エレミヤ書1章:才能も恐れも、あなたが誰かを決めない

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はじめに

東京のライフハウスでは、今年のテーマは「主を喜ぶことが私たちの力となる」ことです。10月は、人生の目的の中に見いだす喜びについて語られています。将史牧師は、英語通訳を担当するフェリックスとともに、ひとつの条件を加えます。「自分のアイデンティティを知らなければ、目的の中を歩むのは難しいのです。」

牧師は身近な例を挙げます。いま座っている椅子は、心地よく座れるように作られました。上に乗ったり、ほかの使い方をしたりすることもできますが、それでは椅子が本来持っている力を十分に生かせません。あなたの人生も、神が目的をもって造られたものです。偶然でも、手違いでもありません。

このメッセージは、神から諸国民への預言者に立てられたとき「できません」と答えた若者エレミヤの召命に沿って進みます。牧師はそこからアイデンティティについての四つの宣言を引き出し、最後に、希望の光となるようにという招きを語ります。

メッセージの流れ

1. 「私は誰なのか」:すべてを曇らせかねない問い

  • 牧師によれば、アイデンティティは、あなたがしていることや能力から来るものではありません。それは生まれる前から備えられていて、見いだしていくものです。
  • 牧師自身も長い間、自分のアイデンティティを探し続けました。シンガポールで生まれ、小学5年生まで日本で、その後は大学までアメリカで暮らしました。アメリカでは、アメリカ人のようには見えませんでした。日本では見た目は周りと同じでも、考え方も話し方も日本人らしくありませんでした。
  • 神を知る前は、迷っていました。「なぜ私はここにいるのか。私は誰なのか。この時代に何のために生きているのか。」考えれば考えるほど混乱し、心の健康に大きな影響が出るほどでした。
  • 神に出会って初めて、自分が愛され、造られた存在であり、目的が待っていることがわかりました。

2. あなたは生まれる前から選ばれていた

  • エレミヤ書1章5節:「わたしは、あなたをまだ母の胎内に造らないさきに、あなたを知り、あなたがまだ生れないさきに、あなたを聖別し、あなたを立てて万国の預言者とした。」
  • エレミヤに当てはまったことは、あなたにも当てはまります。あなたが宿る前から、神はあなたを知り、すばらしいことを成し遂げるために取り分けておられました。
  • 牧師は1歳の娘さんのお父さんです。最初のエコー検査のとき、赤ちゃんはとても小さな姿でした。この聖句を思い、こう感じたそうです。こんなに小さいのに、生まれる前から神に知られている。「私は愛されている、特別な存在だと思えます。」
  • あなたは自信がないかもしれませんし、自分には目的などないと感じているかもしれません。神はあなたに語りかけます。わたしはあなたを選んだ、生まれる前からあなたを知っている、あなたを愛している、と。牧師は、ただそれを受け取るよう勧めます。アイデンティティへの旅は、そこから始まります。

3. あなたのアイデンティティは才能ではなく神から来る

  • 出身国があなたのアイデンティティをつくるわけではありません。得意なことも同じです。「あなたはエンジニアですが、あなたのアイデンティティはエンジニアでしょうか。」牧師はサッカーをしていて、フェリックスはゲームが好きでした。それは彼らがしていたことであって、彼らが何者であるかではありませんでした。
  • エレミヤ書1章6〜8節:預言者は、自分は子どもで、どう語ればよいかわからないと言い訳をします。神は、そのように言ってはならない、わたしがあなたを遣わすすべての人のところへ行きなさい、恐れてはならない、わたしがあなたとともにいて救い出すからだ、と答えます。
  • 弱さもまた、あなたのアイデンティティではありません。牧師は学生時代、人前で話す授業を受けました。「ひとつ言ってもいいですか。私はそれが大嫌いでした。」毎回5分のスピーチで、退屈そうな人ばかりを見つめ、声は震えていました。
  • そこから牧師は結論を出しました。人前で話すなんて私には不可能だ、それが私のアイデンティティだ、と。エレミヤと同じです。今では教会の前で話し、役割上、人と話すことも多くなっています。
  • エペソ人への手紙2章10節:私たちは神の作品であり、神があらかじめ備えてくださった良い行いのために、キリスト・イエスにあって造られました。牧師は、英語の訳で「傑作」と言い表されていることが気に入っています。鏡の前では、うまくいっていないところばかりに目が行きます。けれども神は、あなたは神の傑作だと言われます。

4. 過去はもうあなたを定義しない

  • 過去の経験や犯した過ちは、私たちのアイデンティティになりやすいものです。
  • だからこそ、神はイエスを遣わされました。イエスは私たちの罪のために十字架で死に、三日目によみがえり、今も生きておられます。イエスがしてくださったことを信じるなら、あなたは赦され、救われています。「それが最も大切なアイデンティティです。」
  • コリント人への第二の手紙5章17節:イエスを信じるなら、あなたは新しく造られた者であり、古いものは過ぎ去りました。あなたは神の子どもとされたのです。
  • 牧師が自分の力で立とうとすると、弱さと過去の最悪の部分しか見えなくなります。イエスがしてくださったこと、エペソ人への手紙2章10節、コリント人への第二の手紙5章17節を思い出すと、新しい人生を生きていることを思い出せます。
  • そこで牧師はこう勧めます。自分に頼ると、いろいろな声に耳を傾けてしまいます。大切なのは、神が何と言っておられるかです。短い時間でもかまいませんので、毎日聖書を読み、神が語ってくださるように願ってください。読んだことをノートに書き、生活の中で実践してください。「ぜひやってみてください。」

5. 神に恐れを取り除いていただく

  • エレミヤは恐れでいっぱいでした。若すぎる、うまく話せない、と。それは自然なことで、現代の社会でもよくあることです。先が見えず、不安になり、恐れにとらわれてしまいます。
  • 牧師はよく、なぜ神が必要なのかと尋ねられます。調子の良い日には、神がいなくても大丈夫だと思えるかもしれません。しかし、神の目的の中を進めば進むほど、ひとりではできないことに出会います。神は、私たちの想像を超える計画を備えておられます。
  • エレミヤ書1章9〜10節:主は手を伸ばして預言者の口に触れ、わたしの言葉をあなたの口に授けた、と語られます。神は、エレミヤが自分にはできないと思っていたまさにその場所に触れ、力を与えてくださいました。
  • あなたの不安が過去の経験や周りの人から来ているなら、神はそれを取り除き、本当のアイデンティティを示し、目的に向かって前進させてくださいます。
  • ヨハネの第一の手紙4章18〜19節:愛には恐れがなく、完全な愛は恐れを締め出します。恐れには罰が伴うからです。私たちが愛するのは、神が先に私たちを愛してくださったからです。新しいことに挑戦するとき、あるいは神に従うときに、失敗や罪悪感への恐れが湧いてくることがあります。「もし神が怒ったらどうしよう。」牧師はこう答えます。「神はあなたに怒っていません。」
  • 牧師は、娘さんを通して父なる神の愛を理解できるようになりました。名前を呼ぶと、娘さんは笑顔で振り向き、泣きたくなるほどです。ジャンプしてと言っても、ほとんど足は地面から離れませんが、牧師にはそのジャンプがすばらしく見え、もうプロのスポーツ選手になった姿まで想像してしまいます。自分に向かって一歩進むたびに、誇らしくなります。
  • 神も同じように、子どもたちが祈り、神に言われたことを書き留め、困難の中でも神とともに歩むとき、喜んでくださいます。それを知ると、恵みと平安に満たされます。

6. アイデンティティを知ると、希望の光になれる

  • エレミヤ書29章11節は、アジアでとてもよく求められ、よく線が引かれる聖句です。牧師がイエスを知りたいと思ったのも、この聖句がきっかけでした。災いではなく平安を与える計画、将来と希望を与える計画です。
  • ただし、文脈の中で読む必要があります。民はバビロンに捕らえ移され、帰りたいと願っていましたが、数十年は帰ることができませんでした。エレミヤは立ち上がり、民に希望を与えました。状況は良くないけれども、神には計画があり、その計画は災いではない、と。
  • ヨハネによる福音書1章5節:光は闇の中に輝いていて、闇はこれに打ち勝つことができません。「光は、最も深い闇の中でいちばん輝きます。」
  • 自分のアイデンティティを知り、目的の中を歩むと、喜びがあふれ、周りの人も光と希望を受け取ります。母親でも、父親でも、学生でも、あなたはいる場所で、あなたなりの仕方で人に影響を与えることができます。
  • 牧師は、東京での学生時代から知っている、最近結婚したばかりの若い女性の話を紹介します。彼女は大きなことをしたいと願っていましたが、ときどき自信をなくし、「本当にエレミヤのよう」でした。彼女は、日記に書いた神の言葉に何度もしがみつき、忙しさの中で神を見失いそうになっても神のもとに戻り、解放され続けました。今では日本でイエスの希望を伝え、夫とともに、ともに仕える夫婦となっています。
  • 「アイデンティティを見いだすこと、それが人生です。」それはあなたが生まれる前から、すでに備えられています。「あなたは神の子どもです。あなたは世の光です。あなたは神の傑作です。」

7. アイデンティティを受け取るための祈り

  • 牧師はまず、自分のアイデンティティをもっと知りたい人、なぜここにいるのかと問う人、自分には無理だ、ふさわしくないと感じている人のために祈ります。神がその不安を取り除き、平安を与え、神の希望を運ぶ光としてくださいますように、と。
  • 続いて、神を知りたい人、神から離れていて戻りたい人のために祈ります。「心の奥では、もうわかっているはずです。あなたには神が必要です。」牧師は、手を挙げて、イエスに心を開くよう招きます。

この記事のポイント

  • 神は、あなたが生まれる前からあなたを知っておられました。アイデンティティは自分でつくるものではなく、神のもとで受け取り、見いだすものです。
  • 得意なことも苦手なことも、あなたが誰であるかを語るものではありません。神はあなたを傑作と呼んでくださいます。
  • イエスにあって、過去はもうあなたを定義しません。あなたは新しく造られた者、神の子どもです。
  • 神はあなたに怒っていません。完全な愛が、あなたの前進を妨げる恐れを締め出します。
  • 自分のアイデンティティを知る人は、最も暗い時代にあっても、希望の光となります。

自分への問いかけ

  1. 「私は誰なのか」という問いに、今日あなたはどう答えますか。仕事、出身、成果、それとも神があなたについて語っていることでしょうか。
  2. エレミヤの「私は若すぎます」のように、あなたはどんな弱さを、自分のアイデンティティだと思い込んでいますか。
  3. あなたは新しく造られた者なのに、どんな過去の過ちが今もあなたが何者なのかを語りかけてきますか。
  4. 今週、短い時間でも毎日聖書を読み、神が語られたことをノートに書き留めてみませんか。
  5. 家庭、学校、職場の中で、誰に対して希望の光となれるでしょうか。

引用した聖句

よくある質問

エレミヤ書1章は、私たちのアイデンティティについて何を教えていますか。

エレミヤ書1章5節で、神は預言者に、母の胎内で形づくる前から彼を知り、生まれる前から聖別していたと語られます。将史牧師によれば、これはあなたにも当てはまります。アイデンティティは自分でつくるものではなく、生まれる前から備えられていて、神のもとで見いだしていくものです。

私のアイデンティティは、才能や弱さで決まるのですか。

いいえ。仕事やスポーツ、趣味は、あなたがしていることであって、あなたが誰であるかではありません。弱さもあなたを定義しません。エレミヤは若すぎて話せないと言いましたし、人前で話すと震えていた将史牧師は、今では教会の前で語っています。アイデンティティは神から来ます。神はあなたを傑作と呼んでくださいます(エペソ人への手紙2章10節)。

エレミヤ書29章11節を文脈の中で読み直すのですか。

将来と希望を与えるというこの約束は、バビロンに捕らえ移され、数十年は故郷に帰れない民に与えられたものでした。それでもエレミヤは、夜の最も深いところで希望を語りました。将史牧師によれば、自分のアイデンティティを知る人は、今度は自分のいる場所で光となります。

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