があなたを愛してくださっているからこそ、あなたは神様の目に尊いのです。
  • 教会は新しいイスラエル(ユダヤ人も異邦人も含む)です。世界に神様を示すために召された、王なる祭司であり、聖なる国民なのです。
  • 私たちの不誠実は契約を壊しません。イエス様が私たちに代わって契約を完成させてくださり、御霊が律法だけでは生み出せなかったものを私たちのうちに実現してくださいます。

個人的な適用

  1. 神様が、救う神であり、鷲の翼に乗せて運んでくださる方であることを示すような出来事を、あなたは自分の生活の中で具体的にどのように見てきましたか?
  2. あなたはどの領域で、順序を逆にしてしまいがちですか。愛されるために従おうとするのではなく、すでに愛されているから従う、という順序を。
  3. もがきや、ストレスや、罪に打ちひしがれていると感じるとき、自分が神様の宝であることを、どのように思い起こすことができますか?
  4. 具体的に、今週あなたの生活はどのように「仲介者」となり得ますか。周りの人々への神様の祝福の通り道として。
  5. 自分の力に頼るのではなく、神様の御霊が御父の御心をあなたの心に書き記すのを、どこで、もっと委ねる必要がありますか?

引用聖句

あわせて読みたい

よくある質問

旧約聖書の神様は、新約聖書の神様と違うのですか?

いいえ、違いません。神様はただお一人であり、変わることがありません。旧約聖書は、優しい「神様2.0」に置き換えられる「神様1.0」を示しているのではありません。同じ神様、その御性質、そのご計画、そして世界に対する神様のご計画を明らかにしているのです。出エジプト記19章はすでに、何かを求める前にまず救ってくださる、恵みの神様を示しています。

今日、「祭司の国、聖なる民」であるとはどういう意味ですか?

ペテロはこの表現を用いて教会を描いています(1ペテロ2章9~10節)。これは、すべての信者が神様の御前に入る特権を持ち、仲介者となるよう召されていることを意味します。すなわち、世界への神様の祝福の通り道となるということです。「聖なる」とは、神様に属し、正義と憐れみに満ちた生き方によって、その御性質を映し出すことです。

なぜ神様は「もしあなたがたが聞き従うなら……」という条件を置かれるのですか?

この条件は、救われるために従わなければならない、という意味ではありません。イスラエルの民は、神様が律法をお与えになる前に、すでに過越の小羊の血によって贖われています。従順は救いの原因ではなく、すでに受けた恵みへの自然な応答であり、神様が民を召してくださった契約と使命を具体的に生きるための唯一の道なのです。

「Engagement」の説教をすべて見る

Église Évangélique Libreの説教を見逃さない

新しいメッセージの要約をお届けします。

メモを取ったり質問したりするにはサインインしてください。

関連記事

説教の公開元 Église Évangélique Libre. 説教全体を見る のチャンネルで.

← ブログに戻る

神がご自分の民を選ばれる:シナイの契約 | Efficient Church