はじめに
婚約から結婚式当日までの間は、会場や招待客、予算のことに気を取られがちです。けれども、結婚を支えるものは、式のずっと前から備えられていきます。口語訳の聖書から選んだこの20の言葉は、五つの段階で進みます。知恵をもって待ち、選ぶこと。確かな土台の上に築くこと。キリストが愛されるように愛すること。互いに結び合うこと。そして、長い年月を共に支え合うことです。愛する人と一緒に、一晩に一つか二つずつ読んでみてください。牧師先生や、先を歩んでいる夫婦とも話し合ってみましょう。
知恵をもって待ち、選ぶ
1. 箴言18章22節
「妻を得る者は、良き物を得る、かつ主から恵みを与えられる。」
この箴言は、結婚を、勝ち取るものというより与えられるものとして語っています。ふさわしい人に出会うのは恵みであり、あなたの戦略だけの結果ではありません。まだ待っているとき、あるいは迷っているときは、何が自分にとって良いものかを見分けられるよう、神に助けを求めることができます。 箴言18章を全文で読む。
2. 箴言14章15節
「思慮のない者はすべてのことを信じる、さとき者は自分の歩みを慎む。」
この箴言は、人の言うことを何でも信じる思慮のない人と、自分の歩みを慎むさとい人とを対比させています。結婚相手を選ぶには慎重さが要ります。相手の人柄を時間をかけて見ること、賢い身近な人の意見に耳を傾けること、そのときの気持ちを本当の相性と取り違えないことです。 箴言14章を全文で読む。
3. 箴言19章14節
「家と富とは先祖からうけつぐもの、賢い妻は主から賜わるものである。」
家や富は先祖から受け継ぐことができますが、結婚相手の賢さは受け継げません。この聖句は、賢い妻は主から賜わるものであり、家よりも尊いと思い出させてくれます。相手を選ぶときは、目に見える利点よりも、人柄と信仰に目を向けましょう。 箴言19章を全文で読む。
4. コリント人への第二の手紙6章14節
「不信者と、つり合わないくびきを共にするな。義と不義となんの係わりがあるか。光とやみとなんの交わりがあるか。」
パウロは、コリントの信者たちに、信仰を共にしない人と深く結びつくことを戒めています。多くの人がこの原則を結婚相手選びにも当てはめます。ふたりで歩む生活は、共通の価値観の上に成り立つからです。牧師先生とぜひ時間をとって話してみてください。 コリント人への第二の手紙6章を全文で読む。
確かな土台の上に築く
5. 詩篇127篇1節
「主が家を建てられるのでなければ、建てる者の勤労はむなしい。主が町を守られるのでなければ、守る者のさめているのはむなしい。」
ソロモンに帰せられるこの歌は、家を建てることについて語っています。主がおられなければ、どんなに誠実な努力もむなしくなります。結婚の計画を立てる前に、神が本当にこれからの家庭を建てる方であるか、それとも単なる来賓にすぎないのかを、自分に問いかけてみてください。 詩篇127篇を全文で読む。
6. マタイによる福音書7章24-25節
「それで、わたしのこれらの言葉を聞いて行うものを、岩の上に自分の家を建てた賢い人に比べることができよう。 雨が降り、洪水が押し寄せ、風が吹いてその家に打ちつけても、倒れることはない。岩を土台としているからである。」
イエスは山上の説教の結びに、二つの家のたとえを語られました。嵐に耐える家は、岩の上、つまり実行に移されたイエスの言葉の上に建てられています。ふたりの結婚生活にも嵐は来ます。大切なのは、何の上に建てられているかです。 マタイによる福音書7章を全文で読む。
7. アモス書3章3節
「ふたりの者がもし約束しなかったなら、一緒に歩くだろうか。」
預言者は、ごく素朴な問いを投げかけます。ふたりの者は、約束していなければ一緒に歩くことはありません。結婚の前に、婚約者とふたりの計画、お金、子ども、そして生活の中で教会が占める場所について、率直に話し合ってください。 アモス書3章を全文で読む。
8. 箴言3章5-6節
「心をつくして主に信頼せよ、自分の知識にたよってはならない。 すべての道で主を認めよ、そうすれば、主はあなたの道をまっすぐにされる。」
この箇所は、自分の知識にたよらず、心をつくして主に信頼するよう勧めています。住む場所や仕事、日取りを決めるふたりにとって、大切な指針です。すべての道で主を認めるなら、主はあなたの道をまっすぐにされます。 箴言3章を全文で読む。
キリストが愛されるように愛する
9. エペソ人への手紙5章25節
「夫たる者よ。キリストが教会を愛してそのためにご自身をささげられたように、妻を愛しなさい。」
パウロは夫たちに、キリストが教会を愛し、そのためにご自身をささげられたように、妻を愛しなさいと求めています。それは支配することではなく、仕えることであり、代価を払う覚悟のある愛です。これから夫となる人は、この模範を重く受け止めるよう招かれています。 エペソ人への手紙5章を全文で読む。
10. エペソ人への手紙5章21節
「キリストに対する恐れの心をもって、互に仕え合うべきである。」
パウロは、夫と妻について語る前に、すべての人に向けた原則を示します。キリストに対する恐れの心をもって、互に仕え合うことです。夫婦にとってそれは、相手の話を聞くこと、ときには譲ること、自分が正しいと主張するより共に益になることを求めることを意味します。 エペソ人への手紙5章を全文で読む。
11. エペソ人への手紙5章33節
「いずれにしても、あなたがたは、それぞれ、自分の妻を自分自身のように愛しなさい。妻もまた夫を敬いなさい。」
パウロは夫婦についての教えをこう要約します。それぞれが自分の妻を自分自身のように愛し、妻もまた夫を敬いなさい。愛と尊敬は、どちらも深い必要であり、共に育てていくものです。結婚の前に、自分なりの形でそれを具体的に表せるかどうか、考えてみましょう。 エペソ人への手紙5章を全文で読む。
12. コロサイ人への手紙3章14節
「これらいっさいのものの上に、愛を加えなさい。愛は、すべてを完全に結ぶ帯である。」
パウロはクリスチャンの徳を挙げたあと、そのすべての上に愛を加えるよう勧めます。愛は、すべてを完全に結ぶ帯です。結婚生活でも、忍耐、赦し、親切は、感じるだけでなく毎日選び取る愛に支えられてこそ、続いていきます。 コロサイ人への手紙3章を全文で読む。
互いに結び合い、自分を与え合う
13. 創世記2章24節
「それで人はその父と母を離れて、妻と結び合い、一体となるのである。」
この聖句は、結婚を三つの動きで描いています。離れること、結び合うこと、一体となることです。離れるとは、決断の場面で両親よりも配偶者を優先することです。結び合うとは、忠実であることを選ぶことです。真剣な準備は、この最初の二歩から始まります。 創世記2章を全文で読む。
14. ルツ記1章16節
「しかしルツは言った、「あなたを捨て、あなたを離れて帰ることをわたしに勧めないでください。わたしはあなたの行かれる所へ行き、またあなたの宿られる所に宿ります。あなたの民はわたしの民、あなたの神はわたしの神です。」
ルツは姑ナオミに、あなたの行かれる所へ行きますと、何の条件もつけずに言いました。これは結婚の誓いではありませんが、夫婦に望まれる献身をよく表しています。道が不確かになったときにも、そばに留まることです。多くの夫婦が結婚式でこの箇所を読んできました。 ルツ記1章を全文で読む。
15. ヨハネによる福音書15章12節
「わたしのいましめは、これである。わたしがあなたがたを愛したように、あなたがたも互に愛し合いなさい。」
イエスは弟子たちに、わたしがあなたがたを愛したように、互に愛し合いなさいと命じられました。自分を与え、赦すこの愛が、キリスト教の結婚の尺度です。それは良い気持ち以上のものを求めます。毎日繰り返される決断です。 ヨハネによる福音書15章を全文で読む。
16. 雅歌8章6-7節
「わたしをあなたの心に置いて印のようにし、あなたの腕に置いて印のようにしてください。愛は死のように強く、ねたみは墓のように残酷だからです。そのきらめきは火のきらめき、最もはげしい炎です。 愛は大水も消すことができない、洪水もおぼれさせることができない。もし人がその家の財産をことごとく与えて、愛に換えようとするならば、いたくいやしめられるでしょう。」
雅歌は、愛を印のように、消すことのできない炎のように語ります。この詩は、変わらない感情を約束するのではなく、死のように強い誠実さを語っています。婚約しているひとりひとりに、その約束を真剣で貴いものとして見るよう促しています。 雅歌8章を全文で読む。
生涯を共に歩み続ける
17. ローマ人への手紙15章5-6節
「どうか、忍耐と慰めとの神が、あなたがたに、キリスト・イエスにならって互に同じ思いをいだかせ、 こうして、心を一つにし、声を合わせて、わたしたちの主イエス・キリストの父なる神をあがめさせて下さるように。」
パウロは、神が信者たちに互に同じ思いをいだかせてくださるようにと祈ります。この調和は画一性ではなく、共通の方向です。婚約中のふたりにとって、美しい祈りです。違いがあっても、心と目的が一つになるよう、神に求めましょう。 ローマ人への手紙15章を全文で読む。
18. 伝道の書4章12節
「人がもし、そのひとりを攻め撃ったなら、ふたりで、それに当るであろう。三つよりの綱はたやすくは切れない。」
三つよりの綱はたやすくは切れません。多くの人が、そこに夫婦と、そのまんなかにおられる神を見ています。このたとえは結婚式でもよく選ばれます。信仰と祈りと教会によってふたりの結びつきを編んでいくとき、それはいっそう強く保たれるのです。 伝道の書4章を全文で読む。
19. テサロニケ人への第一の手紙5章11節
「だから、あなたがたは、今しているように、互に慰め合い、相互の徳を高めなさい。」
パウロはクリスチャンに、互に慰め合い、相互の徳を高めなさいと勧めます。夫婦にとってそれは、思いやりをもって語り合い、良いところを言葉にして伝え、互いを成長させることです。婚約中から、相手のすばらしいと思う点を口にする習慣をつけましょう。 テサロニケ人への第一の手紙5章を全文で読む。
20. ピリピ人への手紙2章3-4節
「何事も党派心や虚栄からするのでなく、へりくだった心をもって互に人を自分よりすぐれた者としなさい。 おのおの、自分のことばかりでなく、他人のことも考えなさい。」
パウロは、へりくだった心をもって互に人を自分よりすぐれた者とし、他人のことも考えなさいと勧めています。簡単なことではありませんが、結婚は力関係の上よりも、謙遜の上に築かれるほうが良く保たれます。結婚式の前の今から、練習を始めましょう。 ピリピ人への手紙2章を全文で読む。
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よくある質問
結婚の前に読むとよい聖書の言葉は何ですか。
創世記2章24節の、離れ、結び合い、一体となることについての言葉、マタイによる福音書7章24-25節の岩の上に建てられた家、ヨハネによる福音書15章12節の自分を与える愛が、よい出発点になります。ふたりで読み、それぞれが心に感じたことを話してみてください。
結婚に向けて、霊的にどう備えればよいですか。
結婚する相手と一緒に祈り、少なくとも週に一度は聖書を読み、牧師先生や経験のある夫婦に会って準備のための時間をもちましょう。お金、子ども、家族、教会での位置づけといった具体的な事柄も話し合ってください。この率直さは、式の日の誓いと同じくらい価値があります。