はじめに
日本では、教会の扉を開けて、礼拝に初めて参加するのは、とても勇気のいることです。宗教の勧誘ではないかと警戒する人も少なくありません。だからこそ、初めて来てくださった方への最初の連絡は、教会の印象を大きく左右します。このページには、牧師から、受付係や歓迎係から、そしてLINEやはがきで送る言葉まで、17通のフォローアップのメッセージを集めました。いずれも、「また来てください」と迫るのではなく、「来てくださってうれしかった」「いつでもどうぞ」という気持ちを静かに伝える言葉です。連絡先は、本人が記入した範囲でのみ使い、返信を求めないことを基本にしています。相手の様子を見ながら、○○さんの名前を入れて、お使いください。
牧師から(はがき・手紙)
牧師からの手紙は、改まった印象になりすぎないよう、緊張をほぐす言葉から始めましょう。質問があれば歓迎すること、無理な誘いはしないことを、はっきり伝えると安心してもらえます。
「先日は、礼拝にお越しくださり、ありがとうございました。初めての教会で、緊張されたことと思います。何かお尋ねになりたいことがありましたら、いつでもお気軽にご連絡ください。またお会いできる日を楽しみにしておりますが、どうぞご無理のないように。」
「○○様、日曜日の礼拝に来てくださったこと、心からうれしく思いました。聖書のお話の中で、心に残る言葉はありましたでしょうか。感想やご質問があれば、お聞かせください。無理なお誘いはいたしませんので、ご安心ください。」
「○○様、礼拝後のお茶の時間では、あまりお話しできず失礼いたしました。次にお越しの際には、ゆっくりお話ししましょう。教会は、どなたでも自由にお訪ねいただける場所です。」
「先日は、お子さんと一緒に礼拝にお越しくださり、ありがとうございました。小さなお子さんがいらっしゃると、礼拝に集中するのが大変だったことと思います。教会には子ども向けの部屋もありますので、次回はぜひご利用ください。」
ローマ人への手紙15章7節
「こういうわけで、キリストもわたしたちを受けいれて下さったように、あなたがたも互に受けいれて、神の栄光をあらわすべきである。」
パウロは、キリストが私たちを受け入れてくださったように、互いに受け入れ合いなさいと書きます。教会が訪れる人を迎える姿勢の土台となる言葉です。手紙の終わりに添えるのではなく、教会の皆が心にとめておきたい聖句です。 ローマ人への手紙15章を全文で読む。
受付係・歓迎係から(当日の一言と翌日のメモ)
受付係の第一声が、その人にとっての教会の第一印象になります。席や座り方など、小さな不安を取り除く言葉が喜ばれます。個人情報の扱いについても、はっきり説明しておくと安心です。
「ようこそ、お越しくださいました。初めてでしたら、どの席にお座りになっても大丈夫ですよ。分からないことがあれば、いつでもお声がけくださいね。」
「今日は、お越しくださって、ありがとうございました。礼拝のあと、お茶を用意しています。お時間があれば、ぜひご一緒にどうぞ。もちろん、お帰りになっても大丈夫です。」
「昨日は、初めてお会いできて、うれしかったです。お聞きしたいことがあれば、いつでも声をかけてください。またお会いできる日を、楽しみにしています。」
「ご芳名カードにご記入いただき、ありがとうございました。いただいた連絡先は、教会からのお知らせ以外には使いません。お知らせが不要でしたら、遠慮なくおっしゃってください。」
詩篇34篇8節
「主の恵みふかきことを味わい知れ、主に寄り頼む人はさいわいである。」
詩篇の作者は、主の恵みふかきことを味わい知れ、と呼びかけます。信じることを迫るのではなく、「味わってみてください」と招く言葉です。教会が訪れた人に伝えたい姿勢を、静かに表しています。 詩篇34篇を全文で読む。
LINE・メール・SNSで送る言葉
LINEやメールは、短く、返信が不要であることを書き添えましょう。連絡先をいただいた方にだけ送り、配信を止めたいときはいつでも言ってもらえるようにしておくと、信頼につながります。
「先日は、礼拝にお越しいただき、ありがとうございました。○○教会の受付の○○です。お返事は不要ですので、ご安心ください。またご縁があれば、お待ちしております。」
「こんにちは。昨日、礼拝に来てくださった○○さんですね。お話しできてうれしかったです。賛美歌や聖書のお話の中で、何か気になったことがあれば、お気軽にお尋ねください。」
「ご質問ありがとうございます。ご興味があれば、牧師先生に取り次ぎます。もちろん、ゆっくり考えていただくだけでも大丈夫です。」
「今度のクリスマス礼拝は、どなたでも自由にご参加いただけます。もしご都合がよければ、ぜひお越しください。参加の義務は一切ありませんので、お気軽に。」
「教会からの連絡は、ご不要でしたらいつでもお知らせください。すぐに配信を停止します。」
二度目の来会・しばらく来られていない方へ
二度目の来会は、とても大切な一歩です。気づかいを見せつつ、決して急かさないようにします。しばらく来られていない方には、責めずに「お元気ですか」と声をかけるところから始めましょう。
「また来てくださって、ありがとうございます。今日もお会いできてうれしいです。席は決まっていませんから、お好きなところでどうぞ。」
「その後、お変わりありませんか。しばらくお会いしていないので、お元気かなと思い、連絡しました。返信は不要です。またいつでもお越しください。」
「聖書やキリスト教について、疑問に思うことがあれば、お聞かせください。納得がいくまで、一緒に考えましょう。入信を急ぐ必要は、まったくありません。」
「もし最近、お困りのことがありましたら、お祈りします。祈ってほしくないときは、その旨をおっしゃってください。いつでも、あなたのペースを大切にします。」
マタイによる福音書11章28節
「すべて重荷を負うて苦労している者は、わたしのもとにきなさい。あなたがたを休ませてあげよう。」
イエスは、疲れている人、重荷を負っている人を、休ませるために招かれました。この招きは、誰にも強いるものではありません。教会が、疲れた人にとって、安心して休める場所でありたいと願う心を表す言葉です。 マタイによる福音書11章を全文で読む。
自分で書くときのポイント
「また来てください」と繰り返さないようにしましょう。「いつでもどうぞ」「来てくださってうれしかったです」と伝えるだけで、相手は自分のペースで決められます。
連絡は、本人が記入した連絡先の範囲でのみ行います。住所や電話番号の記入が任意であることを説明し、使い道をはっきり伝えましょう。
連絡は、来会の翌日から数日以内がめやすです。遅すぎると忘れられ、あまり頻繁だと圧になります。一度送って返信がなければ、無理に重ねないようにします。
教会用語は避けるか、説明を添えましょう。「恵み」「証し」「救い」といった言葉は、初めての人には分かりにくく、構えさせてしまうことがあります。
質問には、急いで答えを出さなくても構いません。「牧師先生に伺ってみます」と言ってから、丁寧に答えるほうが、誠実な印象を与えます。
はがきには、教会の名前、礼拝の時間、連絡先を小さく添えておきましょう。相手が必要になったときに、自分から連絡できる手がかりになります。
断りの言葉があれば、すぐに引きましょう。「ご連絡は不要です」と言われたら、それ以降は連絡せず、静かに祈るだけにとどめます。
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よくある質問
初めて来た人に、聖書の言葉を送ってもよいですか。
初めての方には、聖句よりも、来てくださったことへの感謝や、質問を歓迎する言葉を中心にしましょう。相手から聖書について尋ねられたときに、短く分かりやすい言葉を添える程度が、押しつけにならず安心です。相手が安心して質問できる雰囲気づくりが、何よりの案内になります。
個人情報は、どのように扱えばよいですか。
ご芳名カードの記入は任意であることを伝え、いただいた連絡先は教会の案内以外には使わないと説明します。不要と言われたらすぐに削除するなど、本人の希望を最優先にしましょう。
外国籍の方や、日本語が得意でない方には、どうすればよいですか。
やさしい日本語で短く書き、可能であれば英語などの言葉も添えましょう。相手の母国の習慣や信仰を尊重しながら、教会を訪れてくれたことへの感謝を伝えると、安心感につながります。日本語の案内には、ふりがなを添えると親切です。