聖書 — 口語訳 (1955)

テモテへの第一の手紙 2

概要

テモテへの第一の手紙2章で、パウロはテモテに、エペソの教会生活についての最初の指示を与えます。まず第一に挙げるのは、上に立つ人々を含む、すべての人のための祈りです。神はすべての人が救われることを望んでおられ、仲保者はキリスト・イエスただひとりであり、イエスはすべての人のあがないとしてご自身をささげられたからです。続いてパウロは、祈りにおける男性の態度、女性の装いと良いわざ、そして集会での教えについて語ります。この最後の箇所は、解釈が分かれています。

この章の5つの区分

  1. 1-4節すべての人のために祈る:神はすべての人が救われることを望んでおられる
  2. 5-7節唯一の神、唯一の仲保者:すべての人のあがないとなられたキリスト・イエス
  3. 8節どこでも祈る:きよい手で、怒りなく
  4. 9-10節慎み深さと良いわざ
  5. 11-15節集会での教え:解釈の分かれる箇所

1そこで、まず第一に勧める。すべての人のために、王たちと上に立っているすべての人々のために、願いと、祈と、とりなしと、感謝とをささげなさい。

2それはわたしたちが、安らかで静かな一生を、真に信心深くまた謹厳に過ごすためである。

3これは、わたしたちの救主である神のみまえに良いことであり、また、みこころにかなうことである。

4神は、すべての人が救われて、真理を悟るに至ることを望んでおられる。

5神は唯一であり、神と人との間の仲保者もただひとりであって、それは人なるキリスト・イエスである。

6彼は、すべての人のあがないとしてご自身をささげられたが、それは、定められた時になされたあかしにほかならない。

7そのために、わたしは立てられて宣教者、使徒となり(わたしは真実を言っている、偽ってはいない)、また異邦人に信仰と真理とを教える教師となったのである。

8男は、怒ったり争ったりしないで、どんな場所でも、きよい手をあげて祈ってほしい。

9また、女はつつましい身なりをし、適度に慎み深く身を飾るべきであって、髪を編んだり、金や真珠をつけたり、高価な着物を着たりしてはいけない。

10むしろ、良いわざをもって飾りとすることが、信仰を言いあらわしている女に似つかわしい。

11女は静かにしていて、万事につけ従順に教を学ぶがよい。

12女が教えたり、男の上に立ったりすることを、わたしは許さない。むしろ、静かにしているべきである。

13なぜなら、アダムがさきに造られ、それからエバが造られたからである。

14またアダムは惑わされなかったが、女は惑わされて、あやまちを犯した。

15しかし、女が慎み深く、信仰と愛と清さとを持ち続けるなら、子を産むことによって救われるであろう。

鍵となる聖句

1-2節
そこで、まず第一に勧める。すべての人のために、王たちと上に立っているすべての人々のために、願いと、祈と、とりなしと、感謝とをささげなさい。 それはわたしたちが、安らかで静かな一生を、真に信心深くまた謹厳に過ごすためである。

他の人のための祈りは、何よりも先に来ます。それは王たちや権威ある人々も含み、たとえ敵対的な権力の下にあっても、教会が平和のうちに生きられるようにするためです。

4節
神は、すべての人が救われて、真理を悟るに至ることを望んでおられる。

神は「すべての人が救われて、真理を悟るに至ることを望んでおられる」。この願いが、誰も除外せずにすべての人のために祈る土台です。

5-6節
神は唯一であり、神と人との間の仲保者もただひとりであって、それは人なるキリスト・イエスである。 彼は、すべての人のあがないとしてご自身をささげられたが、それは、定められた時になされたあかしにほかならない。

神と人との間には、ただひとりの仲保者、すなわち、すべての人のあがないとしてご自身をささげられたキリスト・イエスがおられます。ほかの仲立ちは必要ありません。

12節
女が教えたり、男の上に立ったりすることを、わたしは許さない。むしろ、静かにしているべきである。

教会の間でも意見が一致していない節です。集会での教えについての恒久的な規定と読む人もいれば、エペソの状況に結びついた指示と読む人もいます。13節から15節を踏まえて読む必要があります。

説教が語っていること

テモテへの第一の手紙2章についてよくある質問

テモテへの第一の手紙2章4節はどういう意味ですか。

この節は、神がすべての人が救われて、真理を知るに至ることを望んでおられると語ります。それが、パウロが例外なくすべての人のために祈るよう求める理由です。神のみこころは、ひとりひとりに向けられています。また、信者にも、まわりの人々に対して同じ思いを分かち合うよう促しています。

パウロはなぜ王たちや権威者のために祈るよう求めているのですか。

パウロは、クリスチャンが信心と謹厳さのうちに、安らかで静かな生活を送れることを願っています。これは、クリスチャンに好意的でなかったローマ帝国の下で書かれました。統治する人々のために祈ることは、神への信頼の表れであり、彼らのすることすべてを認めることではありません。

「神と人との間の仲保者もただひとり」とはどういう意味ですか。

仲保者とは、二者を結びつける人のことです。パウロにとって、神であり人であるキリスト・イエスだけが、すべての人のあがないとしてご自身をささげ、人を神と和解させることのできるかたです。神に近づくために、ほかの仲立ちは必要ありません。

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