聖書 — 口語訳 (1955)
創世記 13
概要
創世記13章は、アブラハムがエジプトからカナンに戻り、甥のロトと別れる物語です。家畜が増えすぎて、牧者たちが争うようになりました。アブラハムは年長者でありながら、ロトに選ばせます。ロトはソドムに近い、美しいヨルダンの低地を選びました。ロトが去ったあと、神はアブラハムに目をあげるよう促し、見えるかぎりの土地を、彼とその子孫に約束されます。アブラハムはヘブロンに住み、そこに祭壇を築きます。
この章の4つの区分
1アブラムは妻とすべての持ち物を携え、エジプトを出て、ネゲブに上った。ロトも彼と共に上った。
2アブラムは家畜と金銀に非常に富んでいた。
3彼はネゲブから旅路を進めてベテルに向かい、ベテルとアイの間の、さきに天幕を張った所に行った。
4すなわち彼が初めに築いた祭壇の所に行き、その所でアブラムは主の名を呼んだ。
5アブラムと共に行ったロトも羊、牛および天幕を持っていた。
6その地は彼らをささえて共に住ませることができなかった。彼らの財産が多かったため、共に住めなかったのである。
7アブラムの家畜の牧者たちとロトの家畜の牧者たちの間に争いがあった。そのころカナンびととペリジびとがその地に住んでいた。
8アブラムはロトに言った、「わたしたちは身内の者です。わたしとあなたの間にも、わたしの牧者たちとあなたの牧者たちの間にも争いがないようにしましょう。
9全地はあなたの前にあるではありませんか。どうかわたしと別れてください。あなたが左に行けばわたしは右に行きます。あなたが右に行けばわたしは左に行きましょう」。
10ロトが目を上げてヨルダンの低地をあまねく見わたすと、主がソドムとゴモラを滅ぼされる前であったから、ゾアルまで主の園のように、またエジプトの地のように、すみずみまでよく潤っていた。
11そこでロトはヨルダンの低地をことごとく選びとって東に移った。こうして彼らは互に別れた。
12アブラムはカナンの地に住んだが、ロトは低地の町々に住み、天幕をソドムに移した。
13ソドムの人々はわるく、主に対して、はなはだしい罪びとであった。
14ロトがアブラムに別れた後に、主はアブラムに言われた、「目をあげてあなたのいる所から北、南、東、西を見わたしなさい。
15すべてあなたが見わたす地は、永久にあなたとあなたの子孫に与えます。
16わたしはあなたの子孫を地のちりのように多くします。もし人が地のちりを数えることができるなら、あなたの子孫も数えられることができましょう。
17あなたは立って、その地をたてよこに行き巡りなさい。わたしはそれをあなたに与えます」。
18アブラムは天幕を移してヘブロンにあるマムレのテレビンの木のかたわらに住み、その所で主に祭壇を築いた。
鍵となる聖句
アブラムはロトに言った、「わたしたちは身内の者です。わたしとあなたの間にも、わたしの牧者たちとあなたの牧者たちの間にも争いがないようにしましょう。 全地はあなたの前にあるではありませんか。どうかわたしと別れてください。あなたが左に行けばわたしは右に行きます。あなたが右に行けばわたしは左に行きましょう」。
アブラハムは、親族間の平和を守るために別れることを提案し、ロトに最初の選択を譲ります。兄弟を失うより、有利な立場をあきらめる道を選びました。
ロトが目を上げてヨルダンの低地をあまねく見わたすと、主がソドムとゴモラを滅ぼされる前であったから、ゾアルまで主の園のように、またエジプトの地のように、すみずみまでよく潤っていた。 そこでロトはヨルダンの低地をことごとく選びとって東に移った。こうして彼らは互に別れた。 アブラムはカナンの地に住んだが、ロトは低地の町々に住み、天幕をソドムに移した。 ソドムの人々はわるく、主に対して、はなはだしい罪びとであった。
ロトは目をあげ、見えるものによって選びます。よく潤った、園のような低地でした。彼は外見で判断し、それがどこへ導くかを見ませんでした。本文は、ソドムの人々が悪かったと記しています。
ロトがアブラムに別れた後に、主はアブラムに言われた、「目をあげてあなたのいる所から北、南、東、西を見わたしなさい。 すべてあなたが見わたす地は、永久にあなたとあなたの子孫に与えます。
ロトが去ったあと、神はアブラハムに目をあげるよう言い、見えるかぎりの土地を与えられます。ロトは自分の気に入ったものを選びましたが、神はアブラハムにはるかに多くを与えられます。
アブラムは天幕を移してヘブロンにあるマムレのテレビンの木のかたわらに住み、その所で主に祭壇を築いた。
アブラハムは天幕を移してヘブロンに住み、主のために祭壇を築きます。彼は、住むどの場所でも、礼拝に忠実でした。
この章に登場する人物
説教が語っていること
創世記13章についてよくある質問
なぜアブラハムはロトに先に選ばせたのですか
アブラハムは年長者であり、約束を受けた者でもあったので、先に選ぶこともできました。それでも家族の平和を自分の利益より優先し、ロトに最初の選択を譲りました。そのあと神は約束を新たにされ、権利を手放すことが失うことではないと示されます。
なぜロトの選択は問題なのですか
ロトは、青々とした低地という外見で選び、ソドムの人々の評判を考えませんでした。本文は、その人々が主の前に邪悪で、大きな罪人であったと記します。目で見て決めたこの選択は、ロトをソドムの真ん中に住まわせ、続く試練へ導きます。
創世記13章の中心メッセージは何ですか
自分の見る目よりも、神に信頼することです。ロトは最良に見えるものを選び、アブラハムは自分の利益をあきらめて、神から全地の約束を受けます。章は、平和を選び、神が示されるものに目をあげ、礼拝を続けるよう招いています。
創世記 13を引用している記事
口語訳(1955年)— パブリックドメイン。