聖書 — 口語訳 (1955)
ヨハネの黙示録 4
概要
ヨハネの黙示録4章で、ヨハネは天に開いた門を見て、「ここに上ってきなさい」という声を聞きます。ヨハネは神の御座の前に導かれ、そこには、にじに囲まれた御座、冠をかぶった二十四人の長老、一面に目のある四つの生き物がいます。生き物たちは昼も夜も「聖なるかな、聖なるかな、聖なるかな」と叫び、長老たちは冠を御座の前に投げ出して創造主を拝みます。この章は、世の出来事の背後で神が支配し、礼拝を受けておられることを示しています。
この章の4つの区分
1その後、わたしが見ていると、見よ、開いた門が天にあった。そして、さきにラッパのような声でわたしに呼びかけるのを聞いた初めの声が、「ここに上ってきなさい。そうしたら、これから後に起るべきことを、見せてあげよう」と言った。
2すると、たちまち、わたしは御霊に感じた。見よ、御座が天に設けられており、その御座にいますかたがあった。
3その座にいますかたは、碧玉や赤めのうのように見え、また、御座のまわりには、緑玉のように見えるにじが現れていた。
4また、御座のまわりには二十四の座があって、二十四人の長老が白い衣を身にまとい、頭に金の冠をかぶって、それらの座についていた。
5御座からは、いなずまと、もろもろの声と、雷鳴とが、発していた。また、七つのともし火が、御座の前で燃えていた。これらは、神の七つの霊である。
6御座の前は、水晶に似たガラスの海のようであった。御座のそば近くそのまわりには、四つの生き物がいたが、その前にも後にも、一面に目がついていた。
7第一の生き物はししのようであり、第二の生き物は雄牛のようであり、第三の生き物は人のような顔をしており、第四の生き物は飛ぶわしのようであった。
8この四つの生き物には、それぞれ六つの翼があり、その翼のまわりも内側も目で満ちていた。そして、昼も夜も、絶え間なくこう叫びつづけていた、「聖なるかな、聖なるかな、聖なるかな、全能者にして主なる神。昔いまし、今いまし、やがてきたるべき者」。
9これらの生き物が、御座にいまし、かつ、世々限りなく生きておられるかたに、栄光とほまれとを帰し、また、感謝をささげている時、
10二十四人の長老は、御座にいますかたのみまえにひれ伏し、世々限りなく生きておられるかたを拝み、彼らの冠を御座のまえに、投げ出して言った、
11「われらの主なる神よ、あなたこそは、栄光とほまれと力とを受けるにふさわしいかた。あなたは万物を造られました。御旨によって、万物は存在し、また造られたのであります」。
鍵となる聖句
その後、わたしが見ていると、見よ、開いた門が天にあった。そして、さきにラッパのような声でわたしに呼びかけるのを聞いた初めの声が、「ここに上ってきなさい。そうしたら、これから後に起るべきことを、見せてあげよう」と言った。
開いた門と「ここに上ってきなさい」という招きが、天の幻の始まりです。ヨハネは、神の視点から出来事を見るよう招かれています。
すると、たちまち、わたしは御霊に感じた。見よ、御座が天に設けられており、その御座にいますかたがあった。
2節から、御座が中心を占めています。黙示録全体は、この現実の上に立っています。治めておられるかたがいて、それは混沌でも世の権力でもありません。
この四つの生き物には、それぞれ六つの翼があり、その翼のまわりも内側も目で満ちていた。そして、昼も夜も、絶え間なくこう叫びつづけていた、「聖なるかな、聖なるかな、聖なるかな、全能者にして主なる神。昔いまし、今いまし、やがてきたるべき者」。
「聖なるかな、聖なるかな、聖なるかな、全能者にして主なる神」という叫びは、イザヤ書6章を思い起こさせます。神の聖さが、天での礼拝の主題です。
二十四人の長老は、御座にいますかたのみまえにひれ伏し、世々限りなく生きておられるかたを拝み、彼らの冠を御座のまえに、投げ出して言った、 「われらの主なる神よ、あなたこそは、栄光とほまれと力とを受けるにふさわしいかた。あなたは万物を造られました。御旨によって、万物は存在し、また造られたのであります」。
長老たちは冠を御座の前に投げ出します。自分が持つものはすべて神から来たと認めているのです。創造主は、栄光とほまれと力とを受けるにふさわしいかたです。
説教が語っていること
ヨハネの黙示録4章についてよくある質問
黙示録4章の二十四人の長老とは誰ですか。
本文は、彼らが二十四の御座に座り、白い衣を着て、金の冠をかぶっていると描いています。解釈は分かれます。教会の代表と見る人、新旧二つの契約の神の民全体と見る人、天の存在と見る人もいます。本文が共通して伝えるのは彼らの行動で、御座の前にひれ伏し、冠を投げ出すことです。
黙示録4章8節の「聖なるかな、聖なるかな、聖なるかな」とはどういう意味ですか。
三度の繰り返しは、最高度を強調するヘブライ的な言い方です。四つの生き物は、昔いまし、今いまし、やがてきたるべき神の聖さを絶え間なく宣言します。この叫びは、預言者イザヤのイザヤ書6章の幻を思い起こさせます。
天に開いた門は何を表していますか。
開いた門は、ヨハネが神のおられるところで起こることを見るために与えられた道を象徴しています。七つの教会への手紙のあと、「ここに上ってきなさい」という招きが、この書の大きな幻を開きます。中心に御座があり、すべてがその周りに整えられているという幻です。
ヨハネの黙示録 4を引用している記事
口語訳(1955年)— パブリックドメイン。