はじめに
試練がいつ訪れるか、私たちにはわかりません。誰もそれを免れることはできません。けれども、あなたは今日から心の準備をすることができます。その準備とは、まず新しい霊的テクニックによるものではなく、一つの源から来るものです。それは、神ご自身から来る永遠の喜びです。Momentumで語られたこのメッセージは、なぜ主の喜びがあなたの力となり、これから来るものに立ち向かう支えとなるのかを、あなたに知ってほしいと招いています。
このメッセージははっきりとこう告げています。「試練に備えなさい」と。それは、あなたを不安にさせるためではなく、あなたをしっかりと錨に繋ぐためです。神は嵐のない人生を約束されたことは一度もありません。神が約束されたのは、嵐の中であなたと共にいることです。そして神は、環境に左右されない喜び、誰にも何にも奪うことのできない喜びをあなたに与えてくださいました。
メッセージの構成
1. 神は試練のない人生を約束されたことは一度もない
主のもとに来れば、もう何の悩みもなくなると思っているなら、それは福音が語っていることではありません。神は穏やかな人生も、天国までの楽な航海も約束されませんでした。神が約束されたのは別のことです。「嵐が来ても、わたしはそこにいる」ということです。神は向こう岸へあなたを渡らせ、世の終わりまでいつもあなたと共にいることを約束されました。
マタイによる福音書13章の種を蒔く人のたとえは、説教者が教会の中で繰り返し目にする現実を思い起こさせます。多くのクリスチャンがみことばを受け入れても、この世の試練や思い煩いがそれを覆い、神が蒔いてくださったものを奪ってしまうのです。解決策は試練を避けることではなく、それが来る前に心を備えておくことです。
2. あなたの名前は天に書き記されている。それがあなたの喜び
あなたの喜びは、あなたの状況から来るのではなく、あなたのアイデンティティから来ます。あなたの名前は命の書に、神ご自身の手によって天に書き記されています。誰もそれを消すことはできません。誰もそれを奪うことはできません。誰もあなたの場所を横取りすることはできません。この事実こそが、あなたの喜びの土台となるべきものです。
あなたは義と平和と喜びに満ちた永遠の御国に属しています(ローマ 14:17)。あなたはキリストにあって天上に座しているのです(エフェソ 2:6)。もはやこの腐敗した世界があなたを定義するのではなく、あなたが属する御国があなたを定義するのです。
3. 状況を超えて礼拝すること
「あなたはわたしの嘆きを踊りに変え、粗布を解いて、喜びをわたしの帯としてくださった。わたしの魂があなたをほめ歌い、黙ることのないためです」(詩篇 30:11-13)。説教者はこう問いかけます。教会に来たのに黙ったままだった、ということが今まであなたにありましたか。それは、あなたが状況にあなたの感情と人生を支配させてしまうときに起こることです。
あなたの賛美は、どう歌うか、どう手を上げるかによって決まるのではありません。それは、神があなたのためにしてくださったことを、どれほど深く実感しているかによって決まります。そして、神がしてくださったことを実感すればするほど、口は自然と開かれていきます。「うめいても何も変わりません。信じることがすべてを変えるのです」。
4. 神がしてくださることだけでなく、神ご自身のために賛美する
説教者は、痛いところを突く問いを投げかけます。もし神が今日、祝福の蛇口を止めてしまったら、あなたはそれでも神を賛美し続けますか。安心してください、神はあまりにも善い方ですから、そのようなことはなさいません。しかしこの問いは、あなたが今どこに立っているかを明らかにします。もしあなたが神のなさることのためだけに賛美しているなら、あなたはおそらく状況に依存しています。もし神ご自身のために賛美しているなら、あなたは神があなたにとって誰であるかを本当に理解しているのです。
使徒パウロはこう書いています。「いつも喜んでいなさい」(第一テサロニケ 5:16)、そして「すべてのことについて感謝しなさい」(第一テサロニケ 5:18)。これは手の届かない理想ではなく、一つの訓練です。あらゆる状況の中で「感謝します」と言うことを学ばなければなりません。あなたが神の子どもであることを知っているからです。
5. イエスは、この地上を歩いた中で最も喜びに満ちた方だった
私たちはよく、イエスを権威ある方、まっすぐな方、父に従順な方として語ります。それはすべて本当のことです。しかし、あまり語られていない一面があります。それは、イエスがこの地上を歩いた中でおそらく最も幸せな方であったということです。絵画では、イエスが微笑んでいる姿はほとんど描かれません。けれども、その喜びこそが、イエスの際立った特徴だったのです。
「あなたは義を愛し、不法を憎まれた。それゆえ、神よ、あなたの神は、喜びの油をあなたに注ぎ、あなたを仲間にまさる者とされた」(ヘブライ 1:9)。この喜びの油は、あなたの上にも注がれています。油は簡単には拭い去れません。流れ、染み込み、残り続けるのです。イエスは、ご自分の弟子たちが、ご自身と同じ喜びに満ち溢れることを望んでおられます。
まとめ
- 神は試練のない人生を約束されたことは一度もありませんが、どんな嵐の中でもあなたと共にいることを約束してくださいました。
- あなたの喜びは、周りの状況の上にではなく、神が誰であるか、そしてあなたが神の子どもであるというアイデンティティの上に築かれています。
- あなたの名前は天に書き記されています。誰もそれを消すことも、その場所をあなたから奪うこともできません。
- 賛美するとは、神が誰であるかを認めることです。黙ってしまうとは、状況にあなたの人生を支配させることです。
- 今から永遠に根ざした喜びを育て、試練に備えましょう。
個人的な適用
- 私は、神がしてくださることのために賛美しているでしょうか。それとも、神ご自身のために賛美しているでしょうか。この答えは、私の喜びの確かさについて何を物語っているでしょうか。
- 状況に自分の感情を支配させてしまい、教会で黙ったままになってしまう日曜日はないでしょうか。私は何を変えることを選び取りますか。
- 私は今、「豊作の年」の時期にいるでしょうか。これから来るかもしれない困難な日々に備えて、心を強めるために、この時をどう用いますか。
- 私は本当に、自分の名前が命の書に書き記されていることを理解しているでしょうか。それとも、まだこの世に属しているかのように生きているでしょうか。
- あらゆる状況の中で感謝を言うことを学ぶために、今週私が踏み出す具体的な一歩は何ですか。
引用された聖句
- マタイ 13:1-23 · 種を蒔く人のたとえ
- マタイ 28:20 · わたしはいつもあなたがたと共にいる
- 詩篇 30:11-13 · あなたは喜びをわたしの帯としてくださった
- 詩篇 43:4 · 神、わたしの喜びと楽しみ
- ローマ 14:17 · 御国、義と平和と喜び
- エフェソ 2:6 · 天上に共に座している
- 第一テサロニケ 5:16-18 · いつも喜び、すべてのことについて感謝しなさい
- ヘブライ 1:9 · 喜びの油
- ルカ 15:4-7 · 見つかった羊と共に喜ぶ
- ルカ 2:10-11 · 羊飼いたちに告げられた大きな喜び
よくある質問
順調なときに、どうすれば霊的に試練へ備えることができますか。
このメッセージによれば、備えるとは、これから起こるかもしれない不幸を想像することではなく、環境から来るのではない喜びに、今から自分の心を根づかせることです。豊作の7年間が飢饉の7年間への備えとなったように(創世記41章)、恵みの時は、信仰と賛美と神との交わりの蓄えを築くために与えられているのです。
なぜ神はクリスチャンの人生に試練を許されるのですか。
このメッセージは神学的な説明を展開しているわけではありませんが、はっきりとしたことを思い起こさせてくれます。神は嵐のない人生を約束されたことは一度もなく、嵐の中で共にいることを約束されたということです。試練は、神があなたを見捨てた証拠ではありません。むしろそこは、神の永遠の喜びが、あなたが乗り越えるための力となる場所なのです。
もう賛美する気持ちになれないとき、どうすればよいですか。
説教者は、黙ったままでいないようにと招いています。あなたの賛美は、あなたの才能やそのときの感情に左右されるものではありません。それは、神があなたのためにしてくださったこと、そして神が誰であるかを実感するときに、自然とあふれ出てくるものです。たとえ難しくても口を開くこと、それ自体がすでに新しい次元へ入ることなのです。あなたの解放は、時にあなたの舌の先にあります。
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