贖いとは何か?聖書が教える意味

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はじめに

聖書で「贖い」とは、代価を払って人や財産を買い戻すことを指します。神はイスラエルを奴隷の身分から解放し、さらにイエス・キリストの死によって、信じる者を罪の責めとその支配から贖い出し、自由にして、ご自分のものとしてくださいます。

「贖い」という言葉は古めかしく、どこか法律用語のように聞こえます。それでも、この言葉は聖書の中でもとりわけ具体的な良い知らせを伝えています。あなたを自由にするために、誰かが代価を払ってくださったのです。このページでは、この言葉の由来を説明し、それを照らす聖書箇所をたどり、単なる赦しとの違いを整理し、贖われた者としてどう生きるかをお伝えします。

聖書で「贖い」という言葉は何を意味するのか

フランス語の「rédemption」はラテン語の redemptio に由来し、「買い戻す」という意味です。聖書はまず、日々の暮らしの中でこの言葉を使っています。ヘブライ語の動詞「ガアル」は、借金で苦しむ家族の畑や自由を買い戻す近い親族を表します。この親族は「贖い主」と呼ばれます。

ギリシア語で新約聖書が用いる「アポリュトローシス」は、「リュトロン」つまり身代金という語から作られています。身代金とは、囚人や奴隷を解放するために支払われる金額のことです。ですからこの言葉の背景は市場と解放の世界です。誰かが捕らわれ、代価が支払われ、その人が自由になって出てくるのです。

聖書は贖いについて何と語っているか

このテーマは、エジプトでの奴隷生活から十字架に至るまで、聖書全体を貫いています。神がどのように、そしてなぜ贖ってくださるのかを示す聖書箇所をいくつか見てみましょう。

出エジプト記6章6節

「それゆえ、イスラエルの人々に言いなさい、『わたしは主である。わたしはあなたがたをエジプトびとの労役の下から導き出し、奴隷の務から救い、また伸べた腕と大いなるさばきをもって、あなたがたをあがなうであろう。」

神は、強制労働に打ちひしがれた民に、ご自身が介入されると告げます。つまり贖いは、奴隷たちの努力ではなく、神の主導から始まります。この最初の解放は、その後の聖書全体の模範となります。 出エジプト記6章を全文で読む。

詩篇130篇7-8節

「イスラエルよ、主によって望みをいだけ。主には、いつくしみがあり、また豊かなあがないがあるからです。 主はイスラエルを そのもろもろの不義からあがなわれます。」

詩人は視線を移します。本当の隷属とは「不義」、つまり良心にのしかかる罪のことです。神は外にいるファラオから解放してくださるだけでなく、内側から私たちを責めるものからも贖ってくださいます。 詩篇130篇を全文で読む。

マルコによる福音書10章45節

「人の子がきたのも、仕えられるためではなく、仕えるためであり、また多くの人のあがないとして、自分の命を与えるためである」。」

イエスはご自分の使命の意味をみずから説明しておられます。「あがない」と訳された語は、まさに買い戻しを表す言葉で、ご自分の命が支払われる代価です。イエスは「仕えるために」来られたと言われている点に注目しましょう。贖いは単なる計算ではなく、愛の行為だということが分かります。 マルコによる福音書10章を全文で読む。

エペソ人への手紙1章7節

「わたしたちは、御子にあって、神の豊かな恵みのゆえに、その血によるあがない、すなわち、罪過のゆるしを受けたのである。」

パウロは二つの現実を結びつけています。贖いと赦しです。贖いは「その血による」もの、つまりキリストが命を与えてくださったことによって成し遂げられ、「神の豊かな恵み」、すなわち神の受けるに値しない親切に従って、賜物として受け取るものです。 エペソ人への手紙1章を全文で読む。

ペテロの第一の手紙1章18-19節

「あなたがたのよく知っているとおり、あなたがたが先祖伝来の空疎な生活からあがない出されたのは、銀や金のような朽ちる物によったのではなく、 きずも、しみもない小羊のようなキリストの尊い血によったのである。」

ペテロはその代価を明らかにします。銀や金ではなく、「きずも、しみもない」イエスの尊い命です。さらに、贖いが解き放つものにも触れています。深く考えることなく受け継いだ「空疎な生活」です。贖いは、私たちの習慣や家族の歴史にも及ぶのです。 ペテロの第一の手紙1章を全文で読む。

ガラテヤ人への手紙3章13節

「キリストは、わたしたちのためにのろいとなって、わたしたちを律法ののろいからあがない出して下さった。聖書に、「木にかけられる者は、すべてのろわれる」と書いてある。」

モーセの律法は、それに従わない者を告発していました。キリストは、私たちをそののろいから出すために、その宣告をご自分の身に負ってくださいました。ここで贖うとは、私たちが本来いるべきだった場所にご自分が立ち、私たちがそこにとどまらずにすむようにしてくださった、ということです。 ガラテヤ人への手紙3章を全文で読む。

コロサイ人への手紙1章13-14節

「神は、わたしたちをやみの力から救い出して、その愛する御子の支配下に移して下さった。 わたしたちは、この御子によってあがない、すなわち、罪のゆるしを受けているのである。」

この箇所は二つの段階を描いています。神は私たちを「やみの力から救い出して」、それから「その愛する御子の支配下に移して」くださいます。贖われた者は宙に浮いたままではなく、領域と所属が変わるのです。 コロサイ人への手紙1章を全文で読む。

贖いと赦し:何が違うのか

赦しは道徳的な負債を帳消しにします。神はもうあなたの罪を責めません。贖いはもっと広い言葉です。捕らわれから自由へ、悪い主人から善き父のもとへと移る、その動き全体を表します。エペソ人への手紙が二つを並べて語っているように、赦しはその一部です。

イスラエルの歴史では、買い戻しは土地、家族、失われた自由といった、とても物質的なものにも関わっていました。ですから聖書は、魂の救いと生活全体の回復を切り離してはいません。キリスト教の伝統によっては法的な面をより強調し、内面的な解放をより強調するものもありますが、聖書の本文にはその両方が見られます。

贖いについてのよくある誤解

第一の誤解は、贖いは自分の力で得られると考えることです。しかし奴隷は自分で自分を買い戻すことはできません。新約聖書は、代価はすでに他の方によって支払われており、私たちは行いの一覧表ではなく、信頼によってこの自由に入るのだと強調しています。

第二の誤解は、神が悪魔に身代金を払ったと考えることです。そう読まれることもあります。聖書の本文は代価について語りますが、それが誰に支払われたのかは一度も述べていません。神学者たちは何世紀も議論してきましたが、聖書がはっきり語っていること、つまり贖いは現実であり、神の愛から出ているということにとどまるのがよいでしょう。

第三の誤解は、贖いを天国への切符のようなものと想像することです。聖書は、今すでに変えられた人生について語っています。むなしい生き方から離れ、キリストが再び来られるときに完全な解放が与えられるという約束が伴っています。

贖われた者として日々を生きるには

まず、自分を自由にしてくれたものに名前をつけてみましょう。十分間ほど時間を取り、神があなたをどこから連れ出してくださったのかを書き出してください。依存、罪責感、あなたを傷つける人間関係などです。イスラエルがエジプトのことを語り継いだように、贖いを思い起こすことは、どんな意志の力よりも確かに感謝を育てます。

次に、神がすでに赦されたことで自分を責めるのをやめましょう。昔の過ちがあなたを苦しめに戻ってきたら、知っていることで答えてください。代価はすでに支払われた、と。誠実に告白することはできますが、毎週のように裁判をやり直す必要はありません。

最後に、自由な者として行動しましょう。解放された奴隷が昔の主人に従い続けるなら、人生の選び方を間違えています。日常のさまざまな決断の中で、新しい所属にふさわしいものを選び、あなたが誰になったのかを思い出させてくれる兄弟姉妹に囲まれて歩んでください。

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よくある質問

贖いと救いはどう違いますか。

救いは総称で、神が滅びと死から救ってくださることを指します。贖いはその中の具体的な一つのイメージで、身代金による買い戻しです。支払われた代価と持ち主の交代を強調しますが、「救い」という言葉はむしろ解放と癒やしを思わせます。

贖いはどのように受け取るのですか。

新約聖書は、贖いを報酬ではなく、信仰によって受ける賜物として示しています。具体的には、自分に救い主が必要であることを認め、悔い改め、つまり向きを変え、イエス・キリストがあなたに代わって成し遂げてくださったことに身をゆだねます。

聖書における贖い主とは誰ですか。

旧約聖書では、神はしばしばイスラエルの贖い主、すなわちご自分の民を買い戻す方と呼ばれます。新約聖書は、この働きをイエス・キリストのうちに認めています。与えられたその命が身代金なのです。ですからこの言葉は、捕らわれた者を解放するために代価を払う方を指します。

贖いは永遠に保証されていますか。

クリスチャンの答えにはニュアンスの違いがあります。多くの人は、買い戻しはキリストの完成された御業に基づくもので、私たちの努力によるものではないと強調し、これが確かな安心を与えます。信仰の中で耐え忍ぶことを強調する人もいます。いずれも、代価を払ってくださった方につながり続けるよう勧める点では一致しています。

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