聖書の人物 アカン

生涯、名前の意味、人生の教訓

要約

アカンはヨシュアの時代のユダ部族の人で、カルミの子です。エリコ陥落の後、町全体は聖絶のものとして主にささげられていました。アカンは美しい外套と銀と金の延べ棒を欲しがって取り、天幕の中に隠します。この罪でイスラエルはアイで敗れました。主に指摘されたアカンは告白し、アコルの谷で石で打たれました。隠れた罪の重大さを示す物語です。

アカンという名前の意味

アカンはヨシュア記での名で、歴代誌上2章7節ではアカルと呼ばれ、イスラエルを煩わせた者とされています。ヘブル語で「煩わせる」という動詞と響きが似ています。物語自身がこの言葉で遊び(ヨシュア記7章25節)、その場所はアコルの谷、すなわち煩いの谷と名づけられます。

アカンの生涯

  1. エリコの聖絶

    ヨシュア記6章17-19節

    エリコを取る前に、ヨシュアは民に警告します。この町は主への聖絶のものであり、聖絶のものには手を出さないように、そうしなければイスラエルの陣営を聖絶にして煩わすことになる、と。銀、金、青銅、鉄は主の宝物倉に入れます。最初に取る町は、すべて神のものです。

  2. アイでの思わぬ敗北

    ヨシュア記7章1-5節

    物語は重い一文で始まります。ユダ部族のアカンが聖絶のものを取り、主の怒りがイスラエルに燃え上がったのです。何も知らないヨシュアは、攻めやすいと見たアイに約三千人を送ります。彼らは逃げ、三十六人が倒れました。民は恐れ、気力を失いました。

  3. 聖絶のものが民の中に

    ヨシュア記7章6-15節

    ヨシュアは衣を裂き、夕方まで箱の前にひれ伏します。主は答えられます。イスラエルは罪を犯し、わたしの契約を破った、と。聖絶のものが盗まれ、荷物の中に隠されていました。それが民の中にある限り、イスラエルは敵に立ち向かえません。罪ある者が示されなければなりませんでした。

  4. 指摘と告白

    ヨシュア記7章16-21節

    翌朝、ユダ部族、ゼラフ氏族、ザブディの家、そしてアカンが示されます。ヨシュアは彼に、イスラエルの神に栄光を帰し、すべてを告白するよう求めました。アカンは、戦利品の中にシヌアルの美しい外套、銀二百シェケル、五十シェケルの金の延べ棒を見て、欲しくなって取ったと認めました。

  5. アコルの谷でのさばき

    ヨシュア記7章22-26節

    使いの者たちが天幕に走ると、品物が地中に隠され、銀がその下にありました。アカンは息子や娘、家畜や天幕とともにアコルの谷に連れて行かれ、全イスラエルが石で打ちました。彼の上に大きな石の山が築かれると、主は燃える怒りをおさめられました。

  6. 記憶と希望

    ホセア書2章14-15節

    のちにもイスラエルはアカンを覚えており、彼は一人だけで滅びたのではないと言われました(ヨシュア記22章20節)。しかし神は、この谷を希望のないままにはされませんでした。預言者ホセアを通して、アコルの谷を希望の門として民に与えると約束されます。さばきの場が、回復の場となるのです。

アカンから学ぶこと

  • 罪はしばしばアカンの道をたどります。見て、欲しがり、取って、隠します。
  • 神の前に本当に隠れた罪はなく、隠したものはやがて明るみに出ます。
  • 一人の罪が共同体全体に影響することがあり、聖さは決して私事ではありません。
  • 隠すよりも告白する方が良く、神は煩いの谷を希望の門に変えることができます。

鍵となる聖句

ヨシュア記7章21節

アカンは自分の罪の連鎖を語ります。見て、欲しがり、取り、そして隠しました。目から生まれる欲望への、具体的な警告です。

ヨシュア記7章11-12節

神はアイでの敗北の理由を説明されます。イスラエルは聖絶のものを取り、隠して契約を破りました。陣営に聖絶のものがある限り、民は敵に立ち向かえません。

ホセア書2章15節

アカンがさばかれたアコルの谷は、神の言葉の中で希望の門となります。主は恥の場所を回復の場所に変えることがおできになります。

アカンについての説教

よくある質問

聖書でアカンは何をしましたか。

エリコ陥落の後、アカンは聖絶のものを取りました。シヌアルの美しい外套、銀二百シェケル、五十シェケルの金の延べ棒です。それを天幕の中の地面に隠しました(ヨシュア記7章21節)。この罪はアイでのイスラエルの敗北と、アコルの谷でのアカンのさばきを招きました。

なぜアカンの罪でイスラエル全体が苦しんだのですか。

神はイスラエルが罪を犯し、契約を破ったと宣言されます(ヨシュア記7章11節)。民は一つの契約共同体であり、陣営の中の聖絶のものは神の助けを妨げました(7章12節)。隠れた罪は全体に及び、交わりの回復のためには取り除かれなければならないと物語は教えます。

アカンの物語は聖書のどこにありますか。

ヨシュア記7章に語られ、その前に、聖絶のものについてのヨシュア記6章18節の警告があります。ヨシュア記22章20節と歴代誌上2章7節(アカルの名で)にも触れられ、ホセア書2章15節はアコルの谷の名を、希望の門の約束に用いています。

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