はじめに
桜の花びらが舞う4月、日本では小学校、中学校、高校、大学で一斉に入学式と新学期が始まります。真新しい制服やランドセルに身を包んだ子どもたちと、その姿を見守る保護者の胸には、喜びと同時に、新しい環境への不安もあるでしょう。クリスチャンの家庭や教会では、入学の時期に子どもを覚えて祝福の祈りをささげ、神に新しい歩みをゆだねます。口語訳から選んだこの20の言葉は、四つのテーマに分かれています。守りと導き、知恵と学び、友だちとの関わり、そして不安への励ましです。入学祝いのカードや、毎朝の祈りに、自由に使ってください。
神の守りと導き
1. 詩篇37篇23節
「人の歩みは主によって定められる。主はその行く道を喜ばれる。」
人の歩みは主によって定められ、主はその道を喜ばれる、と詩篇は言います。新しい学校へ向かう道も、神が知っておられる道です。入学式の朝、一歩ずつ踏み出す子どもの歩みを、神が確かにしてくださるよう祈りましょう。うまくいかない日も、その歩みは主の目の中にあります。 詩篇37篇を全部読む.
2. イザヤ書41章10節
「恐れてはならない、わたしはあなたと共にいる。驚いてはならない、わたしはあなたの神である。わたしはあなたを強くし、あなたを助け、わが勝利の右の手をもって、あなたをささえる。」
恐れてはならない、わたしはあなたと共にいる、わたしはあなたを強くし、助け、ささえる、と神は約束されます。初めての教室や初めての先生は、子どもにとって大きな挑戦です。親が付き添えない時間も、神が共にいてくださいます。毎朝、玄関で子どもにこの言葉を声に出して送り出してみてください。 イザヤ書41章を全部読む.
3. 詩篇139篇9-10節
「わたしがあけぼのの翼をかって海のはてに住んでも、 あなたのみ手はその所でわたしを導き、あなたの右のみ手はわたしをささえられます。」
あけぼのの翼をかって海のはてに住んでも、そこでも主のみ手が導き、ささえてくださる、と詩人は歌います。転校や進学で遠く離れた土地に行く子どもにも、この約束は届いています。親元を離れる大学生や、寮に入る高校生にも、神の手がどこまでも伴うことを伝えてあげましょう。 詩篇139篇を全部読む.
4. 詩篇23篇1節
「主はわたしの牧者であって、わたしには乏しいことがない。」
主はわたしの牧者であって、わたしには乏しいことがない、という詩篇23篇の冒頭です。新しい環境では、足りないものばかりが目につきます。しかし牧者は、羊に必要なものをご存じです。入学準備の慌ただしさの中でも、この言葉を子どもと一緒に唱えて、安心して一日を始めましょう。 詩篇23篇を全部読む.
5. 詩篇3篇5節
「わたしはふして眠り、また目をさます。主がわたしをささえられるからだ。」
わたしはふして眠り、また目をさます、主がわたしをささえられるからだ、と詩人は言います。新学期は緊張して眠れない夜もあるでしょう。そのようなとき、この言葉を枕元で一緒に読んでみてください。眠りも目覚めも主がささえてくださることを知れば、子どもは安心して休むことができます。 詩篇3篇を全部読む.
知恵と学びを求める
6. 箴言1章7節
「主を恐れることは知識のはじめである、愚かな者は知恵と教訓を軽んじる。」
主を恐れることは知識のはじめである、と箴言は語ります。学ぶことの出発点は、成績よりも、神を敬う心にあります。勉強は競争のためではなく、神が造られた世界を知り、人に仕えるための賜物です。入学の日に、この学びの目的を、家族で確認してみましょう。 箴言1章を全部読む.
7. 箴言2章6節
「これは、主が知恵を与え、知識と悟りとは、み口から出るからである。」
主が知恵を与え、知識と悟りとは、み口から出る、と箴言は言います。知恵は、頭の良さだけでなく、神から与えられるものです。勉強でつまずいたとき、理解できないとき、まず神に祈ってから机に向かう習慣は、子どもの一生の財産になります。受験や課題の前にも、静かに祈ってみてください。 箴言2章を全部読む.
8. 箴言4章23節
「油断することなく、あなたの心を守れ、命の泉は、これから流れ出るからである。」
油断することなく、あなたの心を守れ、命の泉はここから流れ出る、と箴言は勧めます。新しい学校では、インターネットや友人から、多くの情報や誘いが入ってきます。何を聞き、何を見るか、心の入り口を意識することは、思春期の子どもたちにとって大切な知恵です。親子で話し合うきっかけにしましょう。 箴言4章を全部読む.
9. 箴言18章15節
「さとき者の心は知識を得、知恵ある者の耳は知識を求める。」
さとき者の心は知識を得、知恵ある者の耳は知識を求める、とあります。学ぶ姿勢は、才能以上に大切です。先生の話をよく聞き、わからないことを素直に尋ねる子は、成長します。新学期の初めに、学ぶ心を神から与えられるよう、親子で祈りましょう。入学式の日は、その出発点です。 箴言18章を全部読む.
10. ダニエル書1章17節
「この四人の者には、神は知識を与え、すべての文学と知恵にさとい者とされた。ダニエルはまたすべての幻と夢とを理解した。」
神は四人の若者に、知識とすべての文学と知恵にさとい者とされた、と聖書は記します。ダニエルたちは、異国の地で学びながら、神への信仰を守りました。学校の勉強と信仰は、決して対立しません。学んだことを神の栄光のために用いる志を、子どもと一緒に持ちたいものです。 ダニエル書1章を全部読む.
友だちとの関わり
11. 箴言17章17節
「友はいずれの時にも愛する、兄弟はなやみの時のために生れる。」
友はいずれの時にも愛する、兄弟はなやみの時のために生れる、と箴言は言います。入学したばかりの時期は、友だちづくりに不安を感じる子が多いものです。真の友は、よい時だけでなく、つらい時にも寄り添います。そのような友を与えてくださいと祈り、自分もそのような友になれるよう願いましょう。 箴言17章を全部読む.
12. 箴言18章24節
「世には友らしい見せかけの友がある、しかし兄弟よりもたのもしい友もある。」
世には見せかけの友がある、しかし兄弟よりもたのもしい友もある、と聖書は語ります。新しい環境では、誰とでも仲良くなりたいと焦る子もいます。大切なのは数ではなく、本当に頼れる友が一人でもいることです。焦らなくてよいと伝え、よい出会いを神にゆだねて祈りましょう。 箴言18章を全部読む.
13. 伝道の書4章9-10節
「ふたりはひとりにまさる。彼らはその労苦によって良い報いを得るからである。 すなわち彼らが倒れる時には、そのひとりがその友を助け起す。しかしひとりであって、その倒れる時、これを助け起す者のない者はわざわいである。」
ふたりはひとりにまさる、倒れる時、ひとりがその友を助け起す、と伝道者の書は言います。学校生活では、うまくいかないときに支え合える友の存在が大きな力になります。いじめや孤立に悩む子がいないよう、教会学校の仲間とも祈り合いましょう。誰かの助け起こす存在になることも、学びです。 伝道の書4章を全部読む.
14. 箴言27章17節
「鉄は鉄をとぐ、そのように人はその友の顔をとぐ。」
鉄は鉄をとぐ、そのように人はその友の顔をとぐ、という箴言です。友だちとの関わりは、お互いを磨き合う機会でもあります。時にはぶつかり、悩むこともあるでしょう。それも成長の一部です。部活や委員会など、新しい仲間との関わりを通して、神が人格を整えてくださることを信じて歩みましょう。 箴言27章を全部読む.
15. マタイによる福音書7章12節
「だから、何事でも人々からしてほしいと望むことは、人々にもそのとおりにせよ。これが律法であり預言者である。」
何事でも人々からしてほしいと望むことは、人々にもそのとおりにせよ、とイエスは教えられました。いわゆる黄金律です。新しい教室で、自分がしてほしいことを、まず自分から行ってみましょう。笑顔で挨拶する、困っている子に声をかける。その小さな行動が、教室の空気を変えていきます。 マタイによる福音書7章を全部読む.
不安のときの励まし
16. ピリピ人への手紙4章6-7節
「何事も思い煩ってはならない。ただ、事ごとに、感謝をもって祈と願いとをささげ、あなたがたの求めるところを神に申し上げるがよい。 そうすれば、人知ではとうてい測り知ることのできない神の平安が、あなたがたの心と思いとを、キリスト・イエスにあって守るであろう。」
何事も思い煩ってはならない、感謝をもって祈りと願いをささげれば、神の平安があなたがたの心と思いを守る、と聖書は約束します。新学期の緊張は、祈りに変えることができます。親も、子どもの不安を自分で背負おうとせず、神に申し上げましょう。祈りの後には、人知を超えた平安が与えられます。 ピリピ人への手紙4章を全部読む.
17. ペテロの第一の手紙5章7節
「神はあなたがたをかえりみていて下さるのであるから、自分の思いわずらいを、いっさい神にゆだねるがよい。」
自分の思いわずらいを、いっさい神にゆだねるがよい、神はあなたがたをかえりみていてくださる、とペテロは書きます。子どもの学校生活への心配は尽きませんが、親が一人で抱え込むことはありません。入学式の日、心配をひとつずつ言葉にして、神にゆだねる祈りをささげましょう。 ペテロの第一の手紙5章を全部読む.
18. ヨハネによる福音書14章27節
「わたしは平安をあなたがたに残して行く。わたしの平安をあなたがたに与える。わたしが与えるのは、世が与えるようなものとは異なる。あなたがたは心を騒がせるな、またおじけるな。」
わたしは平安をあなたがたに残して行く、あなたがたは心を騒がせるな、またおじけるな、とイエスは言われました。世の与える安心は、成績や環境に左右されます。しかしイエスの平安は、状況に関わらず、心に宿ります。新しい環境で心が揺れる子どもに、この平安をそっと伝えてあげてください。 ヨハネによる福音書14章を全部読む.
19. 詩篇56篇3節
「わたしが恐れるときは、あなたに寄り頼みます。」
わたしが恐れるときは、あなたに寄り頼みます、と詩人は告白します。恐れを感じること自体は、悪いことではありません。大切なのは、恐れたときに誰に頼るかです。入学したばかりの子どもに、不安になったら神様にお話ししていいんだよと教えてあげましょう。短い祈りで十分です。 詩篇56篇を全部読む.
20. 詩篇94篇19節
「わたしのうちに思い煩いの満ちるとき、あなたの慰めはわが魂を喜ばせます。」
わたしのうちに思い煩いの満ちるとき、あなたの慰めはわが魂を喜ばせます、と詩篇は言います。慣れない環境で、考えが頭を巡り眠れない日もあります。そのようなとき、神の慰めが心を満たしてくださいます。親も子も、疲れた夜には、この言葉で祈りましょう。四月の疲れは、神が癒してくださいます。 詩篇94篇を全部読む.
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よくある質問
入学式にふさわしい聖書の言葉は何ですか。
詩篇37篇23節の、人の歩みは主によって定められるという言葉や、イザヤ書41章10節の、恐れてはならない、わたしはあなたと共にいるという言葉がよく選ばれます。入学祝いのカードに短く添えるのに向いています。
教会では入学の祝福をどのように行いますか。
新年度の最初の礼拝で、入学した子どもたちを前に招き、牧師や教会学校の先生が祝福の祈りをささげる教会が多くあります。ランドセルや制服姿での参加も歓迎されます。事前に教会にご相談ください。
不安がる子どもに、聖書の言葉をどう伝えればよいですか。
長い説明よりも、短い言葉を繰り返し伝えるのが効果的です。朝の見送りのときや寝る前に、詩篇56篇3節のような一言を一緒に唱えてみてください。子どもの気持ちを聞いてから祈ることも大切です。