ギデオン、「勇士」と呼ばれた男:神はあなたの恐れの先を見ておられる

読了時間 1分

はじめに

あなたが身を隠したくなる瞬間があります。ミディアン人から麦を守るために、酒ぶねの中でひそかに麦を打っていたギデオンのように、あなたもただ、これ以上失わないようにと、静かに身を守ろうとしているのかもしれません。そんな恐れのただ中に、思いがけない声が届きます。「主があなたと共におられる、勇士よ。」

士師記6章で、JMボトロン師は、恐れに満ちた一人の平凡な男が、神によって民全体を救い出す者へと変えられていく道のりへと私たちを導きます。これは生まれながらの英雄の物語ではありません。臆病な信仰者を、神がすでに違う姿で見ておられた、という物語です。

この歩みには四つの段階があります。召し従順の中に見出す平安献身、そして神があなたのやり方ではなくご自身のやり方で成し遂げてくださる勝利です。

説教の構成

1. ギデオンの召し:神はあなたを、これからなる姿で見ておられる

士師記は暗い現実から始まります。「イスラエルの子らは主の目に悪であることを行った。」この言葉は八回繰り返されます。民は神から離れ、神は彼らの罪のゆえに、七年間ミディアン人の手に渡されました。かつて打ち破られていたこの砂漠の遊牧民が、今度は彼らの支配者となり、収穫を荒らし、国を貧しくしていったのです。厳しい教訓です。主から離れるとき、かつて打ち破った敵が、再びあなたを支配する者になり得るのです。

七年の後、民はついに神に叫び求めます。神は預言者を、続いて御使いを送られます。その御使いはギデオンのいる場所、恐れに支配され、酒ぶねの中で麦を打つ場所へと来られます。そして御使いの口を通して語られる神の最初の言葉は、驚くべきものでした。「主があなたと共におられる、勇士よ。」

この対比をよく見てください。御使いの前で、ギデオンは徹底して否定的です。「もし主が私たちと共におられるなら、なぜこんな目に遭うのでしょうか。先祖たちが語ってくれた奇しいわざはどこにあるのですか。」一方の神は、前向きで、大きく、壮大です。神の見方はいつも広いのです。七十五歳の年老いたアブラハムに、神は「わたしはあなたを大いなる国民とする」と言われました。まだ胎に宿る前のエレミヤに、神は「わたしはあなたを聖別し、諸国民への預言者として立てた」(エレミヤ1:5)と語られました。あなたにとって不可能に見えることも、神にとっては決して問題ではないのです。

神はギデオンを、これから彼がなっていく姿として見ておられます。勇士として。まだギデオンは何も成し遂げていません。その風格もありません。けれども、この言葉こそ、もしギデオンがそれを信じるなら、神が彼をそうしてくださるという約束なのです。

この約束の前で、ギデオンは自分を卑下します。「私の一族はマナセの中で最も貧しく、私は父の家で最も小さい者です。」あなたも同じように感じているかもしれません。小さすぎる、弱すぎる、できない、と。しかし、あなたの弱さは神にとって問題にはなりません。説教者はニック・ブイチッチの例を挙げます。手も足もなく生まれたこの人物は、24か国を巡り、300万人以上に語りかけ、そのうち20万人が主に立ち返りました。神がこれほど制限のある人を用いられるなら、あなたにも大きなことをなさることができるのです。

本当の問題は、あなたの弱さではありません。それは、あなたの中にある思考のプログラムです。それを書き換える必要があります。子どもの頃から、「あなたには絶対無理だ」と言われ続けてきたかもしれません。あなたはその言葉を真実として受け入れてしまいました。しかし、イエスは違うことを言われます。「信じる者には、どんなことでもできる」(マルコ9:23)。これはまったく別のプログラムです。あなたはどちらを選びますか。神の言葉を信じるか、自分の考えを信じるか。両方に従うことはできません。

すべてに先立つ、最初の召しのことも忘れないでください。第一ペテロ2:9は教会にこう告げています。「あなたがたは、選ばれた種族、王である祭司、聖なる国民、神のものとされた民です。それは、あなたがたを暗闇から驚くべき光の中に招いてくださった方の栄誉を、あなたがたが広く伝えるためです。」そしてコロサイ1:13はこう続けます。「神は私たちを暗闇の力から救い出し、愛する御子の御国に移してくださいました。」神の最初の召しとは、救いへの招きです。あなたはすでにその招きに応えましたか。

2. 祭壇を築く:神と戦うのをやめるとき、平安が来る

士師記6:24で、ギデオンは主のために祭壇を築き、それを「ヤハウェ・シャローム(主は平和)」と名づけます。これは決定的な段階です。ギデオンが議論し、反論し、言い訳をしている間は、平安がありませんでした。神の計画を受け入れた瞬間、彼はそれを受け取ったのです。

あなたにとっても同じです。神と戦い続けている間、神はあなたをご自分の道に引き戻そうと、あなたを追い続けられます。ヨナを思い出してください。神は嵐と大きな魚を用いて、彼を従順へと引き戻されました。あるいは、一晩中御使いと格闘したヤコブも同じです。神に従いたくないと思っている間は、私たちは戦いの中にいます。心が安まることはありません。

平安が訪れるのは、あなたが降参し、神がすべてを導いておられることを認めるときです。神は従順なしもべと共に働かれます。もしあなたが抵抗するなら、神は別の人を選ばれるでしょう。ペテロはこう明確にまとめています。「ですから、神の力強い御手の下に、へりくだりなさい。そうすれば、ふさわしいときに、神はあなたがたを高くしてくださいます」(第一ペテロ5:6)。この命令は、牧師も含め、私たち一人ひとりに向けられています。自分で自分をへりくだらせないなら、神はあなたをへりくだらせる状況をお造りになるでしょう。出来事によってへりくだらされるより、自分から進んでへりくだるほうがよいのです。

3. 献身:まず打ち壊し、それから築く

士師記6:25-27で、神はギデオンに、彼自身の家の中で、はっきりとした行動を求められます。父が受け入れていたバアルの祭壇を打ち壊すこと、その傍らの聖なる柱(アシェラ像)を切り倒すこと、そして主のために祭壇を築き、そこで全焼のいけにえをささげることです。ここには二つの動詞が重要な意味を持ちます。打ち壊す(25節)、そして築く(26節)。順序が大切です。神のために堅固なものを建て上げる前に、まず悪いものを取り除かなければならないのです。

神はエレミヤにも同じ指示を与えられました。「見よ、わたしは今日、あなたを国々の上に、王国の上に立てる。それは、あなたが引き抜き引き倒し滅ぼし破壊し建て植えるためである」(エレミヤ1:10)。破壊のための動詞が四つ、建て上げるための動詞が二つです。根本にある問題を先に片づけなければ、神のために建てたものはやがて揺らぎ、崩れ落ちてしまいます。

当時の偶像は目に見えるものでした。今日の偶像はもっと目立たない形をしていますが、確かに存在しています。神の場所を奪うものはすべて、すでに偶像です。テレビの前で過ごす時間、インターネット、終わりのない用事。それらに追われて、神のための時間が残らなくなるのです。

これはギデオンにとって簡単なことではありませんでした。それは自分の父の家だったからです。彼はそれを恐れながら、夜のうちに行いました。それでも、彼は実行しました。説教者はこう強調します。両親が主に従っていないなら、あなたは彼らの生き方に従う義務はありません。アブラハムは、異教の神々に仕えていたテラの家から離れなければなりませんでした。彼は立場を選び取ったのです。テラはカランで、カナンに入ることなく死にました。彼の心が偶像に結びついたままだったからです。一方アブラハムは、神に結びついたままでした。

注目すべきことに、ギデオンの行動の後、町の人々は彼に立ち向かい、殺そうとします。しかし、彼自身の父ヨアシュが、息子のために立ち上がります。「バアル自身に争わせよ。自分の祭壇が打ち壊されたのだから。」あなたが神に従うとき、確かにあなたに背を向ける人もいます。しかし同時に、あなたを支えてくれる人もいるのです。しかも時には、まったく思いもしなかった人が。

4. 勝利:神はあなたの手段を減らし、力の源がご自身にあることを示される

士師記7章で、ギデオンは三万二千人を集めます。前日まで酒ぶねに身を隠していた男にしては、立派な軍勢です。「主よ、この見事な軍勢に感謝します」と言いたくなるかもしれません。しかし神はこう答えられます。「あなたと共にいる民は多すぎる」と。多すぎる、とはどういうことでしょうか。相手のミディアン人は十三万五千人もいるのです。人の目から見れば、むしろ三万二千人でも足りないはずなのに。

最初のふるい分け。恐れる者は皆、家に帰らせなさい。二万二千人が去り、残りは一万人になりました。神の二度目の言葉。「まだ民は多すぎる。」二度目のふるい分けの基準は、水の飲み方でした。手で水をすくって飲む者だけが残り、他の者は去ります。残ったのは三百人だけでした。一日のうちに、ギデオンの兵力は99パーセント減ってしまったのです。人の目には、これは大災害です。神の目には、これが完璧なのです。

なぜでしょうか。神ご自身がこう説明されます。「あなたと共にいる民は多すぎる。わたしがミディアンを彼らの手に渡せば、イスラエルはわたしに向かって誇り、『自分の手が自分を救った』と言うだろうから。」神は、勝利の栄光を、あなたの計算やあなたの力と分かち合うことを望まれないのです。

続く戦略も、このふるい分けと同じくらい常識外れなものでした(士師記7:16-22)。角笛、空の水がめ、たいまつ。人間の指揮官なら誰もこの計画を承認しないでしょう。しかしこれは神の計画です。ゴリアテに立ち向かったダビデを思い出してください。彼は王のよろいを断り、五つの石を選びました。神の戦略は、論理では受け取れません。それは祈りの中でこそ受け取るものなのです。

結果:三百人が角笛を吹き鳴らし、水がめを打ち砕き、たいまつをかかげ、「主とギデオンのために!」と叫びます。すると主は陣営の中で、彼らの剣を互いに向けさせられました。三百人は、戦うことさえなかったのです。

後に詩篇記者はこう歌います。「ある者は戦車を誇り、ある者は馬を誇る。しかし私たちは、私たちの神、主の御名を誇る」(詩篇20:8)。こうして神は勝利を収められます。人の目には決して勝てるはずのない者たちの、信仰と従順を通して。

物語の結末にある警告

ギデオンは四十年の間、イスラエルに平和をもたらしました。しかし、その物語の終わり(士師記8:22-27)には、一つの警告が含まれています。勝利の後、称賛を浴びたギデオンは戦利品の金を求め、エポデを作ります。おそらく勝利を記念するためでした。動機は良かったのかもしれません。しかし、この行動は神から出たものではなく、そのエポデはやがて偶像礼拝の対象となり、ギデオンとその家族にとってわなとなってしまいました。

教訓はこうです。昨日の大きな勝利は、明日の勝利を保証するものではありません。あなたは絶えず神の御顔を求め続ける必要があります。輝かしい前進の後でさえ、信仰者は油断によって主から離れてしまうことがあるのです。

心に留めたいポイント

  • 神はあなたを、今日あなたが隠れている姿ではなく、これからなっていく姿で見ておられます。「勇士」という言葉は預言的な宣言であり、現状の描写ではありません。
  • あなたの弱さは神にとって問題ではありません。本当の問題は、あなたの中に染みついた否定的な思考のプログラムです。それをイエスの言葉に置き換えましょう。「信じる者には、どんなことでもできる」と。
  • 神と戦うのをやめ、神の計画を受け入れるとき、平安が訪れます。そうでなければ、神はあなたをご自分の道に引き戻そうとされます。
  • 神のために築く前に、あなたの人生にある偶像を打ち壊さなければなりません。二つの動詞、そして順序。まず打ち壊し、それから築くのです。
  • 神は時に、あなたの手段をあえて減らされます。それは、勝利の栄光がはっきりとご自身に帰されるためです。大切なのは数ではなく、信仰と従順です。
  • 大きな勝利の後こそ、油断しないでください。霊的な怠慢は、祝福されたしもべを、自分自身のわなに変えてしまうことがあります。

あなた自身への適用

少し静かな時間を取って、正直に答えてみてください。

  1. 子どもの頃から、自分自身について心の中で繰り返してきた否定的な言葉は何ですか。それを、神があなたの人生について語られる言葉と向き合わせる用意はありますか。
  2. 今、どんなことで神と戦っていますか。まだ降参できずにいることは何ですか。あなた自身のヤハウェ・シャロームを、今日どこで築くことができるでしょうか。
  3. あなたの家庭、予定表、スマートフォンの中に、神が本来占めるべき場所を奪っている小さな「偶像」はありませんか。築く前に、何を打ち壊す必要がありますか。
  4. 神があなたの手段(健康、財政、時間、チーム)を減らされるとき、あなたはうろたえますか、それとも神が示そうとしていることに耳を傾けますか。
  5. あなたはすでに、最初の召しに応えましたか。暗闇から出て、愛する御子の御国に入り、イエスを主として、救い主として受け入れることに。

引用された聖句

  • 士師記6:11-24 ・ ギデオンの召しとヤハウェ・シャロームの祭壇。
  • 士師記6:25-32 ・ バアルの祭壇を打ち壊し、主のために祭壇を築く。
  • 士師記7:1-22 ・ 三万二千人が三百人にまで減らされ、角笛による勝利。
  • エレミヤ1:5 ・ 「わたしがあなたを母の胎の中に形づくる前から…」
  • エレミヤ1:10 ・ 引き抜き、引き倒し、滅ぼし、破壊し、建て、植える。
  • マルコ9:23 ・ 「信じる者には、どんなことでもできる。」
  • 第一ペテロ2:9 ・ 選ばれた種族、王である祭司、聖なる国民。
  • 第一ペテロ5:6 ・ 「神の力強い御手の下に、へりくだりなさい。」
  • コロサイ1:13 ・ 暗闇の力から救い出された。
  • 詩篇20:8 ・ 「私たちは、私たちの神、主の御名を誇る。」

よくある質問

身を隠しているギデオンに、なぜ神は「勇士」と呼びかけられたのですか。

それは、神がギデオンを今この瞬間の姿ではなく、これから彼がなっていく姿で見ておられたからです。この預言的な言葉は、単なるお世辞ではありません。それは神がギデオンのために立てておられた計画であり、彼が主に信頼を置くならば、必ず現実となるものでした。同じ神は、あなたの人生についても、今日のあなたには途方もなく思える言葉を語っておられます。アブラハムへの「大いなる国民とする」という言葉や、生まれる前のエレミヤへの「諸国民への預言者」という言葉のように。大切なのは、それを信じ、神と共に歩むことです。

なぜ神はギデオンの軍勢を三万二千人から三百人にまで減らされたのですか。

神ご自身が士師記7:2でこう説明されています。「あなたと共にいる民は多すぎる…イスラエルはわたしに向かって誇り、『自分の手が自分を救った』と言うだろうから。」神は、勝利が人間の手段のおかげだとされることを望まれません。神は、従順な小さな残りの民を通して勝利を収められます。それによって、その栄光が明らかにご自身のものとなるためです。ここには一つの原則があります。神があなたの手段を減らされるとき、それはあなたを弱めるためではなく、はっきりとご自身のものとなる勝利を備えておられるのです。あなたのものではなく。

今日、私たちは具体的にどうやって人生の偶像を脱ぎ捨てることができますか。

現代の偶像は、めったに彫像の形をしていません。それはむしろ、静かに過ぎていく時間の中に潜んでいます。画面、SNS、ドラマ、詰め込まれすぎた予定、祈りを押しのけてしまう心配事などです。ギデオンの原則は今も変わりません。築く前に打ち壊すことから始めるのです。神の場所を奪っているものを見きわめ、それを「象徴的に」ではなく具体的に取り除いてください。そして、その場所に、御言葉と祈りのための本当の時間を置くのです。周囲からの抵抗を覚悟してください(町の人々がギデオンに立ち向かったように)。しかし同時に、思いがけない支えもあります。後に彼を弁護した、彼自身の父のように。

「Engagement」の説教をすべて見る

Assemblée de Dieu de Toulouse Ouestの説教を見逃さない

新しいメッセージの要約をお届けします。

メモを取ったり質問したりするにはサインインしてください。

関連記事

説教の公開元 Assemblée de Dieu de Toulouse Ouest. 説教全体を見る のチャンネルで.

← ブログに戻る

ギデオン、「勇士」と呼ばれた男:神はあなたの恐れの先を見ておられる | Efficient Church