はじめに
2027年のイースター(復活祭)は3月28日(日)です。クリスチャンはこの日、十字架で死なれたイエス・キリストの復活を祝います。十字架の日である聖金曜日(受難日)は3月26日(金)、受難週は3月21日(日)の棕櫚の主日に始まり、3月29日(月)の復活祭翌日の月曜日まで続きます。
イースターの日付は毎年変わるため、いつなのか、何を祝う日なのかと疑問に思う人も多いでしょう。このページでは、2027年の正確な日付をお伝えし、祭りの由来を説明したうえで、受難週の毎日に読む聖書の言葉を一つずつ紹介します。復活の朝に向かって、一歩ずつ歩んでみてください。
2027年のイースターはいつ?なぜ毎年日付が変わるのか
2027年のイースターは3月28日(日)です。12月25日と決まっているクリスマスと違い、イースターの日付は固定されていません。この決め方は初代教会にさかのぼり、325年のニカイア公会議で定められました。春分の日のあとの最初の満月の次の、最初の日曜日がイースターです。
この決まりのために、祭りの日付は毎年動き、必ず3月22日から4月25日の間に入ります。日曜日が選ばれたのは、福音書によれば、イエスが週の初めの日によみがえられたからです。
2027年の受難週と復活節のカレンダー
四十日間の準備の期間である受難節(レント)は、2027年2月10日(水)の灰の水曜日に始まります。受難週は3月21日(日)の棕櫚の主日に始まり、3月25日(木)の洗足木曜日、3月26日(金)の聖金曜日(受難日)、3月27日(土)の聖土曜日と続きます。
イースターは3月28日(日)に祝われ、3月29日(月)の復活祭翌日の月曜日は、いくつかの国で祝日になっています。その後も復活節は続きます。復活から四十日後の昇天日は5月6日(木)、聖霊が降ったことを記念するペンテコステ(聖霊降臨日)は2027年5月16日(日)です。
イースターの意味とは
イースターに当たる言葉は、ヘブライ語の「ペサハ」に由来し、「過ぎ越し」を意味します。ユダヤ人の過越の祭りは、神がご自分の民をエジプトでの奴隷の状態から救い出された夜を思い起こす祭りです。神は、小羊の血のしるしのある家々を過ぎ越してくださいました。
クリスチャンは、そこにイエスが成し遂げられたことの予告を見ます。イエスの死と復活によって、死から命への道が開かれました。卵や鐘などの習慣が祭りを彩ることもありますが、その中心はあくまでキリストの復活です。
出エジプト記12章13節
「その血はあなたがたのおる家々で、あなたがたのために、しるしとなり、わたしはその血を見て、あなたがたの所を過ぎ越すであろう。わたしがエジプトの国を撃つ時、災が臨んで、あなたがたを滅ぼすことはないであろう。」
この節は最初の過越を描いています。戸口の血が守りのしるしとなり、神は印のある家々を過ぎ越され、ご自分の民は守られて、エジプトから出ていきました。 出エジプト記12章を全文で読む。
コリント人への第一の手紙5章7節
「新しい粉のかたまりになるために、古いパン種を取り除きなさい。あなたがたは、事実パン種のない者なのだから。わたしたちの過越の小羊であるキリストは、すでにほふられたのだ。」
パウロは二つの過越を結びつけています。イエスは「わたしたちの過越の小羊」と呼ばれ、ご自分の民の身代わりとして献げられました。エジプトの小羊が一夜の守りだったのに対し、キリストは信じるすべての人に救いを開いてくださいました。 コリント人への第一の手紙5章を全文で読む。
2027年の受難週に読む聖書:毎日の朗読
2027年の日付とともに、毎日一つずつ聖書の言葉を紹介します。数分の時間をとって、その節の前後も読み、静かに祈ってみてください。
マタイによる福音書21章9節
「そして群衆は、前に行く者も、あとに従う者も、共に叫びつづけた、「ダビデの子に、ホサナ。主の御名によってきたる者に、祝福あれ。いと高き所に、ホサナ」。」
3月21日(日)棕櫚の主日。エルサレムに入られるイエスを、群衆が歓呼して迎えます。「ホサナ」は「救ってください」という意味の叫びで、人々は主の御名によって来られた、約束の王としてイエスを迎えました。 マタイによる福音書21章を全文で読む。
ルカによる福音書22章19-20節
「またパンを取り、感謝してこれをさき、弟子たちに与えて言われた、「これは、あなたがたのために与えるわたしのからだである。わたしを記念するため、このように行いなさい」。 食事ののち、杯も同じ様にして言われた、「この杯は、あなたがたのために流すわたしの血で立てられる新しい契約である。」
3月25日(木)洗足木曜日。最後の食事の席で、イエスはパンと杯を分け与えられます。弟子たちのために流される血による新しい契約を告げられました。多くの教会は、この夜に聖餐式を行います。 ルカによる福音書22章を全文で読む。
マタイによる福音書27章46節
「そして三時ごろに、イエスは大声で叫んで、「エリ、エリ、レマ、サバクタニ」と言われた。それは「わが神、わが神、どうしてわたしをお見捨てになったのですか」という意味である。」
3月26日(金)聖金曜日(受難日)。十字架の上で、イエスは詩篇の言葉を引いて苦しみの叫びをあげられます。私たちが受けるはずだった見捨てられる痛みを最後まで負われたのは、私たちが二度と神から引き離されないためです。 マタイによる福音書27章を全文で読む。
マタイによる福音書27章59-60節
「ヨセフは死体を受け取って、きれいな亜麻布に包み、 岩を掘って造った彼の新しい墓に納め、そして墓の入口に大きい石をころがしておいて、帰った。」
3月27日(土)聖土曜日。ヨセフはイエスの体を新しい墓に納め、入口に大きな石をころがしておきました。この静けさの一日は、イエスの死が確かな現実であったことを思い起こさせます。 マタイによる福音書27章を全文で読む。
ルカによる福音書24章5-6節
「女たちは驚き恐れて、顔を地に伏せていると、このふたりの者が言った、「あなたがたは、なぜ生きた方を死人の中にたずねているのか。 そのかたは、ここにはおられない。よみがえられたのだ。まだガリラヤにおられたとき、あなたがたにお話しになったことを思い出しなさい。」
3月28日(日)イースター。墓を訪ねた女たちに、二人の御使いが、イエスは生きておられると告げます。空の墓こそ良い知らせです。死人の中に捜されていた方は、よみがえられました。 ルカによる福音書24章を全文で読む。
ヨハネによる福音書20章1節
「さて、一週の初めの日に、朝早くまだ暗いうちに、マグダラのマリヤが墓に行くと、墓から石がとりのけてあるのを見た。」
同じく3月28日(日)。マグダラのマリヤは朝早く、まだ暗いうちに墓に着き、石がとりのけられているのを見ます。ヨハネの記録は、望みのない一日が新しい世界の最初の日になりうることを示しています。 ヨハネによる福音書20章を全文で読む。
イースターについてのよくある誤解
一つめの誤解は、イースターは春のお祭りやチョコレートの日にすぎないというものです。自然の芽吹きやお菓子は季節を彩りますが、キリスト教の祭りが祝うのは、十字架で死なれたイエスが三日目に生き返られたという、はっきりした出来事です。
二つめは、復活は象徴にすぎないという誤解です。福音書は、空の墓と、生きたイエスにふたたび会った証人たちとともに、復活を事実として伝えています。三つめは、イースターはカトリックだけの行事だという誤解です。プロテスタントから正教会まで、キリスト教のすべての教派がこの日を祝います。ただし、暦が異なる場合もあります。
2027年のイースターの過ごし方
受難週の3月21日から28日まで、毎日一つの箇所を読みましょう。上で紹介した聖書の言葉をきっかけにして、四つの福音書のどれかで全体の物語を読んでみるとよいでしょう。
近くの教会のイースター礼拝に参加してみてください。できれば聖金曜日の礼拝にも出席しましょう。隣人や同僚、復活のメッセージをまだ聞いたことのない友人を、誘ってみるのもすてきです。
あなたの希望を、飾らずに分かち合いましょう。一通のメッセージ、一度の食事、親しい人との祈りで十分なことも多いものです。イースターは過去の思い出ではなく、死が最後の言葉ではないという確信です。その確信は、議論よりもぬくもりを通して、よりよく伝わります。
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よくある質問
2027年のイースターはいつですか?
2027年のイースターは3月28日(日)です。イエスの死を記念する聖金曜日(受難日)は3月26日(金)、受難週の始まりである棕櫚の主日は3月21日(日)です。
なぜイースターは毎年日付が変わるのですか?
イースターは月の動きをもとに決められ、春分の日のあとの最初の満月の次の、最初の日曜日です。この決まりは325年のニカイア公会議に始まり、祭りは3月22日から4月25日の間に入ります。
2027年の復活祭翌日の月曜日はいつですか?
2027年の復活祭翌日の月曜日は3月29日(月)で、イースターの日曜日の翌日です。フランスやベルギーをはじめ、いくつかの国で祝日です。聖書にはこの日のことは書かれておらず、日曜日の祭りを延長する伝統的な習慣です。
2027年の昇天日とペンテコステはいつですか?
2027年の昇天日はイースターから四十日後の5月6日(木)、ペンテコステ(聖霊降臨日)は5月16日(日)です。この二つの祭りはイースターの続きで、イエスが天に昇られ、そのあと弟子たちに聖霊が与えられたことを記念します。
ユダヤ教の過越の祭りとイースターの違いは何ですか?
ユダヤ教の過越の祭りは、出エジプト記に記されたイスラエルの民のエジプトでの奴隷状態からの解放を記念します。クリスチャンにとってのイースターは、イエスの復活を祝う祭りです。二つの祭りは結びついていて、クリスチャンはキリストに過越の成就を見ています。