聖書 — 口語訳 (1955)
コリント人への第二の手紙 9
概要
コリント人への第二の手紙9章で、パウロはエルサレムのキリスト者への惜しみない献げ物の訴えを続けます。約束された献金が、強いられたものではなく、惜しみない贈り物として整うように、兄弟たちを送ります。彼は原則を示します。豊かにまく者は豊かに刈り取ること、各自は自ら心で決めたとおりに、惜しむ心からでなく、しいられてでもなく施すことです。神は必要なものをすべて備えてくださり、献げ物は感謝を生み出します。章は、言いつくせない賜物のゆえに神に感謝する言葉で結ばれます。
この章の3つの区分
1聖徒たちに対する援助については、いまさら、あなたがたに書きおくる必要はない。
2わたしは、あなたがたの好意を知っており、そのために、あなたがたのことをマケドニヤの人々に誇って、アカヤでは昨年以来、すでに準備をしているのだと言った。そして、あなたがたの熱心は、多くの人を奮起させたのである。
3わたしが兄弟たちを送ることにしたのは、あなたがたについてわたしたちの誇ったことが、この場合むなしくならないで、わたしが言ったとおり準備していてもらいたいからである。
4そうでないと、万一マケドニヤ人がわたしと一緒に行って、準備ができていないのを見たら、あなたがたはもちろん、わたしたちも、かように信じきっていただけに、恥をかくことになろう。
5だから、わたしは兄弟たちを促して、あなたがたの所へ先に行かせ、以前あなたがたが約束していた贈り物の準備をさせておくことが必要だと思った。それをしぶりながらではなく、心をこめて用意していてほしい。
6わたしの考えはこうである。少ししかまかない者は、少ししか刈り取らず、豊かにまく者は、豊かに刈り取ることになる。
7各自は惜しむ心からでなく、また、しいられてでもなく、自ら心で決めたとおりにすべきである。神は喜んで施す人を愛して下さるのである。
8神はあなたがたにあらゆる恵みを豊かに与え、あなたがたを常にすべてのことに満ち足らせ、すべての良いわざに富ませる力のあるかたなのである。
9「彼は貧しい人たちに散らして与えた。その義は永遠に続くであろう」と書いてあるとおりである。
10種まく人に種と食べるためのパンとを備えて下さるかたは、あなたがたにも種を備え、それをふやし、そしてあなたがたの義の実を増して下さるのである。
11こうして、あなたがたはすべてのことに豊かになって、惜しみなく施し、その施しはわたしたちの手によって行われ、神に感謝するに至るのである。
12なぜなら、この援助の働きは、聖徒たちの欠乏を補うだけではなく、神に対する多くの感謝によってますます豊かになるからである。
13すなわち、この援助を行った結果として、あなたがたがキリストの福音の告白に対して従順であることや、彼らにも、すべての人にも、惜しみなく施しをしていることがわかってきて、彼らは神に栄光を帰し、
14そして、あなたがたに賜わったきわめて豊かな神の恵みのゆえに、あなたがたを慕い、あなたがたのために祈るのである。
15言いつくせない賜物のゆえに、神に感謝する。
鍵となる聖句
わたしの考えはこうである。少ししかまかない者は、少ししか刈り取らず、豊かにまく者は、豊かに刈り取ることになる。
パウロは種まきのたとえを用います。少ししかまかない者は少ししか刈り取らず、豊かにまく者は豊かに刈り取ります。この節は、神が世話をしてくださる種まきとして、惜しみなさを語っています。
各自は惜しむ心からでなく、また、しいられてでもなく、自ら心で決めたとおりにすべきである。神は喜んで施す人を愛して下さるのである。
献げ物は、悲しみも強制もなく、心の中で個人として決める決断です。神は喜んで施す人を愛されます。神は金額よりも、心の姿勢を見ておられます。
神はあなたがたにあらゆる恵みを豊かに与え、あなたがたを常にすべてのことに満ち足らせ、すべての良いわざに富ませる力のあるかたなのである。
神は、施す人が自分の必要を満たし、良いわざに富むように、あらゆる恵みを豊かに与えることができます。これは富の約束ではなく、神の真実さへの信頼です。
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説教が語っていること
コリント人への第二の手紙9章についてよくある質問
「神は喜んで施す人を愛して下さる」とはどういう意味ですか。
パウロは、神が何を施すかだけでなく、どのように施すかも見ておられると語ります。強制や悲しみから出た献げ物は、心から選んだ献げ物と同じ価値を持ちません。この節は金額を定めているのではなく、各自が自ら心で決めたとおりに施すことを求めています。
コリント人への第二の手紙9章は十分の一献金について語っていますか。
いいえ。この章は十分の一献金に触れておらず、割合も定めていません。パウロが語っているのは、エルサレムのキリスト者のための自由な献げ物です。今日、十分の一献金の位置づけについては、教会の間で意見が一致していません。目安として実践する教会もあれば、自由な惜しみなさを語ることを好む教会もあります。
豊かにまけば、物質的な収穫が保証されますか。
6節が示しているのは、惜しみなさの原則であって、富の約束ではありません。文脈は、聖徒たちの必要を満たすことと、神への感謝を生み出すことを語っています。告げられている収穫は、何よりも義と、感謝と、信者の間の交わりの収穫です。
コリント人への第二の手紙 9を引用している記事
口語訳(1955年)— パブリックドメイン。