聖書 — 口語訳 (1955)

コリント人への第一の手紙 16

概要

コリント人への第一の手紙の最後の章は、とても具体的です。パウロはエルサレムのクリスチャンのための献金を取りまとめ、旅の計画を知らせ、なぜエペソにとどまるのかを説明します。有力な働きの門が大きく開かれていて、敵対する者も多いからです。パウロはテモテ、アポロ、ステパナの家族を推薦し、教会に、目をさまし、信仰に堅く立ち、すべてのことを愛をもって行うよう勧め、あいさつと「マラナ・タ」の一語で結びます。

この章の4つの区分

  1. 1-4節エルサレムの聖徒たちのための献金
  2. 5-12節パウロの計画、テモテとアポロ
  3. 13-18節最後の勧め:目をさまし、堅く立ち、愛する
  4. 19-24節あいさつ、マラナ・タ、そして祝福

1聖徒たちへの献金については、わたしはガラテヤの諸教会に命じておいたが、あなたがたもそのとおりにしなさい。

2一週の初めの日ごとに、あなたがたはそれぞれ、いくらでも収入に応じて手もとにたくわえておき、わたしが着いた時になって初めて集めることのないようにしなさい。

3わたしが到着したら、あなたがたが選んだ人々に手紙をつけ、あなたがたの贈り物を持たせて、エルサレムに送り出すことにしよう。

4もしわたしも行く方がよければ、一緒に行くことになろう。

5わたしは、マケドニヤを通過してから、あなたがたのところに行くことになろう。マケドニヤは通過するだけだが、

6あなたがたの所では、たぶん滞在するようになり、あるいは冬を過ごすかも知れない。そうなれば、わたしがどこへ行くにしても、あなたがたに送ってもらえるだろう。

7わたしは今、あなたがたに旅のついでに会うことは好まない。もし主のお許しがあれば、しばらくあなたがたの所に滞在したいと望んでいる。

8しかし五旬節までは、エペソに滞在するつもりだ。というのは、有力な働きの門がわたしのために大きく開かれているし、

9また敵対する者も多いからである。

10もしテモテが着いたら、あなたがたの所で不安なしに過ごせるようにしてあげてほしい。彼はわたしと同様に、主のご用にあたっているのだから。

11だれも彼を軽んじてはいけない。そして、わたしの所に来るように、どうか彼を安らかに送り出してほしい。わたしは彼が兄弟たちと一緒に来るのを待っている。

12兄弟アポロについては、兄弟たちと一緒にあなたがたの所に行くように、たびたび勧めてみた。しかし彼には、今行く意志は、全くない。適当な機会があれば、行くだろう。

13目をさましていなさい。信仰に立ちなさい。男らしく、強くあってほしい。

14いっさいのことを、愛をもって行いなさい。

15兄弟たちよ。あなたがたに勧める。あなたがたが知っているように、ステパナの家はアカヤの初穂であって、彼らは身をもって聖徒に奉仕してくれた。

16どうか、このような人々と、またすべて彼らと共に働き共に労する人々とに、従ってほしい。

17わたしは、ステパナとポルトナトとアカイコとがきてくれたのを喜んでいる。彼らはあなたがたの足りない所を満たし、

18わたしの心とあなたがたの心とを、安らかにしてくれた。こうした人々は、重んじなければならない。

19アジヤの諸教会から、あなたがたによろしく。アクラとプリスカとその家の教会から、主にあって心からよろしく。

20すべての兄弟たちから、よろしく。あなたがたも互に、きよい接吻をもってあいさつをかわしなさい。

21ここでパウロが、手ずからあいさつをしるす。

22もし主を愛さない者があれば、のろわれよ。マラナ・タ(われらの主よ、きたりませ)。

23主イエスの恵みが、あなたがたと共にあるように。

24わたしの愛が、キリスト・イエスにあって、あなたがた一同と共にあるように。

鍵となる聖句

2節
一週の初めの日ごとに、あなたがたはそれぞれ、いくらでも収入に応じて手もとにたくわえておき、わたしが着いた時になって初めて集めることのないようにしなさい。

一週の初めの日ごとに、それぞれが収入に応じて手もとにたくわえます。パウロは、土壇場の献金ではなく、定期的で、個人的で、収入に見合った献げ物を描いています。

9節
また敵対する者も多いからである。

開かれた門と多くの敵対する者は、ともに来ます。パウロは、反対を、自分が道を誤っている証拠とは見ていません。

13節
目をさましていなさい。信仰に立ちなさい。男らしく、強くあってほしい。

短い四つの命令です。目をさましていなさい、信仰に立ちなさい、男らしくありなさい、強くあってほしい。警戒と成熟への勧めです。

14節
いっさいのことを、愛をもって行いなさい。

いっさいのことを、愛をもって行いなさい。賜物、復活、秩序についての章を経て、すべてが愛に要約されます。コリント人への第一の手紙13章を思い起こさせます。

22節
もし主を愛さない者があれば、のろわれよ。マラナ・タ(われらの主よ、きたりませ)。

マラナ・タは、アラム語で「われらの主よ、きたりませ」といった意味です。キリストの再臨に向けられた、クリスチャンの最も古い叫びの一つです。

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説教が語っていること

コリント人への第一の手紙16章についてよくある質問

コリント人への第一の手紙16章9節の「門が大きく開かれている」とはどういう意味ですか。

パウロは、エペソで福音を告げる大きな機会について語っています。そして、すぐに敵対する者が多いことを付け加えます。本文は、反対があるから去るべきだと結論しないようにと促しています。多くの説教者は、そこに耐え抜くための励ましを見ますが、それを自動的な規則とはしません。

コリント人への第一の手紙16章22節のマラナ・タとはどういう意味ですか。

パウロが訳さずに残したアラム語の表現です。「われらの主よ、きたりませ」とも、「われらの主はきたりたまう」とも理解できます。イエス・キリストの再臨を待ち望む思いを表しています。主を愛さない者への警告のあとに置かれ、恵みの祝福の前に来ます。

コリント人への第一の手紙16章は、献金と献げ物について何と言っていますか。

パウロはエルサレムのクリスチャンのための献金を求めます。それは一週の初めの日に定期的に行われ、各自が収入に応じて手もとにたくわえる個人的なものであり、慌ただしい献金を避けるためにあらかじめ備えられます。また、教会に認められた人々によって、透明に管理されます。

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