はじめに
今日のメッセージで、ニース・ラリアーヌ教会のサミュエル・マブー牧師は、パキスタンにおける現代の奴隷制を取り上げたルポルタージュから語り始めます。世界には5000万人もの奴隷がいて、そのうち200万人以上がパキスタンにいます。実に100人に1人の割合です。治療費や結婚式、わずかな食料のために借金を背負った家族が、何世代にもわたってレンガ作りに縛られていくのです。この耐え難い現実の背後には、とても力強い霊的なイメージがあります。それは、あなた自身の借金、つまり罪の負債です。そして何よりも、その代価をあなたに代わって払い、奴隷から子へと変えてくださった救い主のことです。
メッセージの流れ
1. 今なお現実にある、恐ろしい奴隷制
- 現代においてもなお、世界には約5000万人の奴隷がいます。そのうちパキスタンには約230万人、100人に1人の割合です。
- 治療を受けるため、あるいは困難な時期を乗り越えるために、家族は返済できない借金を背負い、奴隷となってしまいます。
- 多くの人が「レンガ工場」で働き、家族総出で1日に2000から2500個ものレンガを作りますが、報酬は1000個あたり70サンチーム(約1円)ほどです。
- 病気や食料の値上がりのために借金は減るどころか増え続け、それが世代を超えて受け継がれていきます。こうした奴隷の多くはクリスチャンです。
2. 霊的なイメージ:罪の奴隷状態
- 肉体的な苦しみを超えて、聖書はさらに深刻な奴隷状態、永遠にまで及ぶ奴隷状態について語っています。それは罪の奴隷状態です。
- 「私たちも同様に、子どもであった時には、世を支配する諸霊のもとに奴隷となっていました」(ガラテヤ4:3)。
- 「罪を犯す者はみな、罪の奴隷です」(ヨハネ8:34)。私たちは生まれながらにしてこの奴隷状態のもとにあり、神の栄光を受けることができずにいます。
- 罪はまるで流砂のようなものです。もがけばもがくほど、それはあなたを締めつけ、深みへと引きずり込みます。
3. 世代を超えて受け継がれる負債
- パキスタンの子どもたちがすでにレンガ工場に生まれ落ちるのと同じように、私たちも霊的に、家族から重荷を受け継いでいます。オカルト、アルコール依存、暴力、薬物、虐待などです。
- 神は出エジプト記20章で、ご自分を愛する者には千代にまで祝福を与え、父の咎を三代、四代にまで及ぼすと約束されました。一方パウロは、テモテに、祖母ロイスと母ユニケの信仰を思い起こさせています(第二テモテ1:5)。
- 人生のある出来事、ある悲劇、ある転落によって、あなたもまた闇に対して負債を負うことがあります。そこから抜け出す人間的な手立ては何もありません。
- 私たちは生まれながらにして罪人であり、神の恵みを受けられずにいます。「義人はいない。ひとりもいない」(ローマ3:10)。
4. あなたの負債を払いに来てくださった救い主
- 「しかし、時が満ちると、神はご自分の御子を、女から生まれた者、律法の下に生まれた者としてお遣わしになりました。律法の下にある者を贖い出し、私たちが子としての身分を受けるためです」(ガラテヤ4:4-5)。
- パキスタンでは、一家族全員を救い出すために700ドル、1000ドル、時には2500ドルもの費用がかかることがあります。支援団体が債権者と交渉し、その代価を支払いに来るのです。
- イエスさまは、ご自身で闇のもとへ出向き、こう問われました。「この人のために、いくら払えばよいのか」と。そして、金や銀ではなく、十字架でご自分の血をもって支払われました。
- 「あなたがたが贖い出されたのは、銀や金のような朽ちるものによってではなく…尊いキリストの血によってです」(第一ペテロ1:18-19)。
5. 砕かれたレンガから、子としての身分へ
- ルポルタージュの中では、自由になった人はそれぞれレンガを一つ受け取り、自分の手でそれを砕きます。罪の重荷が取り除かれ、断罪が打ち砕かれるのです。
- 「こうしてあなたは、もはや奴隷ではなく、子です。子であれば、神によって立てられた相続人でもあります」(ガラテヤ4:7)。
- たった一日のうちに、これらの家族は借金の刻印を負った奴隷から、自由な男女へと変えられます。あなたも今夜、イエスさまにあって同じことを体験することができます。
- 「主の聖徒たちの死は、主の目には尊い」(詩篇116:15)。あなたもまた、御父の目には尊い存在なのです。あなたは価値のない奴隷ではありません。
6. イエスさまに属すること、それが本当の自由
- 人は、自分が借りのある相手に属します。キリストなしでは、あなたはこの世の君の支配下にあります。しかしキリストにあっては、あなたは体も魂も霊も、イエスさまに属します。
- 本当の自由とは、好きなことをするということではありません。それは、あなたの造り主と和解し、もはや罪があなたを支配しなくなることです。
- イエスさまがあなたのために執り成してくださるとき、この世の君に対してご自分の刺し貫かれた手を示されます。負債はすでに完済されており、そのひとしずくの血だけで、あなたを解放するのに十分なのです。
- パウロが自分自身をそう呼んだように、「キリストの奴隷」であることは、もはや恥ではなく、誇りです。あなたは罪の奴隷から、愛される子へ、キリストと共なる相続人へと変えられるのです。
心に留めておきたいこと
- 現代の奴隷制は今も存在し、世界で約5000万人がその状態にあります。彼らのために祈り、このイメージを通して、あなた自身の霊的な状態について語りかけられてください。
- 罪はちょっとした弱さではありません。それは奴隷状態であり、自分の力では返しきれない負債であり、時に世代を超えて受け継がれていく鎖です。
- どんな金も、どんな努力も、どんな功績も、あなたの罪をひとつたりとも贖うことはできません。十字架で流されたイエスさまの血だけが、十分な代価です。
- あなたがイエスさまの名を呼び求めるとき、イエスさまご自身が闇に対してあなたの負債を完済し、あなたを奴隷から子へ、借金を負う者から相続人へと変えてくださいます。
- 本当の自由とは、好きなことをすることではなく、キリストに属することです。そこでこそ、恐れ、罪責感、死があなたへの支配力を失うのです。
個人的な適用
- 今日のあなたの人生の中で、長い間背負ってきた「レンガ」はどこにありますか。依存症、傷、罪の習慣、家族から受け継いだ重荷など。それらを神の前に、ひとつひとつ言い表してみましょう。
- 両親や祖父母から受け継いだ重荷(オカルト、怒り、アルコール、虐待など)で、イエスさまの御名によって、自分の代で断ち切りたいと願うものはありますか。
- あなたは今もなお、自分の努力(良い行い、宗教的な行為、神への誓い)によって負債を返そうとしていませんか。キリストが支払われた代価は、あなたの信仰の生き方をどのように変えるでしょうか。
- あなたは自分を、まるで「奴隷程度の価値しかない」と感じているかもしれません。しばらく時間を取って、神があなたのために御子を与えられるほど、あなたが神の目に尊い存在であることを、神ご自身に語っていただきましょう。
- 今週、あなたの周りの誰に、この牧師がパキスタンの家族たちのために行っているように、キリストにあって体験したこの解放を証しすることができるでしょうか。
引用聖句
- ガラテヤ 4:3-7(中心聖句)
- ヨハネ 8:34
- 出エジプト記 20:5-6
- 第二テモテ 1:5
- ローマ 3:10-23
- 第一ペテロ 1:18-19
- 詩篇 116:15
- ルカ 15:11-32(放蕩息子)
よくある質問
聖書が言う「罪の奴隷である」とはどういう意味ですか。
イエスさまはヨハネ8:34でこう言われています。「罪を犯す者はみな、罪の奴隷です」。私たちは生まれながらにしてこの隷属状態のもとにあります。それは、パキスタンでレンガ工場に生まれ落ちる子どもたちが、それを選んだわけではないのと同じです。この奴隷状態は個人の努力では解決できません。もがけばもがくほど、その支配は強まります。救い主の介入だけが、負債を完済し、鎖を打ち砕くことができるのです。
イエスさまはどのようにして私たちの罪の負債を支払われたのですか。
イエスさまは金や銀でそれを支払われたのではなく、ご自分の血をもって支払われました。十字架の上で、むちで打たれ、いばらの冠をかぶせられ、手と足を刺し貫かれました。「あなたがたが贖い出されたのは…朽ちるものによってではなく…尊いキリストの血によってです」(第一ペテロ1:18-19)。ただ一度のこの行為によって、イエスさまはご自分を呼び求めるすべての人の負債を覆ってくださったのです。
本当のクリスチャンの自由とは何ですか。
それは、好きなことをすることでも、自由に旅をすることでも、誰にも頼らないことでもありません。本当の自由とは、造り主と和解し、もはや罪が私たちを支配しなくなることです。パウロ自身、自分を「キリストの奴隷」と呼びました。それは後退ではなく、養子縁組です。あなたは罪の奴隷から、愛される子へ、神の恵みによる相続人へと変えられるのです(ガラテヤ4:7)。
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