もうひとりの助け主――聖霊の約束

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はじめに

ペンテコステの日、教会は果たされた約束を思い起こします ―― イエスは父に、もうひとりの助け主、真理の御霊を送ってくださるよう願われました。ヨハネ14章15-26節で、受難を前にしたイエスは、ご自分の死と旅立ちに向けて弟子たちを備えるために、ある方の到来を告げられます。ステファン・ギエによるこの説教は、イスカリオテではないユダが投げかけた素朴とも言える問いから始まり、イエスの筋道を追いながら、聖霊があなたのうちで何をなさるのかを明らかにしていきます ―― あなたを復活のキリストと結び合わせ、父と子の臨在を味わわせ、あなたのうちに真の証しを可能にする「内なる教師」となってくださるのです。

メッセージの構成

1. ユダ(イスカリオテではない)の問い

  • 告別の説教の途中、ひとりの弟子がこう尋ねます。「主よ。どうして私たちには自らを現そうとされ、世には現そうとされないのですか。」
  • これはヤコブの子ユダ(ルカ6:16)であり、イスカリオテのユダではありません。
  • 愚かな問いではなく、実に真摯な宣教への思いから出た、称賛に値する問いです。
  • 驚くべきことに、イエスはこの問いに直接答えていないように見えます。むしろユダが話を止めたところから続きを語られるのです。その理由は、まず二つのことを据える必要があったからだと、最後にわかってきます。

2. もうひとりの助け主――この言葉の意味

  • 告別の説教(ヨハネ14~16章)の中で、イエスは五回にわたって聖霊の到来を告げられます。
  • そのたびに用いられるギリシア語は同じ「パラクレートス」で、ここでは「弁護者」、他の箇所では「慰め主」「助け主」とも訳されます。
  • ヨハネ2章1節では、同じ言葉がイエスご自身を指しています ―― 父のもとにいる弁護者、私たちを弁護するために傍らに立ってくださる方です。
  • より広く言えば、助け主とは私たちの傍らに来て、支え、励まし、必要とあれば弁護してくださる方のことです。
  • 三年の間、イエスは弟子たちにとってこの助け主でした ―― 教え、嵐の中で救い、励まし、守ってこられました。弟子たちのもとを去るにあたり、イエスは「もうひとりの助け主」――真理の御霊――を告げられます。この方は永遠に弟子たちとともにいてくださいます。

3. 聖霊があなたのうちに成し遂げてくださること

  • あなたを復活のキリストと結び合わせてくださる。「わたしが生きているので、あなたがたも生きるのです」(19節)。聖霊はまず一つの奇跡を成し遂げられます ―― 枝がぶどうの木に接がれるように、あなたを復活のキリストに接ぎ木してくださるのです。これは自分の力でできることではありません。
  • 新しいいのちへと導き入れてくださる。これはイエスがこの福音書ですでに語っておられた新生であり、後にパウロが語る新しい創造にほかなりません。
  • 救いの現実をあなたの人生に適用してくださる。キリスト教教理は古くから、聖霊を「適用者」と呼んできました ―― キリストが十字架で成し遂げてくださったことを、あなたのうちに適用してくださるのです。
  • 教会を興してくださる。キリストと結び合わされたすべての者は、一つのからだ、一つの兄弟姉妹の家族を形づくります。

4. 父と子があなたのもとに住まいを造ってくださる

  • 「もし誰でもわたしを愛するなら、その人はわたしのことばを守ります。そうすれば、わたしの父はその人を愛し、わたしたちはその人のところに来て、その人とともに住みます」(23節)。
  • 14章の初めで、イエスは父の家には多くの住まいがあり、私たちのために場所を用意しに行くと語られました。ここで用いられているのも同じ言葉であり、新約聖書の中でこの二箇所にしか登場しません。
  • 天における住まいを待ち望みながら、今すでに父と子があなたのもとに住まいを造ってくださっています。まるで隣人のように、あなたのすぐそばに住んでくださるのです ―― あなたが知ることのできる隣人、垣根越しに語り合える隣人、家に招くことのできる隣人として。
  • 聖霊によって、あなたは父と子との本物の親しさ、隣人としての交わりを生きることができます。

5. 「内なる教師」としての聖霊(ジャン・カルヴァン)

  • 二度目の聖霊の予告(25-26節)で、イエスはこう明言されます。「助け主、すなわち父がわたしの名によってお遣わしになる聖霊が、あなたがたにすべてのことを教え、わたしがあなたがたに言ったすべてのことを思い起こさせてくださいます。」
  • ジャン・カルヴァンはヨハネの福音書注解の中で、これを「内なる教師」と呼びます ―― 私たちの内側で教えてくださる教師という意味です。
  • 聖霊によって、そして聖霊によってのみ、あなたは神を「父」と呼び、イエスを「主」と告白することができます。
  • この内なる教師は、父と子との隣人関係をどう生きるか、どのようにその家を訪ね、どのように自分の人生に招き入れるかを教えてくださいます。
  • 聖霊が与える知識は、知的なものだけではありません。それは経験としての知識でもあります ―― 父と子との出会い、親密な交わりです。

6. ユダの問いへの真の答え

  • イエスがユダの宣教への思いに答えるのに時間をかけられたのは、まず二つのことを据える必要があったからです。
  • 第一に、キリストが世に現されることは、聖霊と信者たちが共に行う業だということです。三度目の予告(ヨハネ15:26-27)で、イエスはこう言われます。「その方がわたしについて証しをします。そして、あなたがたも証しをするのです。」使徒の働きが語っていることもまさにこれです ―― それは使徒たちの働きであると同時に、聖霊の働きでもあるのです。
  • 四度目の予告(ヨハネ16:7-11)で、イエスはさらに、世に罪を認めさせるのは御霊ご自身の働きだと加えられます。この部分はあなたの責任ではなく、御霊の責任です。
  • 第二に、この内なる教師の教えを深く受け取ることなしに、真実な証しはあり得ないということです。あなたが招かれている証しとは、神について言葉を語ることだけではありません ―― それなら誰にでもできます。それは、あなたのもとに隣人として来てくださったこの神との、生きた親しさを証しすることなのです。

覚えておきたいポイント

  • 聖霊は「もうひとりの助け主」です ―― あなたの傍らに立って、支え、励まし、教え、弁護してくださる方が、永遠にあなたとともにいてくださいます。
  • 聖霊の最初の奇跡は、あなたを復活のキリストと結び合わせ、復活者のいのちをあなたのうちに生かすことです。
  • 聖霊によって、父と子はあなたのもとに住まいを造ってくださいます ―― いつか天でだけでなく、今この時から、あなたが知ることのできる隣人として。
  • 聖霊は「内なる教師」であり、教理としてだけでなく、出会いを通して父と子を知るようにあなたを教えてくださいます。
  • 世における宣教は御霊と信者たちが共に行う業です ―― そしてそれは、内なる教師がまずあなたのうちに成し遂げてくださったことから始まります。

個人的な適用

  • あなたは聖霊を「あなたの傍らに立っている方」として見ていますか、それとも人格のない力のように見ていますか。
  • 暗唱できる真理を超えて、父と子についての「経験としての知識」において、あなたは今どこにいますか。
  • 父と子をあなたの家に招くとは、具体的には ―― 日々の生活、決断、会話の中で ―― どのようなことでしょうか。
  • あなたは周りの人にどのような証しをしていますか。教理についての証しでしょうか、それとも生きた親しさについての証しでしょうか。
  • あなたは内なる教師に教えていただいていますか、それとも宣教の重荷をひとりで背負おうとしていますか。

引用された聖句

  • ヨハネ14:15-26 ―― 説教の中心テキスト。
  • ルカ6:16 ―― この問いを投げかけた使徒、ヤコブの子ユダ。
  • Ⅰヨハネ2:1 ―― 父のもとにいる私たちの助け主、イエス。
  • 使徒1:8 ―― 「あなたがたは、聖霊があなたがたの上に臨まれるとき、力を受けます……あなたがたはわたしの証人となります。」
  • 使徒2章 ―― ペンテコステ、教会への聖霊の派遣。
  • ヨハネ15:26-27 ―― 三度目の予告 ―― 御霊と信者たちが共に行う証し。
  • ヨハネ16:7-11 ―― 四度目の予告 ―― 御霊が世に罪を認めさせる。

よくある質問

「助け主」とはどういう意味ですか。

ギリシア語の「パラクレートス」は、告別の説教(ヨハネ14~16章)の中でイエスが五回用いられた言葉で、私たちの傍らに来て、支え、励まし、教え、必要とあれば弁護してくださる方を指します。訳語としては「弁護者」「慰め主」「助け主」などが用いられます。Ⅰヨハネ2章1節ではイエスご自身、すなわち父のもとにいる私たちの弁護者を指し、ヨハネ14章では聖霊、すなわちイエスが弟子たちに約束された「もうひとりの助け主」を指しています。

なぜジャン・カルヴァンは聖霊を「内なる教師」と呼んだのですか。

カルヴァンはヨハネの福音書注解の中でこの表現を用い、聖霊が外から真理を伝えるだけの外的な教師ではなく、あなたの内側で教えてくださる方であることを強調しています。聖霊によって、そして聖霊によってのみ、あなたは真の意味で神を「父」と呼び、イエスを「主」と告白することができます。聖霊が与える知識は知的なものだけでなく、経験でもあります ―― 父と子との出会いなのです。

弟子たちへの聖霊の約束と、世界への宣教はどう結びつくのですか。

ユダの問い ―― 「なぜ私たちにご自分を現し、世には現されないのですか」 ―― の答えは、告別の説教のさらに先で示されます。キリストが世に現されることは、聖霊と信者たちが共に行う業です(ヨハネ15:26-27)。しかしそれには、まず内なる教師である御霊があなたのうちに復活のいのちを働かせ、父と子との親しさをあなたに生きさせてくださっていることが前提です。それなしに、確かな証しはあり得ません。

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