はじめに
地震、台風、豪雨など、日本では毎年のように、どこかで災害が起きています。遠く離れていると、何もできない自分に歯がゆさを感じることも少なくありません。けれども、「あなたのことを思っています」という一言は、心細い夜を過ごす人にとって、確かな支えになります。このページには、遠くの家族へ、教会の仲間へ、知人や友人へ、そして返信の負担にならないLINEの短い言葉まで、17通のお見舞いメッセージを集めました。原因を語ったり、励ましすぎたりせず、静かに寄り添う言葉を選んでいます。相手の状況に合わせて、○○さんの名前を入れ、無理のない範囲でお使いください。被害の大きさによっては、メッセージを送るタイミングを少し待つことも、思いやりのひとつです。報道や噂話ではなく、相手本人の言葉に耳を傾ける姿勢を大切にしてください。
遠くの家族へのメッセージ
まず安否を気づかい、必要なことがあれば遠慮なく伝えてほしいと添えましょう。「返信は不要です」と一言あると、疲れている相手の負担になりません。
「○○、地震のニュースを見て、とても心配しています。無事でいてくれたでしょうか。返信はいつでも大丈夫です。落ち着いたときに、一言でも知らせてもらえるとうれしいです。あなたのことを思って、祈っています。」
「お母さん、お父さん、大きな地震があったと聞いて、胸が苦しくなりました。体は大丈夫でしょうか。家のことは、無理をしないでください。私にできることがあれば、何でも言ってくださいね。毎日、お祈りしています。」
「○○、豪雨のニュースを見て心配しています。避難先でゆっくり休めていますか。食べ物や必要な物があれば、遠慮なく教えてください。すぐに手配します。何もできなくても、いつもあなたのそばにいる気持ちです。」
「○○、今は何も考えずに、体を休めることを大切にしてください。返事はいらないので、ただ、私があなたのことを思っていることだけ、知っておいてください。落ち着いたら、ゆっくり話を聞かせてくださいね。」
詩篇34篇18節
「主は心の砕けた者に近く、たましいの悔いくずおれた者を救われる。」
詩篇の作者は、主は心の砕けた者に近く、たましいのくずおれた者を救われる、と語ります。災害のさなかにいる人にとって、悲しみや恐れを抱えたままでよいのだという慰めになる言葉です。説明や励ましではなく、そっと寄り添う気持ちで、手紙の最後に添えてください。 詩篇34篇を全文で読む。
教会の仲間へのメッセージ
教会の仲間への言葉には、祈っていることと、できる支えを具体的に伝えましょう。信仰の言葉は、相手の状況を見ながら、そっと添える程度にします。
「○○さん、このたびの災害に、心を痛めています。ご家族は無事でしょうか。教会のみんなで、○○さんとご家族のために祈っています。何かお手伝いできることがあれば、いつでもお知らせください。」
「○○さん、避難生活は、体も心も疲れることと思います。どうかご自身の体を第一にしてください。礼拝に出られなくても大丈夫です。教会は、いつも○○さんの帰る場所です。」
「○○さんへ。大変な日々が続いていると思います。無理に前向きにならなくて大丈夫です。つらい気持ちは、そのままで構いません。私たちも、一緒に悲しみ、祈っています。」
「○○さんご家族へ。教会の有志で、必要な物資を集めています。どんなものが役に立つか、教えていただけると助かります。お返事はお急ぎになりません。落ち着いたときに、お知らせください。」
ローマ人への手紙12章15節
「喜ぶ者と共に喜び、泣く者と共に泣きなさい。」
喜ぶ者と共に喜び、泣く者と共に泣きなさい、とパウロは勧めています。泣く人のそばで、まず必要なのは、解決の言葉ではなく、共に泣くことです。災害に遭った仲間への手紙に、この聖句を心に留めて書くと、押しつけない寄り添いの言葉が自然に生まれます。 ローマ人への手紙12章を全文で読む。
知人・友人へのメッセージ
信仰を持たない知人や友人には、聖書の言葉や祈りという表現は控えめにして、気づかいの気持ちを中心に書きましょう。お見舞いの定型句を添えると、丁寧な印象になります。
「このたびの地震で被災された皆様に、心よりお見舞い申し上げます。○○さんとご家族は、ご無事でしょうか。お返事は、落ち着かれてからで構いません。どうぞ、お体を大切になさってください。」
「○○さん、ニュースを見て、とても心配しています。何かお手伝いできることはありませんか。急ぎではありませんので、必要なときにいつでも声をかけてください。私は、いつでも待っています。」
「○○さん、突然のことで、さぞ驚かれたこととお察しします。無理に元気を出さなくても大丈夫です。ゆっくり休んでください。あなたのことを思っています。」
「○○さん、被害に遭われたと聞き、胸が痛みます。いつもお世話になっているので、少しでもお力になれればと思います。必要なものがあれば、遠慮なく教えてください。お見舞いの気持ちをこめて。」
コリント人への第二の手紙1章3-4節
「ほむべきかな、わたしたちの主イエス・キリストの父なる神、あわれみ深き父、慰めに満ちたる神。 神は、いかなる患難の中にいる時でもわたしたちを慰めて下さり、また、わたしたち自身も、神に慰めていただくその慰めをもって、あらゆる患難の中にある人々を慰めることができるようにして下さるのである。」
パウロは、神様はあらゆる患難の中で私たちを慰めてくださり、その慰めをもって、同じ患難にある人を慰めることができるようにされる、と語ります。慰めは、自分の力ではなく、受けた慰めから生まれるものです。知人への手紙では、必要に応じて、相手の信仰を尊重しながら、静かに引用してください。 コリント人への第二の手紙1章を全文で読む。
LINEで送る短い言葉
疲れている人には、短く、返信の要らない言葉が負担になりません。スマートフォンのメッセージに、そのまま使える言葉を集めました。
「地震のニュースを見て心配しています。返信は不要です。ご家族みなさんのご無事を、心から祈っています。」
「○○さん、大変な状況だと思います。何かあれば、いつでも連絡してください。お返事は急ぎません。」
「お見舞い申し上げます。今は、体を休めることを第一に。あなたのことを思っています。」
「無事を確認できて、ほっとしました。必要なものがあれば、遠慮なく教えてくださいね。落ち着いたら、またゆっくり話しましょう。」
「なかなか眠れない夜かもしれませんね。そばにいられなくても、あなたのために祈っています。返信は大丈夫です。」
自分で書くときのポイント
まず、安否と気持ちを気づかいましょう。被害の様子を根掘り葉掘り聞くより、「あなたのことを思っています」と伝えるほうが、相手の負担になりません。
「頑張って」「元気を出して」は避けましょう。すでに精一杯の人には、重く響くことがあります。「無理をしないでください」「ゆっくり休んでください」と書くほうが、寄り添う言葉になります。
災害の原因や意味を語ってはいけません。「神様の計画」「試練」「罰」といった言葉は、傷ついた人をさらに苦しめることがあります。私たちには分からないことは、分からないままにしておきましょう。
返信は不要だと添えましょう。「お返事は急ぎません」の一言で、疲れている相手が肩の力を抜くことができます。
できる助けを具体的に申し出ましょう。ただし、押しつけずに、「必要なときに言ってください」と相手に決めてもらいます。
祈りは、押しつけにならないように伝えましょう。「祈っています」と静かに伝え、相手が信仰を持たない場合は、「あなたのことを思っています」とも言い換えられます。
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よくある質問
災害の直後には、いつ連絡すればよいですか。
最初の数日は、電話がつながりにくく、相手も余裕がありません。LINEなどで短く安否を気づかい、「返信は不要です」と添えるのがおすすめです。落ち着いた頃に、改めてゆっくり連絡しましょう。
聖書の言葉や祈りを伝えても、よいでしょうか。
相手がクリスチャンであれば、そっと添えると支えになります。信仰を持たない方には、押しつけにならないよう、まずは気づかいの言葉を中心にして、祈っていることだけを控えめに伝えましょう。
励ますつもりで、かえって相手を傷つけないために、気をつけることは何ですか。
「頑張って」「前向きに」「この経験にはきっと意味がある」などの言葉は避けましょう。解決を急がず、まず相手の気持ちを受け止め、「そばにいます」という姿勢を示すことがいちばん大切です。