聖書 — 口語訳 (1955)
箴言 27
概要
箴言27章は、日々の暮らしについての格言が連なる章です。知恵ある者は、高ぶりと、あすを当てにすることを戒めます。章の多くは人間関係に割かれています。壊してしまう怒りとねたみ、誠実さから戒める友、遠くの兄弟よりも近い隣り人。評判は人を明らかにするとも語られます。章の結びは実際的な勧めです。自分の群れの状態をよく知り、任されたものに心をとめなさい。富はいつまでも続かないからです。
この章の4つの区分
1あすのことを誇ってはならない、一日のうちに何がおこるかを 知ることができないからだ。
2自分の口をもって自らをほめることなく、他人にほめさせよ。自分のくちびるをもってせず、ほかの人にあなたをほめさせよ。
3石は重く、砂も軽くはない、しかし愚かな者の怒りはこの二つよりも重い。
4憤りはむごく、怒りははげしい、しかしねたみの前には、だれが立ちえよう。
5あからさまに戒めるのは、ひそかに愛するのにまさる。
6愛する者が傷つけるのは、まことからであり、あだの口づけするのは偽りからである。
7飽いている者は蜂蜜をも踏みつける、しかし飢えた者には苦い物でさえ、みな甘い。
8その家を離れてさまよう人は、巣を離れてさまよう鳥のようだ。
9油と香とは人の心を喜ばせる、しかし魂は悩みによって裂かれる。
10あなたの友、あなたの父の友を捨てるな、あなたが悩みにあう日には兄弟の家に行くな、近い隣り人は遠くにいる兄弟にまさる。
11わが子よ、知恵を得て、わたしの心を喜ばせよ、そうすればわたしをそしる者に答えることができる。
12賢い者は災を見て自ら避け、思慮のない者は進んでいって、罰をうける。
13人のために保証する者からは、まずその着物をとれ、他人のために保証をする者をば抵当に取れ。
14朝はやく起きて大声にその隣り人を祝すれば、かえってのろいと見なされよう。
15雨の降る日に雨漏りの絶えないのと、争い好きな女とは同じだ。
16この女を制するのは風を制するのとおなじく、右の手に油をつかむのとおなじだ。
17鉄は鉄をとぐ、そのように人はその友の顔をとぐ。
18いちじくの木を守る者はその実を食べる、主人を尊ぶ者は誉を得る。
19水にうつせば顔と顔とが応じるように、人の心はその人をうつす。
20陰府と滅びとは飽くことなく、人の目もまた飽くことがない。
21るつぼによって銀をためし、炉によって金をためす、人はその称賛によってためされる。
22愚かな者をうすに入れ、きねをもって、麦と共にこれをついても、その愚かさは去ることがない。
23あなたの羊の状態をよく知り、あなたの群れに心をとめよ。
24富はいつまでも続くものではない、どうして位が末代までも保つであろうか。
25草が刈り取られ、新しい芽がのび、山の牧草も集められると、
26小羊はあなたの衣料を出し、やぎは畑を買う価となり、
27やぎの乳は多くて、あなたと、あなたの家のものの食物となり、おとめらを養うのにじゅうぶんである。
鍵となる聖句
あすのことを誇ってはならない、一日のうちに何がおこるかを 知ることができないからだ。
あすのことを誇るのは、だれも将来を支配できないことを忘れることです。この聖句は、計画を立てることを禁じてはおらず、謙遜と神への信頼を促しています。
あなたの友、あなたの父の友を捨てるな、あなたが悩みにあう日には兄弟の家に行くな、近い隣り人は遠くにいる兄弟にまさる。
悩みの日には、近い隣り人が遠くにいる兄弟にまさることがあります。この箴言は、必要になる前から友情と近さを育てておくよう勧めています。
あなたの羊の状態をよく知り、あなたの群れに心をとめよ。 富はいつまでも続くものではない、どうして位が末代までも保つであろうか。
自分の羊の状態をよく知ることは、任されたものを大切にすることです。富は永遠ではないという自覚をもって行います。
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説教が語っていること
箴言27章についてよくある質問
箴言27章17節の「鉄は鉄をとぐ」とはどういう意味ですか
鉄の刃が別の刃でとがれるように、人は人を形づくります。この箴言は互いの影響について語っています。友の助言、励まし、ときには反対さえも、私たちを前進させます。クリスチャンは、孤立せず共同体の中で生きるようにとの呼びかけをここに見ています。
「愛する者が傷つけるのは、まことからであり」とはどういう意味ですか
6節で知恵ある者は二つの態度を比べます。厳しい真実を言う友と、だますために媚びる敵です。愛をもった戒めは痛みを伴うことがありますが、本物の愛情から来ています。5節も、ひそかな愛よりあからさまな戒めがまさると言っています。
箴言27章のメッセージは何ですか
この章は、将来に対する謙遜、怒りとねたみについての冷静な見方、そして率直な友情の価値を教えます。結びは、よい管理についての勧めです。持っているものに心をとめなさい。富も、冠さえも、いつまでも続くわけではないからです。
箴言 27を引用している記事
口語訳(1955年)— パブリックドメイン。