聖書 — 口語訳 (1955)

列王紀上 17

概要

列王紀上17章は、アハブ王にイスラエルの干ばつを告げる預言者エリヤを紹介します。神はまずエリヤをケリテ川のほとりに隠し、そこでからすが彼を養います。川がかれると、神はエリヤをザレパテの貧しいやもめのもとへ遣わします。粉と油は尽きませんでしたが、やがてやもめの息子が死に、エリヤはとりなします。子供は生きかえります。この章は、神の備え、従順、乏しい季節における信頼について語っています。

この章の4つの区分

  1. 1節エリヤがアハブに干ばつを告げる
  2. 2-7節ケリテ川:隠され、からすに養われる
  3. 8-16節ザレパテ:やもめ、粉と油
  4. 17-24節やもめの息子がよみがえる

1ギレアデのテシベに住むテシベびとエリヤはアハブに言った、「わたしの仕えているイスラエルの神、主は生きておられます。わたしの言葉のないうちは、数年雨も露もないでしょう」。

2主の言葉がエリヤに臨んだ、

3「ここを去って東におもむき、ヨルダンの東にあるケリテ川のほとりに身を隠しなさい。

4そしてその川の水を飲みなさい。わたしはからすに命じて、そこであなたを養わせよう」。

5エリヤは行って、主の言葉のとおりにした。すなわち行って、ヨルダンの東にあるケリテ川のほとりに住んだ。

6すると、からすが朝ごとに彼の所にパンと肉を運び、また夕ごとにパンと肉を運んできた。そして彼はその川の水を飲んだ。

7しかし国に雨がなかったので、しばらくしてその川はかれた。

8その時、主の言葉が彼に臨んで言った、

9「立ってシドンに属するザレパテへ行って、そこに住みなさい。わたしはそのところのやもめ女に命じてあなたを養わせよう」。

10そこで彼は立ってザレパテへ行ったが、町の門に着いたとき、ひとりのやもめ女が、その所でたきぎを拾っていた。彼はその女に声をかけて言った、「器に水を少し持ってきて、わたしに飲ませてください」。

11彼女が行って、それを持ってこようとした時、彼は彼女を呼んで言った、「手に一口のパンを持ってきてください」。

12彼女は言った、「あなたの神、主は生きておられます。わたしにはパンはありません。ただ、かめに一握りの粉と、びんに少しの油があるだけです。今わたしはたきぎ二、三本を拾い、うちへ帰って、わたしと子供のためにそれを調理し、それを食べて死のうとしているのです」。

13エリヤは彼女に言った、「恐れるにはおよばない。行って、あなたが言ったとおりにしなさい。しかしまず、それでわたしのために小さいパンを、一つ作って持ってきなさい。その後、あなたと、あなたの子供のために作りなさい。

14『主が雨を地のおもてに降らす日まで、かめの粉は尽きず、びんの油は絶えない』とイスラエルの神、主が言われるからです」。

15彼女は行って、エリヤが言ったとおりにした。彼女と彼および彼女の家族は久しく食べた。

16主がエリヤによって言われた言葉のように、かめの粉は尽きず、びんの油は絶えなかった。

17これらの事の後、その家の主婦であるこの女の男の子が病気になった。その病気はたいそう重く、息が絶えたので、

18彼女はエリヤに言った、「神の人よ、あなたはわたしに、何の恨みがあるのですか。あなたはわたしの罪を思い出させるため、またわたしの子を死なせるためにおいでになったのですか」。

19エリヤは彼女に言った、「子をわたしによこしなさい」。そして彼女のふところから子供を取り、自分のいる屋上のへやへかかえて上り、自分の寝台に寝かせ、

20主に呼ばわって言った、「わが神、主よ、あなたはわたしが宿っている家のやもめにさえ災をくだして、子供を殺されるのですか」。

21そして三度その子供の上に身を伸ばし、主に呼ばわって言った、「わが神、主よ、この子供の魂をもとに帰らせてください」。

22主はエリヤの声を聞きいれられたので、その子供の魂はもとに帰って、彼は生きかえった。

23エリヤはその子供を取って屋上のへやから家の中につれて降り、その母にわたして言った、「ごらんなさい。あなたの子は生きかえりました」。

24女はエリヤに言った、「今わたしはあなたが神の人であることと、あなたの口にある主の言葉が真実であることを知りました」。

鍵となる聖句

1節
ギレアデのテシベに住むテシベびとエリヤはアハブに言った、「わたしの仕えているイスラエルの神、主は生きておられます。わたしの言葉のないうちは、数年雨も露もないでしょう」。

エリヤは生ける神の名によって確信をもって語ります。この宣言は彼の働きの始まりであり、アハブとイゼベルが支えていたバアル礼拝に対抗するものです。

9節
「立ってシドンに属するザレパテへ行って、そこに住みなさい。わたしはそのところのやもめ女に命じてあなたを養わせよう」。

神は、エリヤが着く前から、ザレパテにすでに備えをしておられたと語ります。神の言葉が出会いに先立ち、エリヤは立って行くよう求められています。

13-14節
エリヤは彼女に言った、「恐れるにはおよばない。行って、あなたが言ったとおりにしなさい。しかしまず、それでわたしのために小さいパンを、一つ作って持ってきなさい。その後、あなたと、あなたの子供のために作りなさい。 『主が雨を地のおもてに降らす日まで、かめの粉は尽きず、びんの油は絶えない』とイスラエルの神、主が言われるからです」。

エリヤはやもめにまず与えるよう求め、そのうえで粉と油は尽きないと告げます。この約束は特定の飢饉の状況に向けられたもので、富を得るための決まりではありません。

22節
主はエリヤの声を聞きいれられたので、その子供の魂はもとに帰って、彼は生きかえった。

神はエリヤの祈りを聞かれ、子供は生きかえります。章は、やもめが神の言葉の確証として受け取るしるしで終わります。

この章に登場する人物

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説教が語っていること

列王紀上17章:ツァレファテへ行け、神はあなたの奇跡をすでに命じられたルイ・エスメルは9節に目を留めます。神が命じたと言われるのだから、奇跡はすでに決まっています。神が立つよう言われるとき、ケリテにしがみつかないよう勧めています。要約を読む →エホバ・イルエ(5):からすがもう来なくなるときジュニアス・アナンは、昨日までの備えが止まる時について語ります。そこに見捨てられたことも遅れも見ず、神が季節を変えて、より高いところへ導いておられるのだと語ります。要約を読む →「行って、身を隠しなさい」:すべての奉仕の前にあるケリテ川の時ケビン・ゴンサルヴェス・パルエイロスは、ケリテを、あらゆる公の働きの前に神が定められる隠れた時期と見ます。ケリテ川は、その後のカルメル山での出来事に備えるものです。要約を読む →エホバ・イルエ(6):ケリテからサレプタへ、神は備えてくださるこの説教はエリヤをケリテからザレパテまでたどります。川がかれても、神は預言者を死なせず、敵対する地へ遣わし、そこに新しい備えが待っています。要約を読む →あなたの過去はあなたの預言ではないジャビン・チャベスは、自分の将来は終わったと思っているザレパテのやもめから語り始めます。自分の将来、召し、可能性を神の目で見るよう勧め、あなたが持っているものが神には十分なのだと語ります。要約を読む →

列王紀上17章についてよくある質問

なぜ神はエリヤをケリテ川へ遣わされたのですか

干ばつを告げたあと、神はアハブからエリヤを守り、その必要を満たすために、彼をケリテへ遣わします。エリヤは川の水を飲み、からすがパンと肉を運びます。多くの説教者は、これを大きな対決の前に、人目につかないところで整えられる訓練の時でもあると見ています。

ケリテ川がかれたとき、何が起こりますか

7節は、雨がなかったので川がかれたと語ります。神はエリヤを見捨てず、新しい言葉を与えてザレパテへ導きます。多くの人はここに、神の備えには季節があり、出発することも従順の一部だという思い起こしを見ます。

ザレパテのやもめの粉と油は何を表していますか

やもめには、かめに一握りの粉と、びんに少しの油しかなく、最後の食事を作るのがやっとです。エリヤは、まず自分のために小さいパンを作るよう求め、雨が降る日まで、かめの粉は尽きず、びんの油は絶えないと約束します。これは求められる信頼を示すもので、特定の状況に向けた約束であり、繁栄を一般に約束するものではありません。

列王紀上17章はやもめの息子の復活について何を語っていますか

やもめの息子が死に、彼女はエリヤの滞在が自分の罪と結びついているのではないかと恐れます。エリヤは子供を抱き取り、熱心に主に祈り、主は子供の命を返されます。これは聖書で最初の復活の記事です。やもめは、エリヤの口にある主の言葉が真実であると結論します。

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