聖書 — 口語訳 (1955)

マタイによる福音書 28

概要

マタイの福音書28章は、死に対するイエスの勝利を語ります。復活の朝、二人の女性が墓に行き、御使いからイエスがよみがえられたことを知らされます。彼女たちは走って知らせに行く途中でイエスに出会い、一方で宗教指導者たちは番兵にお金を払い、別の話を広めさせます。ガリラヤで、イエスは疑う者もいた弟子たちに大宣教命令を与えます。すべての権威はイエスにあり、弟子たちはすべての国民を弟子とし、イエスは世の終わりまで共におられます。

この章の4つの区分

  1. 1-8節空の墓と御使いの知らせ
  2. 9-10節イエスが女性たちに出会われる
  3. 11-15節番兵と指導者たちの偽り
  4. 16-20節大宣教命令と、共にいるという約束

1さて、安息日が終って、週の初めの日の明け方に、マグダラのマリヤとほかのマリヤとが、墓を見にきた。

2すると、大きな地震が起った。それは主の使が天から下って、そこにきて石をわきへころがし、その上にすわったからである。

3その姿はいなずまのように輝き、その衣は雪のように真白であった。

4見張りをしていた人たちは、恐ろしさの余り震えあがって、死人のようになった。

5この御使は女たちにむかって言った、「恐れることはない。あなたがたが十字架におかかりになったイエスを捜していることは、わたしにわかっているが、

6もうここにはおられない。かねて言われたとおりに、よみがえられたのである。さあ、イエスが納められていた場所をごらんなさい。

7そして、急いで行って、弟子たちにこう伝えなさい、『イエスは死人の中からよみがえられた。見よ、あなたがたより先にガリラヤへ行かれる。そこでお会いできるであろう』。あなたがたに、これだけ言っておく」。

8そこで女たちは恐れながらも大喜びで、急いで墓を立ち去り、弟子たちに知らせるために走って行った。

9すると、イエスは彼らに出会って、「平安あれ」と言われたので、彼らは近寄りイエスのみ足をいだいて拝した。

10そのとき、イエスは彼らに言われた、「恐れることはない。行って兄弟たちに、ガリラヤに行け、そこでわたしに会えるであろう、と告げなさい」。

11女たちが行っている間に、番人のうちのある人々が都に帰って、いっさいの出来事を祭司長たちに話した。

12祭司長たちは長老たちと集まって協議をこらし、兵卒たちにたくさんの金を与えて言った、

13「『弟子たちが夜中にきて、われわれの寝ている間に彼を盗んだ』と言え。

14万一このことが総督の耳にはいっても、われわれが総督に説いて、あなたがたに迷惑が掛からないようにしよう」。

15そこで、彼らは金を受け取って、教えられたとおりにした。そしてこの話は、今日に至るまでユダヤ人の間にひろまっている。

16さて、十一人の弟子たちはガリラヤに行って、イエスが彼らに行くように命じられた山に登った。

17そして、イエスに会って拝した。しかし、疑う者もいた。

18イエスは彼らに近づいてきて言われた、「わたしは、天においても地においても、いっさいの権威を授けられた。

19それゆえに、あなたがたは行って、すべての国民を弟子として、父と子と聖霊との名によって、彼らにバプテスマを施し、

20あなたがたに命じておいたいっさいのことを守るように教えよ。見よ、わたしは世の終りまで、いつもあなたがたと共にいるのである」。

鍵となる聖句

5-6節
この御使は女たちにむかって言った、「恐れることはない。あなたがたが十字架におかかりになったイエスを捜していることは、わたしにわかっているが、 もうここにはおられない。かねて言われたとおりに、よみがえられたのである。さあ、イエスが納められていた場所をごらんなさい。

御使いは女性たちを、簡潔な知らせで安心させます。イエスはここにはおられない。言われたとおり、よみがえられた。復活は予期せぬ出来事ではなく、イエスが告げておられたことの成就です。

17節
そして、イエスに会って拝した。しかし、疑う者もいた。

弟子たちはイエスを拝みますが、疑う者もいました。マタイはこの疑いを隠しません。使命は不完全な人々に託されています。

18節
イエスは彼らに近づいてきて言われた、「わたしは、天においても地においても、いっさいの権威を授けられた。

弟子たちを遣わす前に、イエスはすべての権威が自分に与えられていると宣言します。使命は、遣わされる者の力ではなく、イエスの権威に基づいています。

19-20節
それゆえに、あなたがたは行って、すべての国民を弟子として、父と子と聖霊との名によって、彼らにバプテスマを施し、 あなたがたに命じておいたいっさいのことを守るように教えよ。見よ、わたしは世の終りまで、いつもあなたがたと共にいるのである」。

弟子とすることには、バプテスマを授け、イエスが命じたすべてを守るように教えることが含まれます。章は、終わりの日のない、共にいるという約束で結ばれます。

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説教が語っていること

墓の中の三日間、キリストは決して眠っていなかった復活祭に、ユグは十字架と復活の間にも働いておられるキリストを示し、物事の順序を強調します。まず歴史的な事実、次にその解釈です。フランシス・シェーファーの二階建ての家のたとえを用いています。要約を読む →イエスの復活の力、7つの側面から見つめるステファン・ビュルゴス牧師は、マタイ28章の御使いの知らせをもとに、空の墓の力の七つの側面を示します。最初は、復活が死に対する勝利だということです。要約を読む →復活の主とともに、戦いの中へマルセイユで復活祭に語られたこのメッセージは、マタイ28章を含む複数の箇所を結びます。復活された方は墓にとどまらず、遠くにもおられず、戦いの中で疲れ、落胆する人のもとに来られます。要約を読む →本物の弟子訓練を支える土台ウィリアム・ンゴムは、マタイ28章19節から弟子づくりを語ります。弟子とは見習いです。信じるだけでなく、日々、生きた関係の中でイエスに従うことを選ぶ人です。要約を読む →孤独の中にある、神の臨在の確信ダニエル・デカリーは20節の約束に立ち、不安な時代の孤独と恐れに答えます。イエスは、毎日あなたがたと共にいると言われています。要約を読む →

マタイによる福音書28章についてよくある質問

マタイ28章19節から20節はどういう意味ですか。

これらの節は大宣教命令と呼ばれます。イエスは弟子たちを遣わし、父と子と聖霊の名によってバプテスマを授け、イエスが命じたすべてを守るよう教えながら、すべての国民を弟子とするようにと命じます。弟子たちはキリストの権威と、共にいるという約束に支えられています。

マタイ28章には何が書かれていますか。

イエスの復活の記録です。空の墓、女性たちへの御使いの知らせ、イエスとの出会い、遺体がなくなったことを説明するために宗教指導者たちが広めたうわさ、そしてガリラヤで弟子たちに託された使命が語られます。

マタイ28章17節で、なぜ疑う弟子たちがいたのですか。

本文は理由を述べていません。イエスを見ていながら疑う者もいたと記すだけです。それでもイエスが彼らを遣わしていることは注目に値します。使命は完全な信仰ではなく、イエスの権威と臨在によって成り立っていることを示しています。

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