聖書 — 口語訳 (1955)

ヨハネの黙示録 1

概要

ヨハネの黙示録1章は、聖書の最後の書を開きます。ヨハネは自分が見た幻を、イエス・キリストの黙示として示し、この預言の言葉を朗読し、聞き、守る人はさいわいだと告げます。そして、アジヤにある七つの教会に挨拶を送ります。パトモス島にいたヨハネは、七つの金の燭台の間におられるキリストを見ます。栄光の幻に、彼は死人のように倒れます。キリストは右手を彼の上におき、ご自分が初めであり終りであり、死と黄泉のかぎを持つ生きている者であると告げ、書きとめるよう命じられます。

この章の5つの区分

  1. 1-3節序文:イエス・キリストの黙示と約束されたさいわい
  2. 4-8節七つの教会への挨拶:今いまし、昔いまし、やがてきたるべき方
  3. 9-11節パトモスのヨハネ:「あなたが見ていることを書きものにして」
  4. 12-16節七つの燭台の間におられるキリストの幻
  5. 17-20節「恐れるな」:死のかぎを持つ生きている方

1イエス・キリストの黙示。この黙示は、神が、すぐにも起るべきことをその僕たちに示すためキリストに与え、そして、キリストが、御使をつかわして、僕ヨハネに伝えられたものである。

2ヨハネは、神の言とイエス・キリストのあかしと、すなわち、自分が見たすべてのことをあかしした。

3この預言の言葉を朗読する者と、これを聞いて、その中に書かれていることを守る者たちとは、さいわいである。時が近づいているからである。

4ヨハネからアジヤにある七つの教会へ。今いまし、昔いまし、やがてきたるべきかたから、また、その御座の前にある七つの霊から、

5また、忠実な証人、死人の中から最初に生れた者、地上の諸王の支配者であるイエス・キリストから、恵みと平安とが、あなたがたにあるように。わたしたちを愛し、その血によってわたしたちを罪から解放し、

6わたしたちを、その父なる神のために、御国の民とし、祭司として下さったかたに、世々限りなく栄光と権力とがあるように、アァメン。

7見よ、彼は、雲に乗ってこられる。すべての人の目、ことに、彼を刺しとおした者たちは、彼を仰ぎ見るであろう。また地上の諸族はみな、彼のゆえに胸を打って嘆くであろう。しかり、アァメン。

8今いまし、昔いまし、やがてきたるべき者、全能者にして主なる神が仰せになる、「わたしはアルパであり、オメガである」。

9あなたがたの兄弟であり、共にイエスの苦難と御国と忍耐とにあずかっている、わたしヨハネは、神の言とイエスのあかしとのゆえに、パトモスという島にいた。

10ところが、わたしは、主の日に御霊に感じた。そして、わたしのうしろの方で、ラッパのような大きな声がするのを聞いた。

11その声はこう言った、「あなたが見ていることを書きものにして、それをエペソ、スミルナ、ペルガモ、テアテラ、サルデス、ヒラデルヒヤ、ラオデキヤにある七つの教会に送りなさい」。

12そこでわたしは、わたしに呼びかけたその声を見ようとしてふりむいた。ふりむくと、七つの金の燭台が目についた。

13それらの燭台の間に、足までたれた上着を着、胸に金の帯をしめている人の子のような者がいた。

14そのかしらと髪の毛とは、雪のように白い羊毛に似て真白であり、目は燃える炎のようであった。

15その足は、炉で精錬されて光り輝くしんちゅうのようであり、声は大水のとどろきのようであった。

16その右手に七つの星を持ち、口からは、鋭いもろ刃のつるぎがつき出ており、顔は、強く照り輝く太陽のようであった。

17わたしは彼を見たとき、その足もとに倒れて死人のようになった。すると、彼は右手をわたしの上において言った、「恐れるな。わたしは初めであり、終りであり、

18また、生きている者である。わたしは死んだことはあるが、見よ、世々限りなく生きている者である。そして、死と黄泉とのかぎを持っている。

19そこで、あなたの見たこと、現在のこと、今後起ろうとすることを、書きとめなさい。

20あなたがわたしの右手に見た七つの星と、七つの金の燭台との奥義は、こうである。すなわち、七つの星は七つの教会の御使であり、七つの燭台は七つの教会である。

鍵となる聖句

3節
この預言の言葉を朗読する者と、これを聞いて、その中に書かれていることを守る者たちとは、さいわいである。時が近づいているからである。

この書は、朗読する、聞く、守るという三つの動詞を含むさいわいで始まります。黙示録は、ただ解読するためではなく、実行に移すために書かれています。

5-6節
また、忠実な証人、死人の中から最初に生れた者、地上の諸王の支配者であるイエス・キリストから、恵みと平安とが、あなたがたにあるように。わたしたちを愛し、その血によってわたしたちを罪から解放し、 わたしたちを、その父なる神のために、御国の民とし、祭司として下さったかたに、世々限りなく栄光と権力とがあるように、アァメン。

イエスは、忠実な証人、死人の中から最初に生れた者、私たちを愛し、その血によって罪から解放してくださった方として示されています。ご自分の弟子たちを、父なる神のための御国の民、祭司としてくださいました。

7節
見よ、彼は、雲に乗ってこられる。すべての人の目、ことに、彼を刺しとおした者たちは、彼を仰ぎ見るであろう。また地上の諸族はみな、彼のゆえに胸を打って嘆くであろう。しかり、アァメン。

雲に乗ってこられるキリストの再臨、そしてすべての人の目がそれを仰ぎ見るという宣言です。キリスト者は終わりの時の出来事の流れをさまざまに理解していますが、イエスが再び来られることは、皆が告白しています。

17-18節
わたしは彼を見たとき、その足もとに倒れて死人のようになった。すると、彼は右手をわたしの上において言った、「恐れるな。わたしは初めであり、終りであり、 また、生きている者である。わたしは死んだことはあるが、見よ、世々限りなく生きている者である。そして、死と黄泉とのかぎを持っている。

幻を前にして、ヨハネは死人のように倒れます。キリストは右手を彼の上に置いて「恐れるな」と言い、続けて、死んだことはあるが、世々限りなく生きている者だと告げられます。復活は、信じる者の確信の土台です。

20節
あなたがわたしの右手に見た七つの星と、七つの金の燭台との奥義は、こうである。すなわち、七つの星は七つの教会の御使であり、七つの燭台は七つの教会である。

キリストは象徴の意味を説明されます。七つの燭台は七つの教会であり、七つの星はその御使です。キリストは、ご自分の教会の真ん中に立ち、右手に持っておられます。

この章に登場する人物

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説教が語っていること

わたしは死んでいたが、見よ、世々限りなく生きているセレスタン・ヤオ牧師は、黙示録1章12節から18節を解き明かします。パトモスに追放されたヨハネに、キリストは死んだが生きていると告げて、ご自身を現されます。この宣言が、試練と死への向き合い方を変えると語ります。要約を読む →読み、聞き、守る:御言葉は成就しなければならないこのメッセージは、3節とその三つの動詞、朗読する、聞く、守るから出発します。約束と成就のあいだに時間が流れることがあるなかで、ことばが目に見えないところから具体的な生活へと移っていくさまを示します。要約を読む →終わりの時:携挙と再臨、あなたは違いを説明できますか説教者は、黙示録1章1節から3節を出発点に、終わりの時について語り、自らの読み方に従って、教会の携挙とイエスの再臨を区別します。要約を読む →子羊、花婿、王:イエス様の三つの来臨このメッセージは、王の再臨について語るために7節を引きます。それはひそやかなものではなく、すべての人の目がそれを見ます。この再臨を、小羊、花婿に続くイエスの三度目の来臨として示しています。要約を読む →王であり祭司である ― キリストにある二重の冠この説教は、信じる者のアイデンティティに目を向けます。6節は、キリストが私たちを御国の民とし、父なる神のための祭司としてくださったと述べています。要約を読む →

ヨハネの黙示録1章についてよくある質問

ヨハネの黙示録1章はどういう意味ですか

黙示録1章は、この書を、ヨハネに与えられたイエス・キリストの黙示として示します。アジヤの七つの教会への挨拶のあと、ヨハネは七つの燭台の間におられる栄光のキリストの幻を語ります。この章は、初めであり終りであり、死に勝利した生きている方というキリストの正体と、その民に与えられる勇気を強調しています。

七つの燭台と七つの星は何を表していますか

20節で、キリストご自身がその説明を与えておられます。七つの金の燭台は七つの教会であり、七つの星は七つの教会の御使です。ただし、本文は、この御使が何を指すのかについてあまり述べていません。天の使者と見る人もいれば、教会の指導者と見る人もいます。中心となるイメージは、ご自分の教会の真ん中におられるキリストです。

なぜヨハネはパトモスにいたのですか

ヨハネは、神の言とイエスのあかしのゆえに、パトモスという島にいたと記しています。キリスト教の伝統は、これを迫害に伴う追放と見ています。ヨハネがキリストの幻を受けたのは、安楽なときではなく、この困難な状況の中でした。

「死と黄泉とのかぎを持っている」とはどういう意味ですか

18節で、イエスは、復活によって死に勝利したので、死に対する権威を持つと宣言されます。かぎは、開け閉めする権能を表します。キリスト者にとってこの言葉は、死が最後の言葉ではなく、信じる者は死を恐れなくてよいということを意味します。

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