聖書 — 口語訳 (1955)

箴言 12

概要

箴言12章は、正しい人と悪者、知恵ある人と愚かな人を、短い格言を通して対比します。章は、戒めを素直に受け入れる謙遜さで始まり、そのあと三つのとても具体的な分野に繰り返し戻ります。言葉(偽り、真実、人を傷つける言葉といやす言葉)、働くこと(勤勉と怠惰)、助言(いつも自分が正しいと思い込まず、耳を傾けること)です。章の結びには約束があります。いのちは義の道にあるのです。

この章の4つの区分

  1. 1-8節戒め、義、そして正しい人の堅固さ
  2. 9-14節誠実な働きと口の実
  3. 15-23節助言、治められた怒り、真実の言葉
  4. 24-28節勤勉、善い言葉、いのちの道

1戒めを愛する人は知識を愛する、懲らしめを憎む者は愚かである。

2善人は主の恵みをうけ、悪い計りごとを設ける人は主に罰せられる。

3人は悪をもって堅く立つことはできない、正しい人の根は動くことはない。

4賢い妻はその夫の冠である、恥をこうむらせる妻は 夫の骨に生じた腐れのようなものである。

5正しい人の考えは公正である、悪しき者の計ることは偽りである。

6悪しき者の言葉は、人の血を流そうとうかがう、正しい人の口は人を救う。

7悪しき者は倒されて、うせ去る、正しい人の家は堅く立つ。

8人はその悟りにしたがって、ほめられ、心のねじけた者は、卑しめられる。

9身分の低い人でも自分で働く者は、みずから高ぶって食に乏しい者にまさる。

10正しい人はその家畜の命を顧みる、悪しき者は残忍をもって、あわれみとする。

11自分の田地を耕す者は食糧に飽きる、無益な事に従う者は知恵がない。

12悪しき者の堅固なやぐらは崩壊する、正しい人の根は堅く立つ。

13悪人はくちびるのとがによって、わなに陥る、しかし正しい人は悩みをのがれる。

14人はその口の実によって、幸福に満ち足り、人の手のわざは、その人の身に帰る。

15愚かな人の道は、自分の目に正しく見える、しかし知恵ある者は勧めをいれる。

16愚かな人は、すぐに怒りをあらわす、しかし賢い人は、はずかしめをも気にとめない。

17真実を語る人は正しい証言をなし、偽りの証人は偽りを言う。

18つるぎをもって刺すように、みだりに言葉を出す者がある、しかし知恵ある人の舌は人をいやす。

19真実を言うくちびるは、いつまでも保つ、偽りを言う舌は、ただ、まばたきの間だけである。

20悪をたくらむ者の心には欺きがあり、善をはかる人には喜びがある。

21正しい人にはなんの害悪も生じない、しかし悪しき者は災をもって満たされる。

22偽りを言うくちびるは主に憎まれ、真実を行う者は彼に喜ばれる。

23さとき人は知識をかくす、しかし愚かな者は自分の愚かなことをあらわす。

24勤め働く者の手はついに人を治める、怠る者は人に仕えるようになる。

25心に憂いがあればその人をかがませる、しかし親切な言葉はその人を喜ばせる。

26正しい人は悪を離れ去る、しかし悪しき者は自ら道に迷う。

27怠る者は自分の獲物を捕えない、しかし勤め働く人は尊い宝を獲る。

28正義の道には命がある、しかし誤りの道は死に至る。

鍵となる聖句

1節
戒めを愛する人は知識を愛する、懲らしめを憎む者は愚かである。

章の冒頭は謙遜さの試金石です。学ぶことを愛するとは、叱られることを受け入れることです。どんな指摘も退ける人は、知恵に自分から扉を閉ざしています。

15節
愚かな人の道は、自分の目に正しく見える、しかし知恵ある者は勧めをいれる。

知恵ある人は自分の判断だけに頼らず、助言に耳を傾けます。いつも自分は正しい道にいると思い込むことこそ、愚かな人のしるしです。

16節
愚かな人は、すぐに怒りをあらわす、しかし賢い人は、はずかしめをも気にとめない。

怒りを一度も感じないという意味ではなく、その場で爆発させないということです。慎み深さとは、侮辱を受け止めても、見せ物のように騒ぎ立てないことです。

18節
つるぎをもって刺すように、みだりに言葉を出す者がある、しかし知恵ある人の舌は人をいやす。

言葉は剣のように人を刺すこともあれば、いやすこともできます。この節は、話す前に自分の言葉が与える影響を考えるよう促しています。

25節
心に憂いがあればその人をかがませる、しかし親切な言葉はその人を喜ばせる。

心配は重荷のように心にのしかかりますが、善い言葉はそれを軽くしてくれます。この節は、励ましの力を思い起こさせます。

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説教が語っていること

箴言12章についてよくある質問

箴言12章のメッセージは何ですか

箴言12章は二つの生き方を示しています。一つは、戒めを受け入れ、真実を語り、誠実に働く正しい人の生き方。もう一つは、いつも自分が正しいと思い込み、人を欺き、無駄に動き回る悪者や愚かな人の生き方です。この章は、言葉、働き、助言に耳を傾けることという三つの実際的な分野を重んじています。

箴言12章25節はどういう意味ですか

この節は、心に不安があると人はうなだれるが、善い言葉はその人を喜ばせると語っています。不安は本当に人を疲れさせるという事実と、励ましは人を立ち上がらせる具体的な行いだという呼びかけの両方を述べています。心配のときに神のみ言葉を受け入れるようにという招きとして読むこともできます。

箴言12章15節の愚かな人についてはどういう意味ですか

15節は、愚かな人の道は自分の目には正しく見えるが、助言に耳を傾ける人は知恵があると語っています。愚かな人とは、間違える人のことではありません。間違えない人はいないからです。自分の考えを一度も問い直させない人のことです。知恵は、自分とは違う意見を聞こうとする姿勢から始まります。

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