歴代誌第一 15章:みことばどおりに従う

読了時間 11分

はじめに

主を愛しているなら、熱心に主に仕えます。礼拝の準備をし、賛美を導き、教会の活動に参加し、誰かのためにとりなして祈ります。大阪オンヌリキリスト教会の早天礼拝で語った説教者は、この熱心さは悪いことではないとはっきり述べています。そのうえで、一つの問いを投げかけます。神のためであれば、どんなやり方でも神は喜ばれるのでしょうか。

私たちはときどきこう考えます。「神のためなのだから、方法が少し違っても構わない。結果が良ければ問題ないはずだ」。しかし聖書は別のことを教えています。神に仕えるうえでは、目的が大切であるだけでなく、神が示された方法も大切なのです。

歴代誌第一 15章1-15節で、ダビデは再び神の箱をエルサレムに運び上げようとします。13章での最初の試みは、ウザの死で終わりました。しかしダビデはそこで止まりませんでした。失敗から学び、今回はみことばに従って行動します。このメッセージは、この日のLiving Lifeのリーディングガイドのタイトル、「みことばどおりに従う」を取り上げています。

メッセージの流れ

1. ダビデの願いは間違っていなかった

  • ダビデはダビデの町に自分の家を建て、神の箱のために場所を備え、そのために天幕を張ります(1節)。神の臨在を自分の町に迎え、神を中心とする国を築きたいと願ったのです。それは主への愛から生まれた情熱でした。
  • ただし、13章を思い起こす必要があります。ダビデは神の箱を新しい車に載せました。牛がつまずき、ウザは箱に手を伸ばし、主の怒りが彼に向かって燃え上がりました。恐れたダビデは、箱をオベデ・エドムの家に置いたままにしました。
  • なぜこのようなことが起きたのでしょうか。ダビデが神を愛していなかったからではありません。彼は誰よりも主を愛し、どんなときも主のみこころを求めていました。箱をエルサレムに運びたいという願いは、間違いではなかったのです。
  • 覚えておきたい点はこうです。目的が正しく、情熱が正しく、動機が正しくても、神が定められた方法に従わなければなりません。ダビデはウザの死を通して、それを学びました。

2. 神への熱心さは、みことばによって整えられる必要がある

  • 2節でダビデはこう宣言します。「神の箱をかくべき者はただレビびとのみである。主が主の箱をかかせ、また主に長く仕えさせるために彼らを選ばれたからである」。
  • 説教者は、先日行われたばかりの青年たちの修養会について語ります。日曜日から火曜日までの三日間でした。彼は、青年たちの主への情熱と、その可能性に心を打たれました。リーダーたちは祈りながら、またアイデアを出し合いながら細部まで準備しました。それは、一人ひとりがみことばの前で静まることができるように、そして、ほぼ毎週やって来る新しい人たちが心を開き、自分の居場所を見つけられるようにするためでした。説教者は細かい指示を出しませんでした。賛美も食事も、すべてを祈りのうちに委ねていたのです。「本当によくやってくれました」。
  • けれども、もし彼らが「主のために労しているのだから、これでいい」「結果が良ければ、方法は関係ない」と思い込んだなら、正しい方向を見失ってしまいます。神は私たちの熱心さだけを見ておられるのではありません。神が最も関心を持っておられるのは、私たちがみことばに従って歩んでいるかどうかです。
  • これは、教会での奉仕にも、家庭生活にも、個人の信仰生活にも当てはまります。主のために働くことと、みことばに従って仕えることは、必ずしも同じではありません。
  • 「熱心さは悪いものではありません。大切なのは、それが正しい方向、つまり主のみこころに合う方向に向かっていることです」。だからこそ、へりくだって主の前に出て、そのみこころを求める必要があるのです。

3. 失敗したあと、みことばに立ち返る

  • 12節と13節で、ダビデはレビ人の氏族の長たちを集めます。彼らに身を清めて箱をかき上るように求め、こう言います。「さきにこれをかいた者があなたがたでなかったので、われわれの神、主はわれわれを撃たれました。これはわれわれがその定めにしたがってそれを扱わなかったからです」。
  • ダビデは、失敗の本当の原因を悟りました。運が悪かったとも、ウザが少し不注意だっただけだとも、あのときはどうしようもなかったとも言いませんでした。彼は認めたのです。私たちは神のやり方に従わなかった、と。
  • 私たちは失敗すると、すぐに誰かのせいにしようとします。他の人、環境、状況のせいにするのです。アダムやエバと同じです。私たちは罪人であるため、自分自身を問うことをしません。
  • 神の前に立つ人とは、みことばに自分を吟味していただく人です。「主よ、私はあなたのみことばに従ったでしょうか。あなたのやり方、あなたのお考えに従ったでしょうか。自分の考えで動いていなかったでしょうか。あなたを求めていると言いながら、実際には自分の考えと計画を押し通していなかったでしょうか」。
  • ここには希望があります。ダビデは失敗し、ウザの死という悲劇を経験しましたが、神から離れませんでした。もう一度準備をやり直し、今度は神が定められた方法に従ったのです。
  • 私たちも失敗します。祈らずに決めてしまう、自分の考えをみことばより先に置く、熱心さのあまり誰かを傷つける。けれども、失敗したからといって神の臨在から離れなければならないわけではありません。大切なのは、みことばの前に立ち返ることです。そのとき、失敗や痛みの経験さえも、信仰の成長と成熟のために用いられます。

4. 神が命じられたとおりに箱をかつぐ

  • 祭司たちとレビ人たちは身を清め、そして「レビびとたちはモーセが主の言葉にしたがって命じたように、神の箱をさおをもって肩にになった」のです(14節と15節)。これがこの箇所の結論です。
  • 13章では、箱は車に載せられていました。今回は、レビ人たちがそれを肩にかつぎます。これは、神がモーセを通してイスラエルに定められた明確な方法です。ダビデはもう、神の臨在を求める自分の熱心さだけで進んでいるのではありません。情熱を、従順をもって導いているのです。
  • 神に従うとは、自分のやり方を手放し、神のやり方を優先することです。私たちはしばしば、神が自分の考えや情熱、計画に合わせてくださることを望みます。「主よ、私はこうしたいのです。祝福してください」と。
  • 説教者は、そのように祈ることが禁じられているわけではないと述べます。しかし正しい祈りとは、神に自分の計画を承認していただくことではありません。みことばによって示され、聖霊によって促される、神のみこころ、お考え、やり方を知ることです。そして、みこころがわかったなら、自分の歩みを神の歩みに合わせていくことです。
  • ヨハネによる福音書14章15節でこう言われました。「もしあなたがたがわたしを愛するならば、わたしのいましめを守るべきである」。もしあなたに神を愛したいという情熱があるなら、その情熱はあなたを、神のみことばを守ることへと導きます。主を愛することとみことばに従うことは、切り離せません。主の臨在を求めるなら、主のやり方を尊重してください。

5. 今日、実践するために

  • 聖書を読むときは、知識を得るためだけに読まないでください。「主よ、このみことばにどう従えばよいでしょうか」と問いかけてください。
  • 教会で奉仕するときは、結果や人からの承認だけを求めないでください。自分に問いかけましょう。愛をもって仕えているだろうか。神のみこころにかなう方法で行っているだろうか。へりくだって、主の前に自分を吟味してください。
  • 大切な決断をするときは、自分がそうしたいかどうかだけで考えないでください。祈りながら、それについてみことばは何を教えているのかを問いましょう。お金の使い方、人間関係、仕事、結婚、家庭。みことばは、あなたの人生のあらゆる領域に関わっています。

6. 説教者の証し:北京から大阪へ

  • 自分の歩みを振り返って、説教者は「神のために」と言いながら突き進んでいた時期があったと認めています。そのとき彼は、自分の考えや熱心さ、計画を、神が望まれた方法よりも先に置いていました。
  • 彼は宣教師になるようにとの召しを受けていました。十年以上たってようやく、北京に遣わされました。そこに住む日本人のための働き、日本人ディアスポラへの宣教でした。彼はそれが主の召しだと確信していました。働きは喜びに満ち、実り豊かでした。
  • 三年目ごろから、ビザの取得が非常に難しくなりました。妻と娘は、ビザが下りるかどうかもわからないまま、日本で半年間待たなければなりませんでした。彼は一人北京に残り、昼も夜も学生たちを訪ねて、イエスのことを語りました。この働きの中で、彼は幸せでした。
  • あるとき、神は彼に言われました。「日本に帰りなさい」。神は、彼が北京で一人喜んで仕えている間に、家族が日本で苦しんでいること、そしてそれは神が望んでおられる宣教ではないことを示されました。家族を立て直すために帰らなければならなかったのです。
  • 彼は抗議しました。「あなたが私を北京に召されたのではありませんか。働きが広がっているこのときに、なぜ止めるのですか」。けれども最終的に、彼は神の前に降参し、祈りの中で決断し、帰国しました。その一年後、彼は娘の死を経験しました。
  • 「何一つ、私の考えや計画どおりにはいきませんでした」。大阪の教会に来ることも、彼の考えではありませんでした。専任での奉仕を打診されたとき、彼はためらい、祈りました。宣教師というアイデンティティを手放したくなかったのです。彼は、それにしがみつかないことを選びました。「それがあなたのみこころなら、私はあなたに従います」。
  • 現在は青年たちのリーダーとして、娘と同じ年代の世代に仕え、次の世代を築く手助けをしています。神は彼の計画をすべて無条件にかなえられたわけではありません。そのつど、みことばによって彼の進む方向を正し、主のお考え、計画、やり方のほうが自分のものより大切であることを示してこられました。

7. 神が求めておられるもの:従う心

  • 説教者は要点をまとめます。神への熱心さは、みことばによって整えられます。失敗したあとは、みことばに立ち返ります。神が命じられたとおりに従う。そこに最も大きな祝福があるのです。
  • 「神が私たちにまず期待しておられるのは、輝かしい成果ではなく、みことばに従う心です」。主は、私たちが「あなたに百パーセント従います」と言える姿勢を持っているかどうかを見ておられます。
  • 大きな働きは必要ありませんし、人に認められる必要もありません。今日受け取ったみことばに、忠実に従うことが大切です。その道を通して、神は祝福を注いでくださいます。私たち自身や大阪の教会を越えて、社会や日本の教会にまで及びます。
  • 説教者は、日々のすべての決断と一日の始まりのための祈りを勧めています。「主よ、私の熱心さがあなたのみことばから離れませんように。自分のやり方ではなく、あなたが示された道に従う者にしてください」。
  • 終わりの祈りでは、レビ人が箱をかついだように、自分を捨て、自分の十字架を負うことができるように、そして神のみこころが私たちの考えや感情に反するときにも従えるように、と願っています。

ポイント

  • 正しい目的と正しい動機だけでは足りません。神は、神が定められた方法に従うことも求めておられます。
  • 熱心さは悪いものではありませんが、正しい方向に向かうために、絶えずみことばによって整えられる必要があります。
  • 失敗したあとは、誰かのせいにするのではなく、みことばに自分を吟味していただき、神の前に立ち返りましょう。
  • 祈りとは、自分の計画を神に承認していただくことではなく、神のみこころを知り、自分の歩みをそれに合わせることです。
  • イエスを愛することと、その戒めを守ることは、切り離せません。

自分への適用

  1. どの奉仕やプロジェクトで、「神のためだから、方法は関係ない」と思ったことがありますか。
  2. 最近の失敗のとき、誰かのせいにしましたか。それとも主に「私はあなたのみことばに従ったでしょうか」と尋ねましたか。
  3. 祈りの中で、あなたは主に自分の計画を祝福してくださいと願うことが多いですか。それとも、みこころを示してくださいと願っていますか。
  4. これから迫っている決断(お金、人間関係、仕事、家庭)のうち、みことばの教えに委ねる必要があるものは何ですか。
  5. 今日、どのみことばを受け取りましたか。誰にも見られなくても、それにどう忠実に従いますか。

引用した聖句

よくある質問

ダビデは神を愛していたのに、なぜ最初の箱の運搬は失敗したのですか。

足りなかったのはダビデの神への愛ではありませんし、箱をエルサレムに運びたいという願いが間違っていたのでもありません。箱は新しい車に載せられましたが、神はレビ人がかつぐようにと命じておられました。ダビデ自身が13節でそれを認めています。私たちは定めにしたがって神を求めなかった、と。目的が正しく、動機が正しくても、神が定められた方法に従わなければなりません。

神への熱心さがあれば、神に喜ばれるのですか。

いいえ。熱心さは悪いものではありませんが、主のために働くことと、みことばに従って仕えることは、必ずしも同じではありません。神は私たちの熱意だけを見ておられるのではなく、私たちがみことばに従って歩んでいるかどうかを最も重んじておられます。ですから、熱心さは正しい方向に向かうように、絶えずみことばによって整えられる必要があります。

このメッセージによると、正しい祈りとは何ですか。

神に自分のプロジェクトを承認していただくことではありません。祈りの中で、みことばによって示され、聖霊によって促される、神のみこころ、お考え、やり方を知ることです。そして、みこころがわかったなら、自分の歩みを神の歩みに合わせていくことです。

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