はじめに
食事の前や、クリスマスツリーのそばで、あるいは大切な人との電話の中で、神さまに少し言葉を捧げたいのに、言葉が出てこないことがあります。この15の祈りは、飾らない言葉で神さまに語りかけ、数行で収まります。その場面に合うものを選んで声に出して読んでもよいですし、ひとりで祈るなら心の中で唱えてもかまいません。自分の祈りを組み立てるときの参考にもなります。
クリスマスイブの食卓の祈り
食卓の祈りは短くしましょう。長いと料理が冷め、注意も散ってしまいます。まわりの人の顔を見ながら、ゆっくり読んでください。
「主よ、私たちはこの食卓に集まりました。この食事と、それを用意した手と、今夜ともに過ごせる喜びを感謝します。あなたの臨在がこの祝いの最初の客となりますように。」
「父なる神さま、あなたは御子を貧しい馬小屋にお遣わしになりました。私たちは今、暖かい家の中にいます。感謝する心を教えてください。この食事と、分かち合うひとりひとりを祝福してください。」
「主イエスさま、あなたは富める人の食卓にも貧しい人の食卓にもおつきになりました。今夜、私たちの食卓にもおいでください。会話がやさしく、笑いが偽りなく、沈黙が平安でありますように。」
「すべての善の源である神さま、この料理をいただく前に、あなたの恵みを味わいたいと思います。喜びに満ちた日々も、重かった日々も含めて、この一年を越えさせてくださったことを感謝します。今夜も私たちとともにいてください。」
クリスマスの朝の祈り
プレゼントを開ける前、一日の慌ただしさが始まる前に、二分間だけ静かな時間を持ちましょう。この祈りは、ひとりでも、まだパジャマ姿の家族とでも唱えられます。
「主よ、クリスマスの新しい一日が明けました。何よりもまず、あなたを見つめたいと思います。あなたが私たちのただ中に来てくださったこと、それは私の知る最も大きな知らせです。この朝から、そばにいてくださることを感謝します。」
「父なる神さま、今日という日が、包みや予定だけで終わりませんように。イエスさまを遣わしてくださったことを思い、心を目覚めさせてください。子どものように驚きをもってこの日を過ごせますように。」
「イエスさま、あなたは私たちのため、そしてすべての世代のために生まれてくださいました。天と地の隔たりを越えてくださったことを感謝します。今日の私の行いを導き、素直に人を愛することができますように。」
「真実な神さま、あなたは世々を通してみ言葉を守ってこられました。この朝、私はあなたをもっと知ること以外に何も願いません。あなただけが与えられる平安で、この家を満たしてください。」
集まった家族のためのクリスマスの祈り
クリスマスの再会には、喜びと昔からのわだかまりが入り混じります。みんなで祈ると、数時間だけ武器を置き、私たちを結び合わせているものを思い出せます。
「主よ、あなたはこの部屋にいるひとりひとりを、その疲れも願いも含めてご存じです。建前の言葉を超えて、私たちを本当に結び合わせてください。あなたの愛が、私たちの意見の違いよりも大きくありますように。」
「父なる神さま、走り回る子どもたち、今も思い出を語ってくれる年長者、そしてその間で家を肩に担っている人々を感謝します。この家族を、今日も明日もあなたの御手の中に守ってください。」
「平和の神さま、私たちの間には傷んだ絆があります。天と地を和解させるために来られたあなたが、私たちの心にゆるしの扉を開いてください。答える前に聴く忍耐をお与えください。」
「主イエスさま、あなたはごく普通の家庭で育たれました。不完全なところの多い私たちの家にもお入りください。この日が、いちばん小さな子の心にも、いちばん年長の人の心にも、やさしい思い出として残りますように。」
ひとりの人、悲しみの中にある人、苦しむ世界のためのクリスマスの祈り
クリスマスは、大切な人を失った人や、そばに誰もいない人にとってはつらい日です。この祈りは、その人たちのために、あるいはここに自分を見いだす人のために唱えてください。
「主よ、今夜、私たちの食卓には空いた椅子があります。その人が私たちの心の中で占めていた場所を、あなたはご存じです。泣いている人のそばにいて、言葉が見つからないときも、その人の慰めとなってください。」
「父なる神さま、訪ねてくる人も便りもなくクリスマスを過ごしているすべての人を心に留めてください。その人たちのもとに、誰かを、一本の電話を、開かれる扉を送ってください。そして、あなたのやり方で、忘れられてはいないと伝えてください。」
「諸国民の神さま、クリスマスの夜は、戦争の中にある国々にも、屋根のない家々にも響いています。暴力を終わらせ、子どもたちを守り、もう誰も望めなくなった場所に平和を生み出してください。」
クリスマスの祈りに添える聖句
祈りの前か後に聖句を読むと、祈りに拠り所ができます。声に出して読みやすい降誕の箇所をいくつか挙げます。
ルカによる福音書2章11節
「きょうダビデの町に、あなたがたのために救主がお生れになった。このかたこそ主なるキリストである。」
羊飼いたちに告げられた知らせの中心です。イブの祈りの始めに読み、イエスの来臨を神さまに感謝するのに最適です。 ルカによる福音書2章を全文で読む。
イザヤ書9章6節
「ひとりのみどりごがわれわれのために生れた、ひとりの男の子がわれわれに与えられた。まつりごとはその肩にあり、その名は、「霊妙なる議士、大能の神、とこしえの父、平和の君」ととなえられる。」
来られる方の名を告げる預言の言葉です。イエスがどなたかを思い見つめたいクリスマスの朝にふさわしい聖句です。 イザヤ書9章を全文で読む。
ルカによる福音書2章14節
「「いと高きところでは、神に栄光があるように、地の上では、み心にかなう人々に平和があるように」。」
天使たちの歌は短く、何人かで一緒に読みやすい聖句です。世界のための祈りの終わりに添えると合います。 ルカによる福音書2章を全文で読む。
マタイによる福音書1章23節
「「見よ、おとめがみごもって男の子を産むであろう。その名はインマヌエルと呼ばれるであろう」。これは、「神われらと共にいます」という意味である。」
神がわたしたちとともにおられると思い出させてくれるので、ひとりの人や悲しみの中にある人にとって尊い聖句です。 マタイによる福音書1章を全文で読む。
自分だけのクリスマスの祈りの作り方
具体的な感謝の一言から始めましょう。ひとりの顔、ひとつの食事、越えてきた一年など、特定のことに感謝すると、一般的な決まり文句よりも祈りが真実なものになります。
身近な方に語るように神さまに呼びかけましょう。「父よ」や「主イエスよ」と言って、友人に話すように語ればよく、厳かな言葉を探す必要はありません。
長さも考えましょう。食卓で祈るなら三十秒で十分です。子どもがいるなら、くり返せる一、二文のほうが、長い話よりずっと子どもたちを祈りに加えられます。
最後ははっきりと「アーメン」で結びます。この短い言葉で、祈りが終わったことがみなに伝わり、祈りに慣れていない人も心を合わせることができます。
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よくある質問
クリスマスの食事の前にはどんな祈りをしたらよいですか。
クリスマスの食卓の祈りは三つの流れでできています。食事とそれを用意した人々への感謝、なぜクリスマスを祝うのかを思い起こすこと、そしてその夜の平安を願うことです。三十秒で十分ですので、神さまにやさしく語りかけてください。
ひとりでクリスマスを迎えるとき、どう祈ればよいですか。
同じ部屋にいる方に話すように、声に出して神さまに語りかけてください。無理に喜ぼうとせず、感じていることをそのまま伝えましょう。降誕の箇所を読み、そのあと誰かにメッセージや電話で連絡をとるのもよいでしょう。
クリスマスに亡くなった人のために祈ってもよいですか。
悲しみを神さまにゆだね、その人があなたにとってどんな存在だったかを感謝することができます。祈りは、あなたの痛みを神さまの前に置き、残された人々への慰めを願うためのものです。
クリスマスに子どもたちと一緒に祈るにはどうしたらよいですか。
くり返せるごく簡単な一文を示すか、ひとりひとりに「ありがとう」を言ってもらいましょう。たどたどしくても、子どもたち自身の言葉で祈らせてあげてください。まじめにやさしく唱えた短い祈りは、記憶に残ることが多いものです。
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