はじめに
教会の年越しの祈祷会(年越し礼拝)を準備していて、進行表と、マイクで語る言葉の両方を探しているかもしれません。このページでは、目安の時間つきのプログラム例、読み上げ用の14の文章(歓迎、感謝、悔い改め、新しい年、祝福)、いくつかの聖書朗読、そして運営の助言を紹介します。どの文章にも日付は入っていませんので、毎年の大晦日に繰り返して使えます。会衆に合わせて言い回しを調整してください。
大晦日の祈祷会(年越し礼拝)の進行例
年末の祈祷会は、通常2時間半から3時間ほどです。以下は進行の一例で、教会に合わせて調整してください。午前零時から逆算して組み立てると、年が改まるときの祈りがちょうどよい時刻に重なり、急ぐことも待たされることもなくなります。
歓迎と賛美に約30分。歓迎のあいさつ、だれもが知っている賛美歌を数曲、開会の祈りです。過ぎた一年の証しに約20分。二、三人が、教会の中で神がなさったことを一つずつ2分で語ります。感謝に約15分。担当者がマイクで祈り、その後、各自が感謝の理由を声に出して挙げる時間を取ります。
悔い改めと赦しに約15分。静まりの時間、傷つけた神や人に対する罪を告白する祈り、そして赦しの確かさを告げる言葉です。教会、町、国のためのとりなしに約20分。短い祈りを重ね、何人もの人が祈れるようにします。年が改まるときの祈りに10分から15分。静まりのあと、神に委ねる祈りをささげます。
祝福に約10分、その後、温かい飲み物や軽食を囲む30分から45分の交わりの時間です。実務上の配慮も忘れずに。子ども連れの家族のために、塗り絵や遊びのコーナーか託児を用意すること。一人の人や喪中の人のために、個人的に迎える人を置くこと。駐車場の照明と、分かりやすい出口の案内。だれもが安全に帰宅できるよう、無理のない時間に終えましょう。
歓迎のあいさつと、過ぎた一年への感謝の祈り
これらの文章は、そのままマイクで読んでも、会衆に合わせて手直ししてもかまいません。日付は含まれていないので、毎年使えます。
「近くから、また遠くから、お一人で、またご家族で、神の御前で一年を締めくくるために集まってくださったみなさん、ようこそいらっしゃいました。今夜は感謝をもって一年を振り返り、重いものを下ろし、信頼をもってこれからに向かいたいと思います。どうぞ、それぞれこの場所を自分の家のように感じてください。」
「主よ、頁をめくる前に、ただありがとうございますと申し上げたいと思います。喜びの日々を感謝します。私たちがそれと気づかないうちに、あなたが担ってくださった日々も感謝します。日ごとの糧、私たちを愛してくれる人々、そしてあなたの教会を感謝します。」
「父なる神様、あなたが私たちの間でなさったことを心に留めています。癒やし、和解、誕生、開かれた扉。目に見える恵みも、ひそかに与えられた恵みも、賛美とともにお受けください。」
「真実な神様、死別、失敗、いつまでも続く待ち時間といった試練の中で、一度も私たちを独りにされなかったことを感謝します。感じられないときにも、あなたはそこにおられました。涙の混じった感謝ですが、どうかお受けください。」
午前零時の前に、悔い改めと神に委ねる祈り
会衆がついていけるように、これらの祈りの間には数秒の静けさを置いてください。最後の祈りは、静まりの時間で締めくくります。
「主よ、私たちは仮面を外して、あなたのもとに来ます。きつい言葉、罪深い沈黙、愛する機会を逃したことを認めます。あなたのもとに立ち返る者を赦してくださるように、私たちをもお赦しください。あなたの恵みは私たちの過ちより大きいと信じます。」
「父なる神様、長い間抱えてきた恨みをあなたの前に置きます。私たちを傷つけた人を赦す力と、私たちが傷つけた人に赦しを求める謙遜を与えてください。この心の重荷を負ったまま、新しい日々を始めることがありませんように。」
「聖なる神よ、私たちの教会に及んだ分裂、さばき、冷たさをお赦しください。私たちを愛に連れ戻し、離れていった人々を近づけ、だれもが自分の居場所を見つけられる家としてください。」
「主よ、私たちの後悔、失敗、重荷をあなたの足もとに置きます。償うことのできないものは、あなたに委ねます。もう担いきれないものを受け取り、軽やかな心で前に進ませてください。」
新しい年のための祈り、年が改まるときの祈り、最後の祝福
中心となる二つの祈りは、午前零時の前後に祈ります。一つ目は年が改まる前に、二つ目はその直後です。続いて、時間に応じて二つの祝福のどちらかを読み、会衆に立ってもらうよう招きましょう。
「父なる神様、私たちの前に開かれる時をあなたにささげます。それが何をもたらすかは分かりませんが、私たちがだれのものであるかは知っています。私たちの教会を導き、賢い指導者たち、一致した家庭、まだあなたを知らない人々への真実な愛を与えてください。」
「主よ、私たちの町と国のために祈ります。決断する人々に知恵を、苦しむ人々に慰めを、仕える人々に勇気を与えてください。私たちの教会を、この地域に寄り添う存在としてください。」
「父なる神様、私たちは新しい時の門の前にいます。残りのわずかな時間、あなたの御前で静まります。この移り変わりの中で私たちを守り、終わるものが始まるものに席を譲るその瞬間に、一人ひとりに寄り添ってください。」
「主よ、新しい章が始まりますが、あなたはすでにそこにおられます。日ごとにこれをあなたに委ねます。あなたの平安が私たちの家、家族、計画の上にありますように。私たちが一歩ずつ、あなたとともに歩めますように。」
「兄弟姉妹のみなさん、神があなたがたと共に歩んでおられるという確信を胸に、お帰りください。神があなたがたの家に平和を、決断に勇気を、奉仕に喜びを与えてくださいますように。神の祝福のうちに行き、その恵みがこれからの毎日あなたがたと共にありますように。」
「私たちの間で御業を始められた方が、それを成し遂げてくださいますように。疲れた人を支え、泣く人を慰め、疑う人を強めてくださいますように。みなさん一人ひとりに、キリストの平安のうちに、聖なる良い新年が訪れますように。」
大晦日の祈祷会のための聖書朗読
これらの朗読は、祈りの時間の合間に、会衆の一人か当日の担当者が読みます。
詩篇103篇2節
「わがたましいよ、主をほめよ。そのすべてのめぐみを心にとめよ。」
この節は、詩篇の作者が神の恵みを忘れないよう自分自身に語りかけている言葉です。感謝の時間の冒頭にふさわしく、それぞれが感謝の理由を口にする前に読むとよいでしょう。 詩篇103篇を全文で読む。
詩篇90篇12節
「われらにおのが日を数えることを教えて、知恵の心を得させてください。」
この詩篇は、神の永遠の前での人生の短さを思い巡らしています。振り返りのときに読むと、会衆が歩んできた道を見つめ、これからのための知恵を願うよう促されます。 詩篇90篇を全文で読む。
ピリピ人への手紙3章13-14節
「兄弟たちよ。わたしはすでに捕えたとは思っていない。ただこの一事を努めている。すなわち、後のものを忘れ、前のものに向かってからだを伸ばしつつ、 目標を目ざして走り、キリスト・イエスにおいて上に召して下さる神の賞与を得ようと努めているのである。」
この手紙の著者は、自分はまだ到達していないと認めつつ、うしろのものを忘れて目標に向かって走り続けています。悔い改めのあとにこの箇所を置くと、過去を否定せずに手放す助けになります。 ピリピ人への手紙3章を全文で読む。
詩篇121篇8節
「主は今からとこしえに至るまで、あなたの出ると入るとを守られるであろう。」
この巡礼者の歌は、出て行く人も帰って来る人も守ってくださる神を歌っています。午前零時を迎える場面で読むと、あらゆる旅立ちに神が伴っておられることを伝えられます。 詩篇121篇を全文で読む。
民数記6章24-26節
「「願わくは主があなたを祝福し、あなたを守られるように。 願わくは主がみ顔をもってあなたを照し、あなたを恵まれるように。 願わくは主がみ顔をあなたに向け、あなたに平安を賜わるように」』。」
これは、神が民を祝福するために授けられた祝福の言葉です。夜の締めくくりに、立ち上がって読み、散会の前に会衆全体の上に置かれる言葉として用いることができます。 民数記6章を全文で読む。
大晦日の祈祷会を準備するための助言
3週間前までに役割を分担しましょう。当日の責任者、朗読者、賛美の奉仕チーム、受付の担当、子どもたちの担当です。読む人には前もって文章を渡し、マイクを前にして初めて自分の祈りを知ることのないようにします。
音響と進行の簡単なリハーサルをしましょう。年が改まる場面も含めて行います。正確な時刻は、目分量ではなく時計で確認します。欠席や声がれに備えて、予備の朗読者も決めておきましょう。
会衆が参加できる余地を残しましょう。事前に準備した短い証し、何人かで祈る祈り、感謝や神への委ねを各自が紙に書く時間などです。人は、自分で語ったことや書いたことのほうが、よく覚えているものです。
重い心で新しい年を迎える人のことを考えましょう。最後に、人前にさらすことなく一緒に祈れる人を何人か用意しておきます。夜の終わりに奉仕チームに感謝し、次回に向けてうまくいったことを書き留めておきましょう。
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よくある質問
教会の大晦日の祈祷会(年越し礼拝)では、何をしますか?
祈祷会は、賛美、聖書朗読、過ぎた一年の証し、感謝・悔い改め・とりなしの祈りを交互に行い、午前零時前後の祈り、祝福、交わりの時間へと進みます。全体で約3時間を見込み、山場の間には静まりの時間を入れましょう。
年末の祈祷会は、どのくらいの時間がかかりますか?
交わりの時間を含めて、2時間半から3時間が目安です。子ども連れの家族や高齢の方が多い会衆であれば、プログラムを2時間ほどに絞り、感謝、悔い改め、午前零時の祈り、祝福という要点だけを残してもよいでしょう。
大晦日の夜には、聖書のどこを読めばよいですか?
感謝の詩篇である詩篇103篇や、時の流れを歌う詩篇90篇がよく合います。午前零時を迎えるときは、旅立ちを守ってくださる神を歌う詩篇121篇があります。最後は民数記の祝福で締めくくります。朗読は少数で十分です。
大晦日の祈祷会では、一人の方をどのように迎えればよいですか?
受付に何人かを置き、温かくあいさつして、顔なじみの人のそばに案内し、交わりの時間にも誘いましょう。喪中の方には、騒がしい場面を避け、ただ居ていられる静かな祈りの時間を用意してあげてください。