はじめに
毎年1月の第2月曜日は成人の日です。振袖やスーツに身を包み、地元の成人式に出席し、久しぶりに友人と再会する日として、多くの若者にとって忘れられない一日になります。2022年から成人年齢は18歳になりましたが、20歳を祝う式を続ける自治体も多くあります。クリスチャンの家庭や教会では、この日に成人を迎える人を覚えて、礼拝で祝福の祈りをささげることがあります。口語訳から選んだこの20の言葉は、四つのテーマに分かれています。大人としての歩み、知恵と選び、神に信頼して始める人生、そして感謝と使命です。お祝いのカードや手紙に、自由に使ってください。
大人としての歩み
1. テモテへの第一の手紙4章12節
「あなたは、年が若いために人に軽んじられてはならない。むしろ、言葉にも、行状にも、愛にも、信仰にも、純潔にも、信者の模範になりなさい。」
パウロは若いテモテに、年が若いために軽んじられてはならない、むしろ信者の模範になりなさいと書きました。大人になるとは、年齢を重ねることよりも、言葉と行いと愛と信仰で模範を示す歩みを始めることです。成人の日に、自分は誰の前でどう生きたいのかを、神の前で静かに考えてみましょう。 テモテへの第一の手紙4章を全部読む.
2. コリント人への第一の手紙13章11節
「わたしたちが幼な子であった時には、幼な子らしく語り、幼な子らしく感じ、また、幼な子らしく考えていた。しかし、おとなとなった今は、幼な子らしいことを捨ててしまった。」
幼な子であった時には幼な子らしく語り、おとなになった今は幼な子らしいことを捨てた、とパウロは言います。成長するとは、責任を引き受けることでもあります。新成人の皆さんは、自由が増える一方で、選ぶ責任も増えます。神に助けを求めつつ、一つひとつの選択に誠実に向き合いましょう。 コリント人への第一の手紙13章を全部読む.
3. テモテへの第二の手紙1章7節
「というのは、神がわたしたちに下さったのは、臆する霊ではなく、力と愛と慎みとの霊なのである。」
神がわたしたちに下さったのは、臆する霊ではなく、力と愛と慎みとの霊だと聖書は語ります。大人の世界に踏み出すとき、誰もが不安を抱えます。それでも、恐れではなく、力と愛と慎みに導かれて歩むことができます。成人式の朝、この言葉を心の中で唱えてから会場に向かってみましょう。 テモテへの第二の手紙1章を全部読む.
4. 伝道の書12章1節
「あなたの若い日に、あなたの造り主を覚えよ。悪しき日がきたり、年が寄って、「わたしにはなんの楽しみもない」と言うようにならない前に、」
あなたの若い日に、あなたの造り主を覚えよ、と伝道者の書は言います。忙しくなる前、自分の力に頼りたくなる前に、神を覚えることには大きな価値があります。成人を迎えた今が、礼拝や祈りを自分自身の習慣にするよい時です。親に連れられていた信仰から、自分の信仰へと一歩進みましょう。 伝道の書12章を全部読む.
5. 詩篇119篇9節
「若い人はどうしておのが道を 清く保つことができるでしょうか。み言葉にしたがって、それを守るよりほかにありません。」
若い人はどうしておのが道を清く保つことができるでしょうか、と詩人は問い、み言葉にしたがうことだと答えます。成人になると、お酒や人間関係など、誘惑も増えます。完璧にはなれなくても、毎日聖書を開いて神の声を聞くことは、道を守る確かな助けになります。一日に一箇所からで構いません。 詩篇119篇を全部読む.
知恵を求め、よく選ぶ
6. 箴言3章5-6節
「心をつくして主に信頼せよ、自分の知識にたよってはならない。 すべての道で主を認めよ、そうすれば、主はあなたの道をまっすぐにされる。」
心をつくして主に信頼せよ、自分の知識にたよってはならない、という有名な言葉です。進学、就職、結婚など、大きな選択が次々に訪れる時期に、すべてを自分で判断しなければならないと思うと苦しくなります。道を主に認めるとき、主が道をまっすぐにしてくださると信じて、選ぶ前に祈りましょう。 箴言3章を全部読む.
7. 箴言4章7節
「知恵の初めはこれである、知恵を得よ、あなたが何を得るにしても、悟りを得よ。」
知恵を得よ、何を得るにしても、悟りを得よ、と箴言は勧めます。学歴や資格も大切ですが、物事の本質を見抜く知恵はお金では買えません。成人の日をきっかけに、聖書を読み、よい先輩や教会の兄弟姉妹と話をして、知恵を求める習慣を身につけましょう。それは一生の財産になります。 箴言4章を全部読む.
8. ヤコブの手紙1章5節
「あなたがたのうち、知恵に不足している者があれば、その人は、とがめもせずに惜しみなくすべての人に与える神に、願い求めるがよい。そうすれば、与えられるであろう。」
知恵に不足している者は、とがめもせずに惜しみなく与える神に求めなさい、とヤコブは言います。分からないことがあるのは、恥ずかしいことではありません。大人になっても、迷うときは迷います。そのときこそ、神に正直に願い求めましょう。神は決して、あなたの未熟さを責めずに応えてくださいます。 ヤコブの手紙1章を全部読む.
9. 箴言16章3節
「あなたのなすべき事を主にゆだねよ、そうすれば、あなたの計るところは必ず成る。」
あなたのなすべき事を主にゆだねよ、と箴言は言います。これは何もしなくてよいという意味ではなく、自分の計画を神の前に差し出して、導きを求めることです。計画どおりに進まない日もありますが、神の最善はいつもあなたと共にあります。成人の日に、将来の計画を主の前で書き出してみましょう。 箴言16章を全部読む.
10. 詩篇32篇8節
「わたしはあなたを教え、あなたの行くべき道を示し、わたしの目をあなたにとめて、さとすであろう。」
わたしはあなたを教え、行くべき道を示し、目をとめて、さとすであろう、という神の言葉です。神は遠くから見ているのではなく、あなたに目をとめて導いてくださいます。進路に迷うとき、人と比べて焦るとき、この約束を思い出してください。一人で決めるのではなく、神と相談しながら歩んでください。 詩篇32篇を全部読む.
神に信頼して人生を始める
11. エレミヤ書29章11節
「主は言われる、わたしがあなたがたに対していだいている計画はわたしが知っている。それは災を与えようというのではなく、平安を与えようとするものであり、あなたがたに将来を与え、希望を与えようとするものである。」
神はあなたがたに、災ではなく平安を与える計画を持っておられる、と預言者を通して語られました。この言葉は、困難のない人生の保証ではありませんが、神があなたの将来に目的を持っておられるという確かな約束です。成人の日に、将来への不安を、神の計画への信頼に変えてみましょう。 エレミヤ書29章を全部読む.
12. ヨシュア記1章9節
「わたしはあなたに命じたではないか。強く、また雄々しくあれ。あなたがどこへ行くにも、あなたの神、主が共におられるゆえ、恐れてはならない、おののいてはならない」。」
強く、また雄々しくあれ、あなたがどこへ行くにも主が共におられる、と神はヨシュアに言われました。進学や就職で、新しい土地や人間関係に飛び込むとき、孤独を感じる日もあるでしょう。それでも主は一緒にいてくださいます。成人式の写真を見るたびに、この言葉を思い出してください。 ヨシュア記1章を全部読む.
13. イザヤ書40章31節
「しかし主を待ち望む者は新たなる力を得、わしのように翼をはって、のぼることができる。走っても疲れることなく、歩いても弱ることはない。」
主を待ち望む者は新たな力を得て、走っても疲れず、歩いても弱らない、と預言者は言います。社会に出ると、疲れる日もあります。若さの力はやがて尽きますが、主に頼る力は新しくされます。無理をしてがんばり続けるのではなく、時々立ち止まって、祈りの中で力を受け取りましょう。 イザヤ書40章を全部読む.
14. 詩篇37篇5節
「あなたの道を主にゆだねよ。主に信頼せよ、主はそれをなしとげ、」
あなたの道を主にゆだねよ、主に信頼せよ、主がそれをなしとげてくださる、と詩篇は言います。ゆだねることは、投げ出すことではありません。自分にできる最善を尽くしたうえで、結果を神の手にゆだねる姿勢です。大人になって責任が重くなるほど、この信頼が心を軽くしてくれます。 詩篇37篇を全部読む.
15. ローマ人への手紙12章2節
「あなたがたは、この世と妥協してはならない。むしろ、心を新たにすることによって、造りかえられ、何が神の御旨であるか、何が善であって、神に喜ばれ、かつ全きことであるかを、わきまえ知るべきである。」
この世と妥協してはならない、心を新たにして造りかえられなさい、とパウロは勧めます。周りに合わせる方が楽な場面は多くあります。それでも、何が神に喜ばれることかを自分の頭で考え、選ぶことが、大人の信仰です。成人の日は、世の流れではなく、神の御旨を基準に生きる決心をする日にしましょう。 ローマ人への手紙12章を全部読む.
感謝と使命を持って生きる
16. ミカ書6章8節
「人よ、彼はさきによい事のなんであるかを あなたに告げられた。主のあなたに求められることは、ただ公義をおこない、いつくしみを愛し、へりくだってあなたの神と共に歩むことではないか。」
主が求めておられるのは、公義を行い、いつくしみを愛し、へりくだって神と共に歩むことだと、ミカは言います。大きな成功よりも、誠実に生きる歩みが大切にされています。就職先や肩書きではなく、どんな人として生きるかを、成人の日にもう一度考えてみましょう。小さな日々の積み重ねが、その人を形づくります。 ミカ書6章を全部読む.
17. マタイによる福音書6章33節
「まず神の国と神の義とを求めなさい。そうすれば、これらのものは、すべて添えて与えられるであろう。」
まず神の国と神の義とを求めなさい、そうすれば、これらのものはすべて添えて与えられる、とイエスは言われました。仕事、お金、人間関係など、必要なものを心配しがちな年代です。順番を間違えないために、毎朝まず神に心を向けましょう。この順番が、不安に振り回されない生き方の土台になります。 マタイによる福音書6章を全部読む.
18. コロサイ人への手紙3章23節
「何をするにも、人に対してではなく、主に対してするように、心から働きなさい。」
何をするにも、人に対してではなく、主に対してするように、心から働きなさい、という言葉です。アルバイトでも勉強でも、上司や先生に見られているかどうかではなく、主が見ておられると考えると、仕事が変わります。社会人としての第一歩を、この心構えで踏み出しましょう。 コロサイ人への手紙3章を全部読む.
19. ガラテヤ人への手紙5章13節
「兄弟たちよ。あなたがたが召されたのは、実に、自由を得るためである。ただ、その自由を、肉の働く機会としないで、愛をもって互に仕えなさい。」
あなたがたが召されたのは自由を得るためである、ただ愛をもって互いに仕えなさい、とパウロは語ります。大人になるとは、自由が増えることでもあります。その自由を、自分のためだけでなく、人に仕えるために使いましょう。自由と愛を結びつけるとき、大人としての信仰は豊かに育ちます。 ガラテヤ人への手紙5章を全部読む.
20. 詩篇90篇12節
「われらにおのが日を数えることを教えて、知恵の心を得させてください。」
われらにおのが日を数えることを教えて、知恵の心を得させてください、という祈りです。二十歳を迎えて、これまでの日々を振り返り、これからの日々を数えるのに、ふさわしい言葉です。時間は有限です。神から与えられた時間を、何のために使うのか、成人の日に祈りの中で問い直しましょう。 詩篇90篇を全部読む.
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よくある質問
成人の日にふさわしい聖書の言葉は何ですか。
第一テモテ4章12節の、年が若いために軽んじられてはならないという言葉がよく選ばれます。箴言3章5節と6節の、心をつくして主に信頼せよという言葉も、人生の旅立ちにふさわしい箇所です。贈る相手の状況に合わせて選んでください。
新成人への祝福を教会で行うことはできますか。
多くの教会が、成人の日の前後の礼拝で新成人を前に招き、牧師が祝福の祈りをささげています。式服や振袖でなくても構いません。事前に教会にご相談ください。新成人本人が信仰を告白する場面を設ける教会もあります。