聖書 — 口語訳 (1955)

申命記 7

概要

申命記7章で、モーセはイスラエルがカナンに入る備えをさせます。そこに住む七つの民とは、どんな契約も結ばず、婚姻もせず、その偶像をこぼつようにと命じます。イスラエルは聖なる民であり、数が多いからではなく、主が愛し、誓いを守られるゆえに選ばれました。神は真実の神であり、契約を千代に及んで守られます。モーセは、エジプトからの救いを思い起こして、恐れてはならないと語ります。

この章の4つの区分

  1. 1-5節カナンの七つの民と、偶像との決別
  2. 6-11節聖なる民、愛によって選ばれて
  3. 12-16節従順の祝福
  4. 17-26節恐れてはならない:神がなされたことを覚えよ

1あなたの神、主が、あなたの行って取る地にあなたを導き入れ、多くの国々の民、ヘテびと、ギルガシびと、アモリびと、カナンびと、ペリジびと、ヒビびと、およびエブスびと、すなわちあなたよりも数多く、また力のある七つの民を、あなたの前から追いはらわれる時、

2すなわちあなたの神、主が彼らをあなたに渡して、これを撃たせられる時は、あなたは彼らを全く滅ぼさなければならない。彼らとなんの契約をもしてはならない。彼らに何のあわれみをも示してはならない。

3また彼らと婚姻をしてはならない。あなたの娘を彼のむすこに与えてはならない。かれの娘をあなたのむすこにめとってはならない。

4それは彼らがあなたのむすこを惑わしてわたしに従わせず、ほかの神々に仕えさせ、そのため主はあなたがたにむかって怒りを発し、すみやかにあなたがたを滅ぼされることとなるからである。

5むしろ、あなたがたはこのように彼らに行わなければならない。すなわち彼らの祭壇をこぼち、その石の柱を撃ち砕き、そのアシラ像を切り倒し、その刻んだ像を火で焼かなければならない。

6あなたはあなたの神、主の聖なる民である。あなたの神、主は地のおもてのすべての民のうちからあなたを選んで、自分の宝の民とされた。

7主があなたがたを愛し、あなたがたを選ばれたのは、あなたがたがどの国民よりも数が多かったからではない。あなたがたはよろずの民のうち、もっとも数の少ないものであった。

8ただ主があなたがたを愛し、またあなたがたの先祖に誓われた誓いを守ろうとして、主は強い手をもってあなたがたを導き出し、奴隷の家から、エジプトの王パロの手から、あがない出されたのである。

9それゆえあなたは知らなければならない。あなたの神、主は神にましまし、真実の神にましまして、彼を愛し、その命令を守る者には、契約を守り、恵みを施して千代に及び、

10また彼を憎む者には、めいめいに報いて滅ぼされることを。主は自分を憎む者には猶予することなく、めいめいに報いられる。

11それゆえ、きょうわたしがあなたに命じる命令と、定めと、おきてとを守って、これを行わなければならない。

12あなたがたがこれらのおきてを聞いて守り行うならば、あなたの神、主はあなたの先祖たちに誓われた契約を守り、いつくしみを施されるであろう。

13あなたを愛し、あなたを祝福し、あなたの数を増し、あなたに与えると先祖たちに誓われた地で、あなたの子女を祝福し、あなたの地の産物、穀物、酒、油、また牛の子、羊の子を増されるであろう。

14あなたは万民にまさって祝福されるであろう。あなたのうち、男も女も子のないものはなく、またあなたの家畜にも子のないものはないであろう。

15主はまたすべての病をあなたから取り去り、あなたの知っている、あのエジプトの悪疫にかからせず、ただあなたを憎むすべての者にそれを臨ませられるであろう。

16あなたの神、主があなたに渡される国民を滅ぼしつくし、彼らを見てあわれんではならない。また彼らの神々に仕えてはならない。それがあなたのわなとなるからである。

17あなたは心のうちで『これらの国民はわたしよりも多いから、どうしてこれを追い払うことができようか』と言うのか。

18彼らを恐れてはならない。あなたの神、主がパロと、すべてのエジプトびととにされたことを、よく覚えなさい。

19すなわち、あなたが目で見た大いなる試みと、しるしと、不思議と、強い手と、伸ばした腕とを覚えなさい。あなたの神、主はこれらをもって、あなたを導き出されたのである。またそのように、あなたの神、主はあなたが恐れているすべての民にされるであろう。

20あなたの神、主はまた、くまばちを彼らのうちに送って、なお残っている者と逃げ隠れている者を滅ぼしつくされるであろう。

21あなたは彼らを恐れてはならない。あなたの神、主である大いなる恐るべき神があなたのうちにおられるからである。

22あなたの神、主はこれらの国民を徐々にあなたの前から追い払われるであろう。あなたはすみやかに彼らを滅ぼしつくしてはならない。そうでなければ、野の獣が増してあなたを害するであろう。

23しかし、あなたの神、主は彼らをあなたに渡し、大いなる混乱におとしいれて、ついに滅ぼされるであろう。

24また彼らの王たちをあなたの手に渡されるであろう。あなたは彼らの名を天の下から消し去るであろう。あなたに立ちむかうものはなく、あなたはついに彼らを滅ぼすにいたるであろう。

25あなたは彼らの神々の彫像を火に焼かなければならない。それに着せた銀または金をむさぼってはならない。これを取って自分のものにしてはならない。そうでなければ、あなたはこれによって、わなにかかるであろう。これはあなたの神が忌みきらわれるものだからである。

26あなたは忌むべきものを家に持ちこんで、それと同じようにあなた自身も、のろわれたものとなってはならない。あなたはそれを全く忌みきらわなければならない。それはのろわれたものだからである。

鍵となる聖句

6節
あなたはあなたの神、主の聖なる民である。あなたの神、主は地のおもてのすべての民のうちからあなたを選んで、自分の宝の民とされた。

「あなたはあなたの神、主の聖なる民である」。イスラエルは、すべての民の中から神のものとして選ばれました。その身分は、功績ではなく、神の召しから来ています。

7-8節
主があなたがたを愛し、あなたがたを選ばれたのは、あなたがたがどの国民よりも数が多かったからではない。あなたがたはよろずの民のうち、もっとも数の少ないものであった。 ただ主があなたがたを愛し、またあなたがたの先祖に誓われた誓いを守ろうとして、主は強い手をもってあなたがたを導き出し、奴隷の家から、エジプトの王パロの手から、あがない出されたのである。

「もっとも数の少ないもの」であったイスラエルを、神は数が多いからではなく、愛により、誓いを守るために選ばれました。すべては恵みです。

9節
それゆえあなたは知らなければならない。あなたの神、主は神にましまし、真実の神にましまして、彼を愛し、その命令を守る者には、契約を守り、恵みを施して千代に及び、

神は真実の神であり、ご自身を愛し、命令を守る者には、契約と恵みを「千代に及び」守られます。

17-18節
あなたは心のうちで『これらの国民はわたしよりも多いから、どうしてこれを追い払うことができようか』と言うのか。 彼らを恐れてはならない。あなたの神、主がパロと、すべてのエジプトびととにされたことを、よく覚えなさい。

自分より数の多い民を前にして、モーセは思い出すことで答えます。神がパロになされたことは、これから神がなさることを示します。記憶は勇気を育てます。

21節
あなたは彼らを恐れてはならない。あなたの神、主である大いなる恐るべき神があなたのうちにおられるからである。

恐れてはならない理由は、「あなたの神、主である大いなる恐るべき神があなたのうちにおられる」からです。神の臨在が、信頼の土台です。

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説教が語っていること

神がご自分の民を選ばれる:シナイの契約このメッセージは申命記7章7、8節を引きます。イスラエルの価値は、その大きさでも功績でもなく、神が彼らに注がれた愛にあります。要約を読む →あなたの未来を、真実で主権をもつイエスに委ねようジョン牧師は申命記7章9節から始めます。神は契約を千代に及んで守られます。私たちが真実でないときも、イエスは真実な方です。要約を読む →まず聞くこと:2026年、神様との契約に生きるこのメッセージは7節と8節を引き、自分のアイデンティティを守るよう語ります。神は、アブラハムに真実であるゆえに、恵みによってご自分の民を選ばれました。神から来たものを、決して自分のものとしてはいけません。要約を読む →思い起こしなさい:信仰を築く三つの記憶恐れが、相手の民のほうが多いとささやくときには、主がパロになされたことを思い出しなさい(申命記7章17、18節)。神の記憶が信仰を育てます。要約を読む →アナテマ:なぜ神はカナンの7つの民族を根絶するよう命じられたのかこのメッセージは、この箇所の難しさに触れます。聖絶は極端な偶像礼拝へのさばきであり、キリストから私たちを遠ざけるものを、今日切り捨てるよう招いています。要約を読む →

申命記7章についてよくある質問

申命記7章で、神はなぜカナンの民を滅ぼすよう命じられたのですか。

これは難しい問いで、クリスチャンの間でも読み方は一つではありません。本文は、この命令を、これらの民の偶像礼拝と、イスラエルが他の神々へ引き離される危険に結びつけています。さばきと見る人もあれば、当時の戦いの言葉づかいに注目する人もいます。共通して言えるのは、神は正しい方であり、イスラエルは土地を受けるにふさわしくなかったということです。

神はなぜイスラエルを選ばれたのですか。

本文は明らかです。イスラエルが大きいからではなく、数がもっとも少なかったからでもなく、功績によるのでもありません。神は彼らを愛し、先祖に誓った誓いを守るために選ばれました。この選びは恵みに基づいており、クリスチャンは、そこに自分の救いにも通じる原則を見ます。

「千代に及び」とはどういう意味ですか。

9節は、神が、ご自身を愛する者に、契約と恵みを千代に及んで守られると語ります。この表現は、どんな人の一生よりもはるかに長い、神の真実の持続を強調しています。正確な数を示すのではなく、神の真実が私たちの測れるすべてを超えているという意味です。

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