聖書 — 口語訳 (1955)

イザヤ書 1

概要

イザヤ書1章は、告発でこの書を始めます。神は天と地を証人に呼ばれます。わたしは子を養い育てたが、彼らはわたしにそむいた。国は荒れ果てているのに、民は生き方を変えずにいけにえを捧げ続けています。神はそのむなしい礼拝を退け、悪を行うのをやめ、公正を求め、みなしごとやもめを守るよう求められます。そして赦しへと招かれます。赤い罪でも白くなりうるのです。章は、裁きの警告と清めの約束で終わります。

この章の4つの区分

  1. 1-9節反逆の子らと荒れ果てた国
  2. 10-17節正義のない宗教:神はむなしい礼拝を退けられる
  3. 18-20節さあ、論じ合おう:赦しの申し出と民の前の選択
  4. 21-31節不忠実な町、清め、そして裁き

1アモツの子イザヤがユダの王ウジヤ、ヨタム、アハズ、ヒゼキヤの世にユダとエルサレムについて見た幻。

2天よ、聞け、地よ、耳を傾けよ、主が次のように語られたから、「わたしは子を養い育てた、しかし彼らはわたしにそむいた。

3牛はその飼主を知り、ろばはその主人のまぐさおけを知る。しかしイスラエルは知らず、わが民は悟らない」。

4ああ、罪深い国びと、不義を負う民、悪をなす者のすえ、堕落せる子らよ。彼らは主を捨て、イスラエルの聖者をあなどり、これをうとんじ遠ざかった。

5あなたがたは、どうして重ね重ねそむいて、なおも打たれようとするのか。その頭はことごとく病み、その心は全く弱りはてている。

6足のうらから頭まで、完全なところがなく、傷と打ち傷と生傷ばかりだ。これを絞り出すものなく、包むものなく、油をもってやわらげるものもない。

7あなたがたの国は荒れすたれ、町々は火で焼かれ、田畑のものはあなたがたの前で外国人に食われ、滅ぼされたソドムのように荒れすたれた。

8シオンの娘はぶどう畑の仮小屋のように、きゅうり畑の番小屋のように、包囲された町のように、ただひとり残った。

9もし万軍の主が、われわれに少しの生存者を残されなかったなら、われわれはソドムのようになり、またゴモラと同じようになったであろう。

10あなたがたソドムのつかさたちよ、主の言葉を聞け。あなたがたゴモラの民よ、われわれの神の教に耳を傾けよ。

11主は言われる、「あなたがたがささげる多くの犠牲は、わたしになんの益があるか。わたしは雄羊の燔祭と、肥えた獣の脂肪とに飽いている。わたしは雄牛あるいは小羊、あるいは雄やぎの血を喜ばない。

12あなたがたは、わたしにまみえようとして来るが、だれが、わたしの庭を踏み荒すことを求めたか。

13あなたがたは、もはや、むなしい供え物を携えてきてはならない。薫香は、わたしの忌みきらうものだ。新月、安息日、また会衆を呼び集めること―― わたしは不義と聖会とに耐えられない。

14あなたがたの新月と定めの祭とは、わが魂の憎むもの、それはわたしの重荷となり、わたしは、それを負うのに疲れた。

15あなたがたが手を伸べるとき、わたしは目をおおって、あなたがたを見ない。たとい多くの祈をささげても、わたしは聞かない。あなたがたの手は血まみれである。

16あなたがたは身を洗って、清くなり、わたしの目の前からあなたがたの悪い行いを除き、悪を行うことをやめ、

17善を行うことをならい、公平を求め、しえたげる者を戒め、みなしごを正しく守り、寡婦の訴えを弁護せよ。

18主は言われる、さあ、われわれは互に論じよう。たといあなたがたの罪は緋のようであっても、雪のように白くなるのだ。紅のように赤くても、羊の毛のようになるのだ。

19もし、あなたがたが快く従うなら、地の良き物を食べることができる。

20しかし、あなたがたが拒みそむくならば、つるぎで滅ぼされる」。これは主がその口で語られたことである。

21かつては忠信であった町、どうして遊女となったのか。昔は公平で満ち、正義がそのうちにやどっていたのに、今は人を殺す者ばかりとなってしまった。

22あなたの銀はかすとなり、あなたのぶどう酒は水をまじえ、

23あなたのつかさたちはそむいて、盗びとの仲間となり、みな、まいないを好み、贈り物を追い求め、みなしごを正しく守らず、寡婦の訴えは彼らに届かない。

24このゆえに、主、万軍の主、イスラエルの全能者は言われる、「ああ、わたしはわが敵にむかって憤りをもらし、わがあだにむかって恨みをはらす。

25わたしはまた、わが手をあなたに向け、あなたのかすを灰汁で溶かすように溶かし去り、あなたの混ざり物をすべて取り除く。

26こうして、あなたのさばきびとをもとのとおりに、あなたの議官を初めのとおりに回復する。その後あなたは正義の都、忠信の町ととなえられる」。

27シオンは公平をもってあがなわれ、そのうちの悔い改める者は、正義をもってあがなわれる。

28しかし、そむく者と罪びととは共に滅ぼされ、主を捨てる者は滅びうせる。

29あなたがたは、みずから喜んだかしの木によって、はずかしめを受け、みずから選んだ園によって、恥じ赤らむ。

30あなたがたは葉の枯れるかしの木のように、水のない園のようになり、

31強い者も麻くずのように、そのわざは火花のようになり、その二つのものは共に燃えて、それを消す者はない。

鍵となる聖句

3節
牛はその飼主を知り、ろばはその主人のまぐさおけを知る。しかしイスラエルは知らず、わが民は悟らない」。

牛でさえ飼い主を知っているのに、民は自分の神を知りません。非難されているのは、破られた規則というより、忘れられた関係です。

17節
善を行うことをならい、公平を求め、しえたげる者を戒め、みなしごを正しく守り、寡婦の訴えを弁護せよ。

神はご自分が望むことを語られます。善を行うことを習い、公正を求め、しいたげられた人を助け、みなしごとやもめを守ることです。真の信仰は、最も弱い人をどう扱うかに表れます。

18節
主は言われる、さあ、われわれは互に論じよう。たといあなたがたの罪は緋のようであっても、雪のように白くなるのだ。紅のように赤くても、羊の毛のようになるのだ。

神は民をご自分と論じ合うよう招かれますが、その結末は赦しです。赤い罪が白くなるのです。赦しは得るものではなく差し出されるものであり、素直な心を求めます。

19-20節
もし、あなたがたが快く従うなら、地の良き物を食べることができる。 しかし、あなたがたが拒みそむくならば、つるぎで滅ぼされる」。これは主がその口で語られたことである。

この章は本当の選択を示します。素直に従えば、地の良き物を食べ、逆らえば剣に食い尽くされます。神は責任を民に委ねておられます。

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説教が語っていること

イザヤ書1章についてよくある質問

イザヤ書1章18節はどういう意味ですか

神は、ご自分と論じ合うよう招き、緋のように赤い罪が雪のように白くなると告げられます。完全な赦しを差し出しておられます。文脈は素直さも求めています。赦しは神に立ち返る人に差し出されるのです。クリスチャンは、そこに十字架でのキリストのわざの予告を見ます。

なぜイザヤ書1章で神はいけにえを退けられるのですか

神は礼拝そのものを退けるのではなく、不正を伴う礼拝を退けます。手が血で満ちているとき、いけにえや祭りは神にとって重荷です。神がまず求められるのは、悪を行うのをやめ、みなしごとやもめに公正を行うことです。

イザヤ書1章のメッセージは何ですか

この章は、忠実さのない宗教を保つ反逆の民を告発し、そのうえで、立ち返る人に赦しを差し出します。不正を裁きつつ、対話と悔い改めと町の清めへと招く神を示しています。

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