聖書 — 口語訳 (1955)
創世記 14
概要
創世記14章は、聖書で最初の戦争の記録です。王たちの連合軍が、ソドムの王を含む低地の王たちを破り、ロトを捕虜として連れ去ります。アブラムは部下を集め、勝者を追い、ロトと財産を取り戻します。帰途、二人の王が彼を迎えます。一人は、いと高き神の祭司でサレムの王メルキゼデクで、パンとぶどう酒で祝福し、アブラムから十分の一を受けました。もう一人はソドムの王で、アブラムはその戦利品を一切受け取りませんでした。
この章の4つの区分
1シナルの王アムラペル、エラサルの王アリオク、エラムの王ケダラオメルおよびゴイムの王テダルの世に、
2これらの王はソドムの王ベラ、ゴモラの王ビルシャ、アデマの王シナブ、ゼボイムの王セメベル、およびベラすなわちゾアルの王と戦った。
3これら五人の王はみな同盟してシデムの谷、すなわち塩の海に向かって行った。
4すなわち彼らは十二年の間ケダラオメルに仕えたが、十三年目にそむいたので、
5十四年目にケダラオメルは彼と連合した王たちと共にきて、アシタロテ・カルナイムでレパイムびとを、ハムでズジびとを、シャベ・キリアタイムでエミびとを撃ち、
6セイルの山地でホリびとを撃って、荒野のほとりにあるエル・パランに及んだ。
7彼らは引き返してエン・ミシパテすなわちカデシへ行って、アマレクびとの国をことごとく撃ち、またハザゾン・タマルに住むアモリびとをも撃った。
8そこでソドムの王、ゴモラの王、アデマの王、ゼボイムの王およびベラすなわちゾアルの王は出てシデムの谷で彼らに向かい、戦いの陣をしいた。
9すなわちエラムの王ケダラオメル、ゴイムの王テダル、シナルの王アムラペル、エラサルの王アリオクの四人の王に対する五人の王であった。
10シデムの谷にはアスファルトの穴が多かったので、ソドムの王とゴモラの王は逃げてそこに落ちたが、残りの者は山にのがれた。
11そこで彼らはソドムとゴモラの財産と食料とをことごとく奪って去り、
12またソドムに住んでいたアブラムの弟の子ロトとその財産を奪って去った。
13時に、ひとりの人がのがれてきて、ヘブルびとアブラムに告げた。この時アブラムはエシコルの兄弟、またアネルの兄弟であるアモリびとマムレのテレビンの木のかたわらに住んでいた。彼らはアブラムと同盟していた。
14アブラムは身内の者が捕虜になったのを聞き、訓練した家の子三百十八人を引き連れてダンまで追って行き、
15そのしもべたちを分けて、夜かれらを攻め、これを撃ってダマスコの北、ホバまで彼らを追った。
16そして彼はすべての財産を取り返し、また身内の者ロトとその財産および女たちと民とを取り返した。
17アブラムがケダラオメルとその連合の王たちを撃ち破って帰った時、ソドムの王はシャベの谷、すなわち王の谷に出て彼を迎えた。
18その時、サレムの王メルキゼデクはパンとぶどう酒とを持ってきた。彼はいと高き神の祭司である。
19彼はアブラムを祝福して言った、「願わくは天地の主なるいと高き神が、アブラムを祝福されるように。
20願わくはあなたの敵をあなたの手に渡された いと高き神があがめられるように」。アブラムは彼にすべての物の十分の一を贈った。
21時にソドムの王はアブラムに言った、「わたしには人をください。財産はあなたが取りなさい」。
22アブラムはソドムの王に言った、「天地の主なるいと高き神、主に手をあげて、わたしは誓います。
23わたしは糸一本でも、くつひも一本でも、あなたのものは何にも受けません。アブラムを富ませたのはわたしだと、あなたが言わないように。
24ただし若者たちがすでに食べた物は別です。そしてわたしと共に行った人々アネルとエシコルとマムレとにはその分を取らせなさい」。
鍵となる聖句
アブラムは身内の者が捕虜になったのを聞き、訓練した家の子三百十八人を引き連れてダンまで追って行き、
ロトが捕らわれたと聞いて、アブラムは僕たちを召集し、助けに出ます。代価が高くても、家族は立ち上がる理由になります。
その時、サレムの王メルキゼデクはパンとぶどう酒とを持ってきた。彼はいと高き神の祭司である。 彼はアブラムを祝福して言った、「願わくは天地の主なるいと高き神が、アブラムを祝福されるように。
サレムの王で、いと高き神の祭司メルキゼデクが、パンとぶどう酒を持って来て、アブラムを祝福します。新約聖書は、彼を王であり祭司であるキリストの予型と見ます(ヘブル7章)。
願わくはあなたの敵をあなたの手に渡された いと高き神があがめられるように」。アブラムは彼にすべての物の十分の一を贈った。
アブラムは、モーセの律法よりはるか前に、メルキゼデクにすべての十分の一を与えます。クリスチャンはここから、今日の十分の一について異なる結論を引き出し、模範と見る人もいれば、感謝の一例と見る人もいます。
アブラムはソドムの王に言った、「天地の主なるいと高き神、主に手をあげて、わたしは誓います。 わたしは糸一本でも、くつひも一本でも、あなたのものは何にも受けません。アブラムを富ませたのはわたしだと、あなたが言わないように。
アブラムは、ソドムの王から何も受け取りません。あの王がアブラムを富ませたと言われないためです。彼は、自分の富が神のみから来ることを望みました。
この章に登場する人物
説教が語っていること
創世記14章についてよくある質問
創世記14章のメルキゼデクとは誰ですか
メルキゼデクは、サレムの王で、いと高き神の祭司です。短く登場し、パンとぶどう酒でアブラムを祝福します。詩篇110篇とヘブル人への手紙は、彼をイエス・キリストが王であり同時に祭司であることの予型としています。本文は彼の出自を記さず、そのため多くの解釈が生まれています。
創世記14章20節は、十分の一が義務であることの証拠ですか
アブラムは、モーセの律法よりはるか前に、メルキゼデクにすべての十分の一を与えました。ある人々にとって、それは永続する原則です。別の人々にとっては、義務を生まない自発的な感謝の行いです。本文自体は命令を記さず、アブラムのしたことを描写しています。
なぜアブラムはソドムの王の戦利品を断ったのですか
アブラムは、主に手をあげて誓ったので、ソドムの王が自分を富ませたと言われかねないものは、何も受け取らないと言います。神こそが繁栄の源であってほしいのです。この拒否は、彼の証しと自由を守りつつ、同盟者には取り分を取らせています。
創世記 14を引用している記事
口語訳(1955年)— パブリックドメイン。