聖書 — 口語訳 (1955)
詩篇 30
概要
詩篇30篇は、宮のきよめの歌としてダビデが作った詩です。ダビデは、不安の時を経て引きあげてくださった神に感謝します。彼は、安らかな時の過信を語り、神がみ顔をかくされて、おじ惑った時のことを語ります。そこで彼が叫ぶと、神は嘆きを踊りにかえ、荒布を解いて喜びの帯としてくださいました。この詩篇には、涙は永遠には続かないことを語る、聖書の中で最もよく引用される言葉の一つがあります。夜はよもすがら泣きかなしんでも、朝と共に喜びが来る、という言葉です。
この章の4つの区分
1主よ、わたしはあなたをあがめます。あなたはわたしを引きあげ、敵がわたしの事によって喜ぶのを、ゆるされなかったからです。
2わが神、主よ、わたしがあなたにむかって助けを叫び求めると、あなたはわたしをいやしてくださいました。
3主よ、あなたはわたしの魂を陰府からひきあげ、墓に下る者のうちから、わたしを生き返らせてくださいました。
4主の聖徒よ、主をほめうたい、その聖なるみ名に感謝せよ。
5その怒りはただつかのまで、その恵みはいのちのかぎり長いからである。夜はよもすがら泣きかなしんでも、朝と共に喜びが来る。
6わたしは安らかな時に言った、「わたしは決して動かされることはない」と。
7主よ、あなたは恵みをもって、わたしをゆるがない山のように堅くされました。あなたがみ顔をかくされたので、わたしはおじ惑いました。
8主よ、わたしはあなたに呼ばわりました。ひたすら主に請い願いました、
9「わたしが墓に下るならば、わたしの死になんの益があるでしょうか。ちりはあなたをほめたたえるでしょうか。あなたのまことをのべ伝えるでしょうか。
10主よ、聞いてください、わたしをあわれんでください。主よ、わたしの助けとなってください」と。
11あなたはわたしのために、嘆きを踊りにかえ、荒布を解き、喜びをわたしの帯とされました。
12これはわたしの魂があなたをほめたたえて、口をつぐむことのないためです。わが神、主よ、わたしはとこしえにあなたに感謝します。
鍵となる聖句
わが神、主よ、わたしがあなたにむかって助けを叫び求めると、あなたはわたしをいやしてくださいました。
ダビデが叫ぶと、神はいやしてくださいました。ヘブル語の言葉は、いやしと回復の両方を含んでいます。詩篇は、試練がどのようなものだったのかを正確には語っていません。
その怒りはただつかのまで、その恵みはいのちのかぎり長いからである。夜はよもすがら泣きかなしんでも、朝と共に喜びが来る。
涙は現実のものですが、終わりがあります。一方、神の恵みはいのちのかぎり続きます。この節は特定の朝を約束するのではなく、夜が最後の言葉ではないことを告げています。
わたしは安らかな時に言った、「わたしは決して動かされることはない」と。 主よ、あなたは恵みをもって、わたしをゆるがない山のように堅くされました。あなたがみ顔をかくされたので、わたしはおじ惑いました。
ダビデは自信過剰だったことを認めます。「わたしは決して動かされることはない」と言ったのです。神がみ顔をかくされたとき、自分の安定は自分から来るのではなく、神の恵みから来ていたのだと悟ります。
あなたはわたしのために、嘆きを踊りにかえ、荒布を解き、喜びをわたしの帯とされました。 これはわたしの魂があなたをほめたたえて、口をつぐむことのないためです。わが神、主よ、わたしはとこしえにあなたに感謝します。
神は嘆きを踊りにかえ、荒布を解いてくださいます。その目的は、心が歌い、黙っていないことです。与えられた喜びは、賛美されるためにあります。
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説教が語っていること
詩篇30篇についてよくある質問
「夜はよもすがら泣きかなしんでも、朝と共に喜びが来る」とはどういう意味ですか
5節は、苦しみは過ぎゆくもので、神の恵みは続くものだと語っています。涙を否定せず、決まった期限を定めてもいません。喜びが戻るのに時間がかかるときにも、神は見捨てないと知りながら、夜の間も耐えるよう招いています。
詩篇30篇は誰が、どのような機会に書いたのですか
表題はダビデの作とし、宮のきよめの歌としています。注解者の間では、ダビデの王宮のきよめか、神殿の場所のきよめ(歴代誌第一21章、22章)か、あるいは後に神殿がきよめられたときに用いられたのかで、意見が分かれています。本文は断定していません。
試練のあとで詩篇30篇をどう祈ればよいですか
1節から3節を読み返して、神があなたを何から引きあげてくださったかを言葉にします。次に、自分がひとりだと感じた時期(6節と7節)を思い起こしてください。11節と12節を祈って、戻ってきた喜びに感謝し、声に出して神をほめたたえると決めましょう。詩篇は、心が黙らずに歌うためだと語っています。
詩篇 30を引用している記事
口語訳(1955年)— パブリックドメイン。