聖書 — 口語訳 (1955)

テサロニケ人への第一の手紙 4

概要

パウロはマケドニヤの若い教会に、二つのメッセージを送ります。第一は、神に喜ばれる生き方へ進むようにという勧めです。体、人間関係、仕事にかかわるきよさと、兄弟愛が語られます。第二は、キリストにあって亡くなった人を悼む人々への慰めです。イエスは再び来られ、キリストにあって死んだ人々がまずよみがえり、次に生き残っている人々が彼らと一つにされ、いつまでも主と共にいます。章は、これらの言葉をもって互いに慰め合いなさいという、簡潔な勧めで結ばれます。

この章の3つの区分

  1. 1-8節神に喜ばれる生き方:体と人間関係におけるきよさ
  2. 9-12節兄弟愛と、静かで誠実な暮らし
  3. 13-18節キリストの再臨:亡くなった人を悼む人々への慰め

1最後に、兄弟たちよ。わたしたちは主イエスにあってあなたがたに願いかつ勧める。あなたがたが、どのように歩いて神を喜ばすべきかをわたしたちから学んだように、また、いま歩いているとおりに、ますます歩き続けなさい。

2わたしたちがどういう教を主イエスによって与えたか、あなたがたはよく知っている。

3神のみこころは、あなたがたが清くなることである。すなわち、不品行を慎み、

4各自、気をつけて自分のからだを清く尊く保ち、

5神を知らない異邦人のように情欲をほしいままにせず、

6また、このようなことで兄弟を踏みつけたり、だましたりしてはならない。前にもあなたがたにきびしく警告しておいたように、主はこれらすべてのことについて、報いをなさるからである。

7神がわたしたちを召されたのは、汚れたことをするためではなく、清くなるためである。

8こういうわけであるから、これらの警告を拒む者は、人を拒むのではなく、聖霊をあなたがたの心に賜わる神を拒むのである。

9兄弟愛については、今さら書きおくる必要はない。あなたがたは、互に愛し合うように神に直接教えられており、

10また、事実マケドニヤ全土にいるすべての兄弟に対して、それを実行しているのだから。しかし、兄弟たちよ。あなたがたに勧める。ますます、そうしてほしい。

11そして、あなたがたに命じておいたように、つとめて落ち着いた生活をし、自分の仕事に身をいれ、手ずから働きなさい。

12そうすれば、外部の人々に対して品位を保ち、まただれの世話にもならずに、生活できるであろう。

13兄弟たちよ。眠っている人々については、無知でいてもらいたくない。望みを持たない外の人々のように、あなたがたが悲しむことのないためである。

14わたしたちが信じているように、イエスが死んで復活されたからには、同様に神はイエスにあって眠っている人々をも、イエスと一緒に導き出して下さるであろう。

15わたしたちは主の言葉によって言うが、生きながらえて主の来臨の時まで残るわたしたちが、眠った人々より先になることは、決してないであろう。

16すなわち、主ご自身が天使のかしらの声と神のラッパの鳴り響くうちに、合図の声で、天から下ってこられる。その時、キリストにあって死んだ人々が、まず最初によみがえり、

17それから生き残っているわたしたちが、彼らと共に雲に包まれて引き上げられ、空中で主に会い、こうして、いつも主と共にいるであろう。

18だから、あなたがたは、これらの言葉をもって互に慰め合いなさい。

鍵となる聖句

3節
神のみこころは、あなたがたが清くなることである。すなわち、不品行を慎み、

パウロは、神が子どもたちに望んでおられることを一言で述べます。きよくなることです。この言葉は、神のために取り分けられた生き方を指し、体の用い方、人間関係、日々の営みの中で具体的になります。

9-10節
兄弟愛については、今さら書きおくる必要はない。あなたがたは、互に愛し合うように神に直接教えられており、 また、事実マケドニヤ全土にいるすべての兄弟に対して、それを実行しているのだから。しかし、兄弟たちよ。あなたがたに勧める。ますます、そうしてほしい。

パウロは、マケドニヤ全体に及ぶテサロニケの人々の兄弟愛をたたえ、さらに深めるよう勧めます。この章では、きよさと愛が一つに結びついています。

13節
兄弟たちよ。眠っている人々については、無知でいてもらいたくない。望みを持たない外の人々のように、あなたがたが悲しむことのないためである。

パウロは、眠っている人々について、信じる人々が無知でいることを望みません。悲しむことを禁じるのではなく、悲しみに望みを添えます。望みを持たない人々のようには悲しまないのです。

16-17節
すなわち、主ご自身が天使のかしらの声と神のラッパの鳴り響くうちに、合図の声で、天から下ってこられる。その時、キリストにあって死んだ人々が、まず最初によみがえり、 それから生き残っているわたしたちが、彼らと共に雲に包まれて引き上げられ、空中で主に会い、こうして、いつも主と共にいるであろう。

主の再臨、キリストにあって死んだ人々の復活、そして空中で生きている人々と主に会うこと。この本文は、教会の携挙への待望の源になっています。出来事の順序については、キリスト教の伝統の中にいくつかの読み方があります。

18節
だから、あなたがたは、これらの言葉をもって互に慰め合いなさい。

パウロは牧会的な適用で結びます。これらの言葉は議論を深めるためではなく、互いに慰め合うためのものです。キリスト再臨の教えは、まず心を慰めるために与えられています。

このテーマで祈る

説教が語っていること

聖くなるとは、神様とくつろいで生きること1節から12節をもとに、日本人の牧師が、きよめとは厳しい視線の下で身をこわばらせて生きることではないと語ります。それを、聖霊の忍耐強い働きと見て、そこから生まれる、わかりやすい平安を示します。要約を読む →昼の子どもとして生きる:キリストの再臨このメッセージは、テサロニケ人への第一の手紙4章13節から5章8節をたどり、三つの問いに答えます。イエスはどの順序で再び来られるのか、いつなのか、そして日常の中で乱れずに再臨を待つにはどうするかです。要約を読む →主の子どもとして生きる神の民の悲しみを扱う申命記の学びの中で、説教者は13節を引用します。信じる人は兄弟のために泣くことができますが、望みを持たない人々のようには悲しみません。要約を読む →終わりの時:携挙と再臨、あなたは違いを説明できますかジャン=クロード・ヴィラは終わりの時についてのシリーズを始めます。教会の携挙と、イエスの地上への再臨を区別します。これは、すべての伝統が共有するわけではない読み方です。要約を読む →携挙、審判台、婚宴:天で待っているもの同じ説教者が、携挙のあとに教会を待っているものを語ります。キリストの裁きの座、報い、そして小羊の婚宴です。彼が支持する、患難期前携挙の立場からの読み方です。要約を読む →

テサロニケ人への第一の手紙4章についてよくある質問

テサロニケ人への第一の手紙4章16節と17節はどういう意味ですか

本文は、主が天から下ってこられ、キリストにあって死んだ人々がまずよみがえり、次に生き残っている信じる人々が彼らと共に、主に会うために引き上げられると告げています。キリスト者の読み方は一様ではありません。患難期前の教会の携挙と見る人もいれば、キリストの栄光ある再臨と見る人もいます。ただし、いつも主と共にいるという約束は、みなが受け止めています。

パウロの言う「眠っている人々」とは何ですか

新約聖書で「眠る」は、信じる人の死を表す表現です。死が最終的なものではなく、復活のときに目覚めることを示します。パウロは、キリストの再臨の前に亡くなった家族を悼むテサロニケの人々を慰めるために、この言葉を用いています。

テサロニケ人への第一の手紙4章でいうきよめとは何ですか

それは神が子どもたちに望んでおられることであり(3節)、神のために取り分けられた生き方です。パウロはそれを具体的に述べます。体を誠実に治めること、仕事上で兄弟を欺かないこと、兄弟を愛することです。本文はまた、きよさが静かで誠実な暮らしの中に現れることも思い起こさせます。

キリスト者は亡くなった人のために泣いてもよいのですか

はい。パウロは悲しみを禁じてはいません。13節で、望みを持たない人々のようには悲しまないように、と言っています。信じる人の涙は、イエスが再び来られ、キリストにあって死んだ人々がよみがえるという望みに支えられています。

テサロニケ人への第一の手紙 4を引用している記事

← すべての章

口語訳(1955年)— パブリックドメイン。