聖書 — 口語訳 (1955)

ホセア書 4

概要

ホセア書4章は、イスラエル王国に対する神の長い告発の始まりです。主は、真実も愛情も神を知ることもなく、偽りと暴力と姦淫がはびこる地と争われます。律法を教えるはずの祭司たち自身にも責任があります。民は偶像と高き所と酒に向かいます。6節が悲劇を要約しています。民は知識がないために滅ぼされるのです。この章は、神との生きた関係に立ち返るよう招いています。

この章の4つの区分

  1. 1-3節この地に対する主の訴え
  2. 4-10節祭司と民:知識がないために滅ぼされる
  3. 11-14節偶像礼拝と心の迷い
  4. 15-19節偶像に結びついたエフライム:ユダへの警告

1イスラエルの人々よ、主の言葉を聞け。主はこの地に住む者と争われる。この地には真実がなく、愛情がなく、また神を知ることもないからである。

2ただのろいと、偽りと、人殺しと、盗みと、姦淫することのみで、人々は皆荒れ狂い、殺害に殺害が続いている。

3それゆえ、この地は嘆き、これに住む者はみな、野の獣も空の鳥も共に衰え、海の魚さえも絶えはてる。

4しかし、だれも争ってはならない、責めてはならない。祭司よ、わたしの争うのは、あなたと争うのだ。

5あなたは昼つまずき、預言者もまたあなたと共に夜つまずく。わたしはあなたの母を滅ぼす。

6わたしの民は知識がないために滅ぼされる。あなたは知識を捨てたゆえに、わたしもあなたを捨てて、わたしの祭司としない。あなたはあなたの神の律法を忘れたゆえに、わたしもまたあなたの子らを忘れる。

7彼らは大きくなるにしたがって、ますますわたしに罪を犯したゆえ、わたしは彼らの栄えを恥に変える。

8彼らはわが民の罪を食いものにし、その罪を犯すことをせつに願っている。

9それゆえ祭司も民と同じようになる。わたしはそのわざのために彼らを罰し、そのおこないのために彼らに報いる。

10彼らは食べても飽くことなく、淫行をなしてもその数を増すことがない。彼らは主を捨てて、淫行を愛したからである。

11酒と新しい酒とは思慮を奪う。

12わが民は木に向かって事を尋ねる。またそのつえは彼らに事を示す。これは淫行の霊が彼らを迷わしたからである。彼らはその神を捨てて淫行をなした。

13彼らは山々の頂で犠牲をささげ、丘の上、かしの木、柳の木、テレビンの木の下で供え物をささげる。これはその木陰がここちよいためである。それゆえ、あなたがたの娘は淫行をなし、あなたがたの嫁は姦淫を行う。

14わたしはあなたがたの娘が淫行をしても罰しない。またあなたがたの嫁が姦淫を行っても罰しない。男たちみずから遊女と共に離れ去り、宮の遊女と共に犠牲をささげているからである。悟りのない民は滅びる。

15イスラエルよ、あなたは淫行をなしても、ユダに罪を犯させてはならない。ギルガルへ行ってはならない。ベテアベンにのぼってはならない。また「主は生きておられる」と言って 誓ってはならない。

16イスラエルは強情な雌牛のように強情である。今、主は小羊を広い野に放つようにして、彼らを養うことができようか。

17エフライムは偶像に結びつらなった。そのなすにまかせよ。

18彼らは酒宴のとりことなり、淫行にふけっている。彼らはその光栄よりも恥を愛する。

19風はその翼に彼らを包んだ。彼らはその祭壇のゆえに恥を受ける。

鍵となる聖句

1節
イスラエルの人々よ、主の言葉を聞け。主はこの地に住む者と争われる。この地には真実がなく、愛情がなく、また神を知ることもないからである。

神はこの地の住民と争われます。真実も愛情も神を知ることもないからです。告発は、行いを挙げる前に、まず関係から始まります。

6節
わたしの民は知識がないために滅ぼされる。あなたは知識を捨てたゆえに、わたしもあなたを捨てて、わたしの祭司としない。あなたはあなたの神の律法を忘れたゆえに、わたしもまたあなたの子らを忘れる。

民は、神を知る知識がないために滅ぼされます。ここでいう知識とは、神とその律法についての個人的な知識であり、民も、それを教えるはずの祭司たちも、それを退けました。

11-12節
酒と新しい酒とは思慮を奪う。 わが民は木に向かって事を尋ねる。またそのつえは彼らに事を示す。これは淫行の霊が彼らを迷わしたからである。彼らはその神を捨てて淫行をなした。

この箇所は、不忠実と酒がどのように分別を失わせるかを示します。民は神に尋ねる代わりに、木に尋ねます。迷いの霊が、彼らを神から遠ざけるのです。

17節
エフライムは偶像に結びつらなった。そのなすにまかせよ。

エフライムは北王国の呼び名の一つで、偶像に結びついています。神は、そのなすにまかせよ、と言われます。この節は、かたくなになった民が自分の道を行くままにされる神のさばきを描いています。

説教が語っていること

ホセア書4章についてよくある質問

「わたしの民は知識がないために滅ぼされる」とはどういう意味ですか(ホセア書4章6節)?

聖書で神を知るとは、単なる知識ではなく、生きた関係を指します。民は神の律法を退け、祭司たちは教える者としての務めを果たしませんでした。この節は、神を知らない生き方が滅びに至ると警告し、神に立ち返るよう招いています。ホセア書6章3節がそれを引き継いでいます。

ホセア書4章のメッセージは何ですか?

神がイスラエルと争われるのは、真実も愛情も神を知ることもないからです。そこから、偽り、暴力、不忠実、偶像礼拝が生じます。この章は、神との関係を失うことが道徳感覚の喪失を招き、一国全体、さらには自然にまで及びうることを示しています(3節)。

ホセア書4章の淫行のイメージは何を意味していますか?

ホセア書で淫行は、忠実な夫として示される神に対する、イスラエルの霊的な不忠実を表すイメージです。丘での礼拝を伴う偶像礼拝と、それに伴う具体的な不忠実を指します。このサイトの説教は、他のものに従うことよりも、神を知るようにという呼びかけを主に取り上げています。

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