聖書 — 口語訳 (1955)
テモテへの第一の手紙 5
概要
テモテへの第一の手紙5章で、パウロは教会生活についての実際的な指示をテモテに与えます。まず、だれに対しても家族の一員のように接することを教えます。次にやもめの問題を扱い、まず家族が支え、本当に身寄りのないやもめについては教会が引き継ぐと述べます。最後に、よく指導している長老への尊敬、訴えへの対処、そして指導者を選ぶときの慎重さについて語って結びます。
この章の5つの区分
1老人をとがめてはいけない。むしろ父親に対するように、話してあげなさい。若い男には兄弟に対するように、
2年とった女には母親に対するように、若い女には、真に純潔な思いをもって、姉妹に対するように、勧告しなさい。
3やもめについては、真にたよりのないやもめたちを、よくしてあげなさい。
4やもめに子か孫かがある場合には、これらの者に、まず自分の家で孝養をつくし、親の恩に報いることを学ばせるべきである。それが、神のみこころにかなうことなのである。
5真にたよりのない、ひとり暮しのやもめは、望みを神において、日夜、たえず願いと祈とに専心するが、
6これに反して、みだらな生活をしているやもめは、生けるしかばねにすぎない。
7これらのことを命じて、彼女たちを非難のない者としなさい。
8もしある人が、その親族を、ことに自分の家族をかえりみない場合には、その信仰を捨てたことになるのであって、不信者以上にわるい。
9やもめとして登録さるべき者は、六十歳以下のものではなくて、ひとりの夫の妻であった者、
10また子女をよく養育し、旅人をもてなし、聖徒の足を洗い、困っている人を助け、種々の善行に努めるなど、そのよいわざでひろく認められている者でなければならない。
11若いやもめは除外すべきである。彼女たちがキリストにそむいて気ままになると、結婚をしたがるようになり、
12初めの誓いを無視したという非難を受けねばならないからである。
13その上、彼女たちはなまけていて、家々を遊び歩くことをおぼえ、なまけるばかりか、むだごとをしゃべって、いたずらに動きまわり、口にしてはならないことを言う。
14そういうわけだから、若いやもめは結婚して子を産み、家をおさめ、そして、反対者にそしられるすきを作らないようにしてほしい。
15彼女たちのうちには、サタンのあとを追って道を踏みはずした者もある。
16女の信者が家にやもめを持っている場合には、自分でそのやもめの世話をしてあげなさい。教会のやっかいになってはいけない。教会は、真にたよりのないやもめの世話をしなければならない。
17よい指導をしている長老、特に宣教と教とのために労している長老は、二倍の尊敬を受けるにふさわしい者である。
18聖書は、「穀物をこなしている牛に、くつこをかけてはならない」また「働き人がその報酬を受けるのは当然である」と言っている。
19長老に対する訴訟は、ふたりか三人の証人がない場合には、受理してはならない。
20罪を犯した者に対しては、ほかの人々も恐れをいだくに至るために、すべての人の前でその罪をとがむべきである。
21わたしは、神とキリスト・イエスと選ばれた御使たちとの前で、おごそかにあなたに命じる。これらのことを偏見なしに守り、何事についても、不公平な仕方をしてはならない。
22軽々しく人に手をおいてはならない。また、ほかの人の罪に加わってはいけない。自分をきよく守りなさい。
23(これからは、水ばかりを飲まないで、胃のため、また、たびたびのいたみを和らげるために、少量のぶどう酒を用いなさい。)
24ある人の罪は明白であって、すぐ裁判にかけられるが、ほかの人の罪は、あとになってわかって来る。
25それと同じく、良いわざもすぐ明らかになり、そうならない場合でも、隠れていることはあり得ない。
鍵となる聖句
老人をとがめてはいけない。むしろ父親に対するように、話してあげなさい。若い男には兄弟に対するように、 年とった女には母親に対するように、若い女には、真に純潔な思いをもって、姉妹に対するように、勧告しなさい。
パウロは、だれに対しても、父、母、兄弟、姉妹に話すように語りかけなさいとテモテに求めます。家族が教会での人間関係の模範となり、そこには清い思いが求められます。
やもめに子か孫かがある場合には、これらの者に、まず自分の家で孝養をつくし、親の恩に報いることを学ばせるべきである。それが、神のみこころにかなうことなのである。
子や孫は、親から受けたものを親に返すよう求められています。パウロはこの家族への配慮を、神を敬う一つのあり方として示します。
もしある人が、その親族を、ことに自分の家族をかえりみない場合には、その信仰を捨てたことになるのであって、不信者以上にわるい。
あえて強い言葉が使われた節です。信仰は、自分の家族への具体的な配慮によって確かめられます。パウロは完全さを求めているのではなく、明らかな責任から逃げてはならないと言っています。
よい指導をしている長老、特に宣教と教とのために労している長老は、二倍の尊敬を受けるにふさわしい者である。
よい指導をしている長老、特に宣教と教えのために労している長老は、二倍の尊敬を受けるにふさわしいとされます。次の節が報酬に触れているため、多くの読者はこれを物質的な支えも含むものと理解しています。
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説教が語っていること
テモテへの第一の手紙5章についてよくある質問
テモテへの第一の手紙5章8節はどういう意味ですか
パウロは、自分の親族、ことに自分の家族をかえりみない人は、行いにおいて信仰を捨てたことになると言います。食べさせ、守り、支えるという具体的な責任のことです。努力してもできない人を責めているのではなく、信仰は家族への務めを免除しないという注意です。
テモテへの第一の手紙5章で「真にたよりのないやもめ」とはだれですか
パウロがこう呼ぶのは、支えてくれる子も家族もなく、ひとり残され、望みを神においているやもめです。反対に、子や孫がいる場合は、まず彼らが世話をすべきです。教会は、家族が担える負担を負わずに済むよう、だれもいない人を支えます。
長老にとって「二倍の尊敬」とは何ですか
パウロは、よく指導している長老、特に宣教と教えのために労している長老は、二倍の尊敬を受けるにふさわしいと言います。18節が「働き人がその報酬を受けるのは当然である」という原則を引いていることから、キリスト者はこれを敬意とともに物質的な支えも含むと理解することが多いです。その適用の仕方は伝統によって異なります。
なぜパウロは23節でテモテに少量のぶどう酒を勧めるのですか
パウロはテモテに、水ばかり飲まず、胃のため、またたびたびのいたみを和らげるために、少量のぶどう酒を用いるよう勧めます。これは実際的な健康上の助言で、パウロがテモテ個人を気づかっていることを示しています。この節をお酒一般についての教えとして読むべきではありません。
テモテへの第一の手紙 5を引用している記事
口語訳(1955年)— パブリックドメイン。