聖書 — 口語訳 (1955)

ヨハネの黙示録 7

概要

ヨハネの黙示録7章は、第六の封印と第七の封印のあいだの小休止です。さばきがひき止められているあいだに、ヨハネはまず神の印をおされた14万4千人のしもべたちを見、続いて、御座の前で礼拝するあらゆる国民からの数えきれない大群衆を見ます。この章は一つの問いに答えます。だれが立ちおおせるのか。答えは、神に属し、小羊の血で洗われた人々です。章は聖書の中でも最も美しい約束の一つで結ばれます。神が目から涙をことごとくぬぐってくださるのです。

この章の4つの区分

  1. 1-3節風がひき止められ、生ける神の印を持つ御使
  2. 4-8節印をおされた14万4千人、部族ごとに一万二千人
  3. 9-12節御座の前の大群衆と天の賛美
  4. 13-17節この人々はだれか。小羊の血で洗われ、神に慰められた人々

1この後、わたしは四人の御使が地の四すみに立っているのを見た。彼らは地の四方の風をひき止めて、地にも海にもすべての木にも、吹きつけないようにしていた。

2また、もうひとりの御使が、生ける神の印を持って、日の出る方から上って来るのを見た。彼は地と海とをそこなう権威を授かっている四人の御使にむかって、大声で叫んで言った、

3「わたしたちの神の僕らの額に、わたしたちが印をおしてしまうまでは、地と海と木とをそこなってはならない」。

4わたしは印をおされた者の数を聞いたが、イスラエルの子らのすべての部族のうち、印をおされた者は十四万四千人であった。

5ユダの部族のうち、一万二千人が印をおされ、ルベンの部族のうち、一万二千人、ガドの部族のうち、一万二千人、

6アセルの部族のうち、一万二千人、ナフタリ部族のうち、一万二千人、マナセの部族のうち、一万二千人、

7シメオンの部族のうち、一万二千人、レビの部族のうち、一万二千人、イサカルの部族のうち、一万二千人、

8ゼブルンの部族のうち、一万二千人、ヨセフの部族のうち、一万二千人、ベニヤミンの部族のうち、一万二千人が印をおされた。

9その後、わたしが見ていると、見よ、あらゆる国民、部族、民族、国語のうちから、数えきれないほどの大ぜいの群衆が、白い衣を身にまとい、しゅろの枝を手に持って、御座と小羊との前に立ち、

10大声で叫んで言った、「救は、御座にいますわれらの神と 小羊からきたる」。

11御使たちはみな、御座と長老たちと四つの生き物とのまわりに立っていたが、御座の前にひれ伏し、神を拝して言った、

12「アァメン、さんび、栄光、知恵、感謝、ほまれ、力、勢いが、世々限りなく、われらの神にあるように、アァメン」。

13長老たちのひとりが、わたしにむかって言った、「この白い衣を身にまとっている人々は、だれか。また、どこからきたのか」。

14わたしは彼に答えた、「わたしの主よ、それはあなたがご存じです」。すると、彼はわたしに言った、「彼らは大きな患難をとおってきた人たちであって、その衣を小羊の血で洗い、それを白くしたのである。

15それだから彼らは、神の御座の前におり、昼も夜もその聖所で神に仕えているのである。御座にいますかたは、彼らの上に幕屋を張って共に住まわれるであろう。

16彼らは、もはや飢えることがなく、かわくこともない。太陽も炎暑も、彼らを侵すことはない。

17御座の正面にいます小羊は彼らの牧者となって、いのちの水の泉に導いて下さるであろう。また神は、彼らの目から涙をことごとくぬぐいとって下さるであろう」。

鍵となる聖句

3節
「わたしたちの神の僕らの額に、わたしたちが印をおしてしまうまでは、地と海と木とをそこなってはならない」。

患難が解き放たれる前に、神はご自分の民に印をおされます。古代において印は、本物であることと所属を示すしるしでした。この節は、神がご自分のしもべを知り、試練が来るのを許す前に守ってくださることを語っています。

9節
その後、わたしが見ていると、見よ、あらゆる国民、部族、民族、国語のうちから、数えきれないほどの大ぜいの群衆が、白い衣を身にまとい、しゅろの枝を手に持って、御座と小羊との前に立ち、

幻は広がり、だれにも数えきれない群衆が現れます。あらゆる国民、部族、民族、国語から来た人々です。救いは一つの集団だけのものではありません。しゅろの枝と白い衣は、たどり着いた人々の勝利と喜びを表しています。

14節
わたしは彼に答えた、「わたしの主よ、それはあなたがご存じです」。すると、彼はわたしに言った、「彼らは大きな患難をとおってきた人たちであって、その衣を小羊の血で洗い、それを白くしたのである。

長老は群衆の正体を明かします。彼らは大きな患難をとおってきた人たちで、その衣は小羊の血で白くされています。彼らを清めたのは信じる者の強さではなく、イエスの犠牲です。

16-17節
彼らは、もはや飢えることがなく、かわくこともない。太陽も炎暑も、彼らを侵すことはない。 御座の正面にいます小羊は彼らの牧者となって、いのちの水の泉に導いて下さるであろう。また神は、彼らの目から涙をことごとくぬぐいとって下さるであろう」。

章の終わりは、耐え抜いた人々のために神がしてくださることを語ります。必要を満たし、牧者のように導き、涙をぬぐってくださいます。ここで小羊は、ご自分の民の牧者として示されています。

説教が語っていること

ヨハネの黙示録7章についてよくある質問

黙示録7章の14万4千人とはだれですか

本文は、イスラエルの十二部族からそれぞれ一万二千人、合わせて14万4千人が印をおされたと語っています。終わりの時のユダヤ人信者と見る人もいれば、イスラエルと教会を合わせた神の民全体と見る人も、満ち満ちた完全さを表す象徴的な数と見る人もいます。真剣なクリスチャンのあいだでも読み方は分かれており、代わりに結論を出すよりも、そのことを率直に述べるほうがよいでしょう。

白い衣を着た大群衆とはだれですか

あらゆる国民、部族、民族、国語から来た数えきれない人々で、御座と小羊の前に立っています。14節は、彼らが大きな患難をとおってきて、小羊の血で清められた人々だと述べます。アブラハムに与えられた万民への子孫の約束を思い起こさせ、救いがすべての国民に向けられていることを示しています。

小羊の血で衣を洗うとはどういう意味ですか

血は汚すもののはずなので逆説に聞こえますが、イエスの犠牲が人を清めることを語っています。白い衣は、努力で獲得したのではなく神から与えられた義を表します。キリストに信頼する人は清い者と宣言され、その清さは与えられるものです。だから群衆は御座の前に立つことができるのです。

黙示録7章の中心的なメッセージは何ですか

告げられた試練の中でも、神はご自分の民を知り、印をおし、守ってくださいます。この章は、歴史が混沌の中で終わるのではなく、御座の前での礼拝に行き着くのだと安心させます。そこには、養い、導き、慰めてくださる神がおられます。試練の終わりはすでに見えているのですから、堅く立つようにと招いています。

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