聖書 — 口語訳 (1955)
エペソ人への手紙 4
概要
エペソ人への手紙4章は、手紙の実践的な部分の始まりです。パウロは、受けた召しにふさわしく歩むよう勧めます。御霊の一致を保つのです。からだはただ一つ、主はただ一人、神はただ一人だからです。キリストは、教会が成長するように、賜物と指導者を与えられました。さらにパウロは、古い人を脱ぎ捨て、新しい人を着て、具体的に生きるよう勧めます。真実を語り、怒りを制し、人の徳を高める言葉を語り、赦すことです。
この章の4つの区分
1さて、主にある囚人であるわたしは、あなたがたに勧める。あなたがたが召されたその召しにふさわしく歩き、
2できる限り謙虚で、かつ柔和であり、寛容を示し、愛をもって互に忍びあい、
3平和のきずなで結ばれて、聖霊による一致を守り続けるように努めなさい。
4からだは一つ、御霊も一つである。あなたがたが召されたのは、一つの望みを目ざして召されたのと同様である。
5主は一つ、信仰は一つ、バプテスマは一つ。
6すべてのものの上にあり、すべてのものを貫き、すべてのものの内にいます、すべてのものの父なる神は一つである。
7しかし、キリストから賜わる賜物のはかりに従って、わたしたちひとりびとりに、恵みが与えられている。
8そこで、こう言われている、「彼は高いところに上った時、とりこを捕えて引き行き、人々に賜物を分け与えた」。
9さて「上った」と言う以上、また地下の低い底にも降りてこられたわけではないか。
10降りてこられた者自身は、同時に、あらゆるものに満ちるために、もろもろの天の上にまで上られたかたなのである。
11そして彼は、ある人を使徒とし、ある人を預言者とし、ある人を伝道者とし、ある人を牧師、教師として、お立てになった。
12それは、聖徒たちをととのえて奉仕のわざをさせ、キリストのからだを建てさせ、
13わたしたちすべての者が、神の子を信じる信仰の一致と彼を知る知識の一致とに到達し、全き人となり、ついに、キリストの満ちみちた徳の高さにまで至るためである。
14こうして、わたしたちはもはや子供ではないので、だまし惑わす策略により、人々の悪巧みによって起る様々な教の風に吹きまわされたり、もてあそばれたりすることがなく、
15愛にあって真理を語り、あらゆる点において成長し、かしらなるキリストに達するのである。
16また、キリストを基として、全身はすべての節々の助けにより、しっかりと組み合わされ結び合わされ、それぞれの部分は分に応じて働き、からだを成長させ、愛のうちに育てられていくのである。
17そこで、わたしは主にあっておごそかに勧める。あなたがたは今後、異邦人がむなしい心で歩いているように歩いてはならない。
18彼らの知力は暗くなり、その内なる無知と心の硬化とにより、神のいのちから遠く離れ、
19自ら無感覚になって、ほしいままにあらゆる不潔な行いをして、放縦に身をゆだねている。
20しかしあなたがたは、そのようにキリストに学んだのではなかった。
21あなたがたはたしかに彼に聞き、彼にあって教えられて、イエスにある真理をそのまま学んだはずである。
22すなわち、あなたがたは、以前の生活に属する、情欲に迷って滅び行く古き人を脱ぎ捨て、
23心の深みまで新たにされて、
24真の義と聖とをそなえた神にかたどって造られた新しき人を着るべきである。
25こういうわけだから、あなたがたは偽りを捨てて、おのおの隣り人に対して、真実を語りなさい。わたしたちは、お互に肢体なのであるから。
26怒ることがあっても、罪を犯してはならない。憤ったままで、日が暮れるようであってはならない。
27また、悪魔に機会を与えてはいけない。
28盗んだ者は、今後、盗んではならない。むしろ、貧しい人々に分け与えるようになるために、自分の手で正当な働きをしなさい。
29悪い言葉をいっさい、あなたがたの口から出してはいけない。必要があれば、人の徳を高めるのに役立つような言葉を語って、聞いている者の益になるようにしなさい。
30神の聖霊を悲しませてはいけない。あなたがたは、あがないの日のために、聖霊の証印を受けたのである。
31すべての無慈悲、憤り、怒り、騒ぎ、そしり、また、いっさいの悪意を捨て去りなさい。
32互に情深く、あわれみ深い者となり、神がキリストにあってあなたがたをゆるして下さったように、あなたがたも互にゆるし合いなさい。
鍵となる聖句
平和のきずなで結ばれて、聖霊による一致を守り続けるように努めなさい。
一致は、つくり出すものではなく、保つものです。御霊によってすでに与えられています。毎日の努力が必要で、平和のきずなによって保たれます。
しかし、キリストから賜わる賜物のはかりに従って、わたしたちひとりびとりに、恵みが与えられている。
私たち一人ひとりには、キリストの賜物のはかりに従って恵みが与えられています。誰も除外されていません。信じる者はみな、からだに差し出すものを持っています。
それは、聖徒たちをととのえて奉仕のわざをさせ、キリストのからだを建てさせ、
指導者の務めは、聖徒たちを整えて奉仕をさせ、キリストのからだを建てることです。働きは一部の人だけのものではなく、すべての人が仕えるよう召されています。
愛にあって真理を語り、あらゆる点において成長し、かしらなるキリストに達するのである。
愛をもって真理を語る。クリスチャンの成熟は、真理と愛を一つに保ち、かしらであるキリストへと成長していくことです。
互に情深く、あわれみ深い者となり、神がキリストにあってあなたがたをゆるして下さったように、あなたがたも互にゆるし合いなさい。
赦しは、神の赦しをモデルとします。神がキリストにあって赦してくださったように赦しなさい。それは、親切とあわれみを伴います。
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説教が語っていること
エペソ人への手紙4章についてよくある質問
御霊の一致を保つ(エペソ4章3節)とはどういう意味ですか
パウロは、一致をつくり出すのではなく、保つよう求めています。一致はすでにキリストにあって存在します。それは、謙遜、柔和、忍耐、愛を通して保たれます。一致は違いをなくすのではなく、平和のきずなによって、それらをともに保ちます。
エペソ4章11節で教会に与えられた賜物とは何ですか
パウロは、使徒、預言者、伝道者、牧師、教師を挙げています。その役割は、聖徒たちを奉仕のために整え、からだ全体が成長するようにすることです。これらの働きが今日どのような位置にあるかについて、クリスチャンの間で議論があります。
古い人を脱ぎ捨て、新しい人を着るとはどういう意味ですか
22節から24節で、パウロは生き方の変化を述べています。人を惑わす欲望を捨て、心の思いを新たにされ、神の義と聖さにしたがって生きることです。続く箇所がそれを示しています。真実、正しい言葉、赦しです。
聖霊を悲しませないとはどういう意味ですか
30節でパウロは、この戒めを言葉と行いに結びつけています。偽り、苦々しさ、怒り、悪口です。信じる者は御霊によって証印を押されており、苦々しさの中で生きることは御霊を悲しませます。親切と赦しは、御霊の喜びです。
エペソ人への手紙 4を引用している記事
口語訳(1955年)— パブリックドメイン。