聖書 — 口語訳 (1955)

申命記 10

概要

申命記10章は、金の子牛の出来事のあとにも神が赦してくださったことを、イスラエルに思い起こさせます。モーセは新しい板を切り、神はそこに再び十のことばを記され、板は箱の中に納められます。レビ族は仕えるために取り分けられます。続いてモーセは、神が求めておられることをまとめます。主を恐れ、その道を歩み、主を愛し、心を尽くして仕えることです。心に割礼をするよう促し、神が孤児とやもめを守り、寄留者を愛されること、民も同じようにすべきことを語ります。

この章の4つの区分

  1. 1-5節箱の中に納められる新しい律法の板
  2. 6-11節アロン、レビ、そして旅の再開
  3. 12-16節主が求めておられること:恐れ、愛し、心に割礼を受ける
  4. 17-22節寄留者を愛される偉大な神

1その時、主はわたしに言われた、『おまえは、前のような石の板二枚を切って作り、山に登って、わたしのもとにきなさい。また木の箱一つを作りなさい。

2さきにおまえが砕いた二枚の板に書いてあった言葉を、わたしはその板に書きしるそう。おまえはそれをその箱におさめなければならない』。

3そこでわたしはアカシヤ材の箱一つを作り、また前のような石の板二枚を切って作り、その二枚の板を手に持って山に登った。

4主はかつて、かの集会の日に山で火の中からあなたがたに告げられた十誡を書きしるされたように、その板に書きしるし、それを主はわたしに授けられた。

5それでわたしは身をめぐらして山から降り、その板を、わたしが作った箱におさめた。今なおその中にある。主がわたしに命じられたとおりである。

6(こうしてイスラエルの人々はベエロテ・ベネ・ヤカンを出立してモセラに着いた。アロンはその所で死んでそこに葬られ、その子エレアザルが彼に代って祭司となった。

7またそこを出立してグデゴダに至り、グデゴダを出立してヨテバタに着いた。この地には多くの水の流れがあった。

8その時、主はレビの部族を選んで、主の契約の箱をかつぎ、主の前に立って仕え、また主の名をもって祝福することをさせられた。この事は今日に及んでいる。

9そのためレビは兄弟たちと一緒には分け前がなく、嗣業もない。あなたの神、主が彼に言われたとおり、主みずからが彼の嗣業であった。)

10わたしは前の時のように四十日四十夜、山におったが、主はその時にもわたしの願いを聞かれた。主はあなたを滅ぼすことを望まれなかった。

11そして主はわたしに『おまえは立ちあがり、民に先立って進み行き、わたしが彼らに与えると、その先祖に誓った地に彼らをはいらせ、それを取らせよ』と言われた。

12イスラエルよ、今、あなたの神、主があなたに求められる事はなんであるか。ただこれだけである。すなわちあなたの神、主を恐れ、そのすべての道に歩んで、彼を愛し、心をつくし、精神をつくしてあなたの神、主に仕え、

13また、わたしがきょうあなたに命じる主の命令と定めとを守って、さいわいを得ることである。

14見よ、天と、もろもろの天の天、および地と、地にあるものとはみな、あなたの神、主のものである。

15そうであるのに、主はただあなたの先祖たちを喜び愛し、その後の子孫であるあなたがたを万民のうちから選ばれた。今日見るとおりである。

16それゆえ、あなたがたは心に割礼をおこない、もはや強情であってはならない。

17あなたがたの神である主は、神の神、主の主、大いにして力ある恐るべき神にましまし、人をかたより見ず、また、まいないを取らず、

18みなし子とやもめのために正しいさばきを行い、また寄留の他国人を愛して、食物と着物を与えられるからである。

19それゆえ、あなたがたは寄留の他国人を愛しなさい。あなたがたもエジプトの国で寄留の他国人であった。

20あなたの神、主を恐れ、彼に仕え、彼に従い、その名をさして誓わなければならない。

21彼はあなたのさんびすべきもの、またあなたの神であって、あなたが目に見たこれらの大いなる恐るべき事を、あなたのために行われた。

22あなたの先祖たちは、わずか七十人でエジプトに下ったが、いま、あなたの神、主はあなたを天の星のように多くされた。

鍵となる聖句

12-13節
イスラエルよ、今、あなたの神、主があなたに求められる事はなんであるか。ただこれだけである。すなわちあなたの神、主を恐れ、そのすべての道に歩んで、彼を愛し、心をつくし、精神をつくしてあなたの神、主に仕え、 また、わたしがきょうあなたに命じる主の命令と定めとを守って、さいわいを得ることである。

モーセは神が求めておられることを一言でまとめます。主を恐れ、その道を歩み、主を愛し、心を尽くして仕えることです。従順は、イスラエルの幸いのための道として示されています。

16節
それゆえ、あなたがたは心に割礼をおこない、もはや強情であってはならない。

神は心に割礼をするよう求めておられます。外側のしるしだけでは足りません。求められているのは、へりくだりと素直さという内側の姿勢です。

18-19節
みなし子とやもめのために正しいさばきを行い、また寄留の他国人を愛して、食物と着物を与えられるからである。 それゆえ、あなたがたは寄留の他国人を愛しなさい。あなたがたもエジプトの国で寄留の他国人であった。

神は孤児ややもめのために正しいさばきを行い、寄留者を愛されます。イスラエルもそれにならわなければなりません。彼ら自身がエジプトで寄留者だったからです。

21節
彼はあなたのさんびすべきもの、またあなたの神であって、あなたが目に見たこれらの大いなる恐るべき事を、あなたのために行われた。

モーセは、神こそイスラエルのほこりであり、これらの大いなることをなさった方だと述べて結びます。民の忠誠は、彼らが神について見てきたことに基づいています。

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説教が語っていること

申命記10章についてよくある質問

申命記10章16節の心に割礼をするとはどういう意味ですか

割礼は、体に刻まれる契約のしるしでした。モーセが求めているのは内側の現実です。変えられることを受け入れる素直な心、そしてもうかたくなにならない首です。新約聖書もこの考えを受け継ぎ、外側の儀式よりも心の変化が大切だと語ります。

申命記10章は寄留者について何と言っていますか

18節と19節で、神は孤児ややもめのために正しいさばきを行い、寄留者を愛し、食べ物と着る物を与えられます。ですからイスラエルも、彼らを愛さなければなりません。自分たちもエジプトで寄留者だったからです。この言葉は、迎え入れともてなしについてよく引用されます。

申命記10章の中心メッセージは何ですか

神は赦し、契約を新たにしてくださいます。そのお返しとして神が求めておられるのは、心を余すところなく神に向けること、つまり神を恐れ、愛し、仕え、その道を歩むことです。それは、弱い人や寄留者への正義にも現れます。

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