聖書の人物 アベル

生涯、名前の意味、人生の教訓

要約

アベルはアダムとエバの次男で、カインの弟です。羊を飼う者で、群れのういごを主にささげました。神はアベルとそのささげ物を顧みられます。ねたんだカインは、野で彼を殺しました。ヘブル人への手紙は、アベルが信仰によってまさったいけにえをささげ、義とされ、死んでもなお語っていると教えます。生きた信仰と、兄弟への憎しみの重さが心に残ります。

アベルという名前の意味

アベルの名は、一般に息や蒸気を意味するヘブル語と結びつけて理解され、その生涯の短さを思わせます。創世記はこの名について直接の説明をせず、エバがまた、その弟アベルを産んだとだけ記します(創世記4章2節)。

アベルの生涯

  1. 二人の兄弟、二つの仕事

    創世記4章1-2節

    アダムは妻エバを知り、エバはカインを産んで、主によってひとりの人を得たと言いました。続いて弟アベルを産みます。アベルは羊を飼う者、カインは土を耕す者となりました。二人は同じ家で育ち、仕事は違っても、礼拝すべき神は同じでした。

  2. 二つのささげ物

    創世記4章3-5節

    日がたって、カインは地の産物を主にささげ物として持ってきます。アベルも、群れのういごと肥えたものを持ってきました。主はアベルとそのささげ物を顧みられましたが、カインとそのささげ物は顧みられませんでした。カインは大いに憤り、顔を伏せます。

  3. 殺人

    創世記4章6-8節

    主はカインに語りかけ、罪が門口に待ち伏せていて、それはあなたを慕い求めるが、あなたはそれを治めなければならないと警告されます。しかしカインは変わりません。弟に声をかけ、野に出たとき、アベルに立ちかかって殺しました。聖書に記された最初の殺人です。

  4. 叫ぶ血

    創世記4章9-11節

    神はカインに、弟アベルはどこにいるかと尋ねます。カインは知りません、わたしが弟の番人でしょうかと答えました。神は、弟の血の声が土の中から叫んでいると告げます。アベルは死んでいても、神はその声を聞かれました。カインはこの土地からのろわれます。

  5. 信仰の模範アベル

    ヘブル人への手紙11章4節、12章24節

    新約聖書はアベルを、信仰の最初の模範として取り上げます。信仰によって、カインよりもまさったいけにえを神にささげ、義とされ、神がそのささげ物を認められました。死んでもなお語っています。イエスの血は、さらにまさって語ります。

アベルから学ぶこと

  • アベルが群れのういごをささげたように、神に最善をささげましょう。
  • 神を喜ばせるのは信仰です。ささげ物の価値を決めるのは、その外見ではありません。
  • ねたみや怒りに支配されてはいけません。罪は門口に待ち伏せています。
  • 神は不正を受けた人の声を聞かれ、その血を忘れられません。
  • 信仰に生きた人の証しは、死んだあともなお語り続けます。

鍵となる聖句

創世記4章4節

アベルは群れのういごと肥えたものをささげ、主は彼とそのささげ物を顧みられました。神は贈り物よりも先に、それをささげる人を見ておられます。

創世記4章10節

神はカインに言われます。「あなたの弟の血の声が土の中からわたしに叫んでいます」。アベルはもう語れませんが、神は聞いておられます。神の正義が罪のない人を見守ることを示す節です。

ヘブル人への手紙11章4節

アベルは信仰によって、カインよりもまさったいけにえをささげ、義とされ、死んでもなお語っています。この節は物語を読み解く鍵です。大切なのは行いだけでなく、信仰でした。

アベルについての説教

よくある質問

聖書のアベルとはどんな人ですか。

アベルはアダムとエバの次男で、カインの弟です。羊飼いで、群れのういごを神にささげ、神はそのささげ物を喜ばれました。ねたんだカインに殺されます。新約聖書は彼を、義とされた信仰の人として示します。

アベルという名前の意味は何ですか。

アベルの名は、一般に息や蒸気を意味するヘブル語と結びつけて理解され、その生涯の短さを思わせます。創世記はこの名を直接説明していないので、これは慎重な解釈です。

アベルの物語は聖書のどこにありますか。

アベルの物語は創世記4章1-16節にあります。そのあとヘブル人への手紙で、11章4節では信仰の模範として、12章24節ではイエスの血との比較で取り上げられます。イエスもマタイによる福音書23章35節で彼に触れています。

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