要約
東方の博士たちは、イエスの誕生の少しあと、ヘロデ王の時代に東方からエルサレムへ来た人々です。彼らは星を見て、ユダヤ人の王を拝みに来ました。星に導かれてベツレヘムに着き、幼な子の前にひれ伏して黄金・乳香・没薬をささげます。夢で告げを受け、別の道から帰りました。マタイは彼らの人数も名前も、王という称号も記していません。
東方の博士たちという名前の意味
「博士」と訳される語はギリシャ語のマゴイで、東方で天体を観察した賢者や学者と結びつけられます。マタイは彼らの名前を記しておらず、よく聞く名前は聖書ではなく伝承に由来します。
東方の博士たちの生涯
「その星を見たので」
マタイの福音書2章1-2節イエスはヘロデ王の代に、ユダヤのベツレヘムで生まれました。東からきた博士たちがエルサレムに着いて尋ねます。「ユダヤ人の王としてお生れになったかたは、どこにおられますか。わたしたちは東の方でその星を見たので、そのかたを拝みにきました」。本文は、彼らの正確な出身地も人数も記していません。
不安を感じたヘロデ
マタイの福音書2章3-8節ヘロデ王は不安を感じ、エルサレムの人々もみな同様でした。祭司長たちと律法学者たちは、預言者のことばに基づいてベツレヘムだと答えます。ヘロデはひそかに博士たちを呼び、星の現れた時を詳しく聞いて彼らをベツレヘムへ遣わし、見つかったら知らせるよう頼みました。自分も拝みに行くと言って。
星と非常な喜び
マタイの福音書2章9-10節博士たちが王の言うことを聞いて出かけると、東方で見た星が先に進み、幼な子のいる所まで行って、その上にとどまりました。彼らはその星を見て、非常な喜びにあふれます。探求の成就はヘロデの宮殿からではなく、神が与えられたしるしによるものでした。
礼拝と贈り物
マタイの福音書2章11節博士たちは家にはいり、母マリヤのそばにいる幼な子に会います。ひれ伏して拝み、宝の箱をあけて、黄金・乳香・没薬をささげました。本文は贈り物が三つであることは述べますが、何人の博士がそれを携えて来たかは述べていません。
別の道
マタイの福音書2章12節夢でヘロデのところに帰るなという告げを受け、博士たちは他の道を通って自分の国へ帰りました。神はこうして幼な子を王の企みから守られます。聖書が博士たちについて語るのはここまでで、この旅の後の生涯は記されていません。
だまされたヘロデ
マタイの福音書2章13-16節彼らが去ると、主の使がヨセフに夢で現れ、幼な子と母を連れてエジプトへ逃げるよう告げます。ヘロデは博士たちにだまされたと知って激しく怒り、確かめた時に基づいて、ベツレヘムとその付近の二歳以下の男の子をことごとく殺させました。
聖書クイズに挑戦
東方の博士たちから学ぶこと
- 神は遠くから人々を御子のもとへ導かれます。イエスは諸国民の救い主です。
- イエスを求めるとは、神が示すものに従って旅立つことです。
- イエスとの本当の出会いは、礼拝と、最も大切なものをささげることへ導きます。
- 聖書を知っていてもイエスのもとへ行かなければ足りないことを、エルサレムの律法学者たちが示しています。
- イエスに出会った者は別の道を通って帰り、権力者よりも神に従います。
鍵となる聖句
博士たちは「ユダヤ人の王としてお生れになったかた」を拝みに来ます。異国の人々が、イスラエルの民が待っていた王をイエスに認めたのです。
非常な喜びは礼拝へと導き、博士たちは幼な子の前にひれ伏して、黄金・乳香・没薬をささげます。
夢で告げを受けた博士たちは、ヘロデのもとへ戻らず、別の道で自分の国へ帰りました。神は御子を見守っておられます。
律法学者たちが引く預言は、ベツレヘムからイスラエルを治める者が出ると告げ、その出るのは昔から、いにしえの日からだと語ります。
東方の博士たちについての説教
- 公現祭(エピファニー):聖書が本当に語っている東方の博士たちのことこのページはマタイ2章1-12節を丁寧に読み直し、博士たちが三人だったとも、王だったとも、どんな名だったとも聖書が述べていないことを確認します。
- 絵画が語る東方の博士たちの真実この講演はマタイ2章から始めます。博士たちを記すのは一つの福音書だけで、彼らが入ったのは馬小屋ではなく家であり、本文は人数も名前も王という称号も記していません。
- クリスマス:ヘロデの恐れか、博士たちの喜びか説教者は、イエスの誕生への二つの反応を対比します。玉座を恐れて不安になるヘロデと、遠くから来て喜びに満ち、王の前にひれ伏す博士たちです。
- クリスマス:東方の博士たちから学ぶこと説教者は、博士たちがクリスマスカードの王たちではなく、星を観察した賢者であり、本文が三人だったとは述べていないことを思い起こさせます。
よくある質問
博士たちは何人で、名前は何でしたか。
聖書は記していません。マタイ2章は東方の博士たちとだけ述べ、人数も名前も示しません。三という数はおそらく三つの贈り物、黄金・乳香・没薬から来ており、よく挙げられる名前も聖書ではなく伝承に属します。
博士たちは王だったのですか。
いいえ、聖書は彼らが王だったとは述べていません。マタイは東方から来た博士たちと呼び、そのギリシャ語は天を観察した賢者を指すのが一般的です。物語に出る王はヘロデだけで、博士たちが拝みに来たのはユダヤ人の王であるイエスです。
博士たちの物語は聖書のどこにありますか。
博士たちの物語はマタイの福音書2章1-12節にだけあります。続く部分には、エジプトへの逃避と、ヘロデが博士たちにだまされたあとのベツレヘムの幼児殺害が語られています(マタイ2章13-18節)。ルカは博士たちに触れていません。