福音とは何か:言葉の意味と中心となるメッセージ

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はじめに

福音とは、聖書が告げる良い知らせです。神の御子イエス・キリストは、人間の罪のために死に、葬られ、三日目によみがえられました。イエスによって、神は信じるすべての人に赦しと永遠の命を与えてくださいます。それは信仰によって受ける、無償の賜物です。

福音という言葉は二通りに使われます。一つはメッセージを指し、もう一つは新約聖書の最初の四つの書を指します。この言葉を聞いても、その内容を知らない人は少なくありません。このページでは、福音という言葉の意味を説明し、メッセージを数行で要約し、それがなぜ良い知らせなのかを示し、簡単な応答の仕方を紹介します。

「福音」という言葉の意味

この言葉はギリシャ語のエウアンゲリオンに由来し、「良い知らせ」を意味します。古代では、勝利の知らせや王の到来を告げる言葉でした。初代のクリスチャンはこの言葉を用い、それよりはるかに大きなこと、つまり神がイエスにおいて人間に出会いに来られたことを告げました。

この言葉には二つの用法があります。福音はまず、メッセージそのものを指します。また、イエスの生涯を語る四つの書、マタイ、マルコ、ルカ、ヨハネも指します。この場合は四福音書と呼び、同じ物語についての四つの証言と考えます。

メッセージの中心:イエスがなさったこと

新約聖書は、福音をいくつかの出来事で要約します。イエスは神の国を宣べ伝え、十字架で死に、葬られ、神がイエスをよみがえらせました。

マルコによる福音書1章14-15節

「ヨハネが捕えられた後、イエスはガリラヤに行き、神の福音を宣べ伝えて言われた、 「時は満ちた、神の国は近づいた。悔い改めて福音を信ぜよ」。」

イエスは、神の福音を宣べ伝えることで働きを始めます。その呼びかけは二つあります。「悔い改めて福音を信ぜよ」。悔い改めとは、向きを変えることです。信じるとは、神が言われることに信頼することです。 マルコによる福音書1章を全文で読む。

ルカによる福音書2章10-11節

「御使は言った、「恐れるな。見よ、すべての民に与えられる大きな喜びを、あなたがたに伝える。 きょうダビデの町に、あなたがたのために救主がお生れになった。このかたこそ主なるキリストである。」

天使はイエスの誕生の夜、羊飼いたちに語りかけます。民全体に大きな喜びがある、救い主が生まれたと告げます。良い知らせは、規則ではなく、誕生から始まります。 ルカによる福音書2章を全文で読む。

コリント人への第一の手紙15章1-4節

「兄弟たちよ。わたしが以前あなたがたに伝えた福音、あなたがたが受けいれ、それによって立ってきたあの福音を、思い起してもらいたい。 もしあなたがたが、いたずらに信じないで、わたしの宣べ伝えたとおりの言葉を固く守っておれば、この福音によって救われるのである。 わたしが最も大事なこととしてあなたがたに伝えたのは、わたし自身も受けたことであった。すなわちキリストが、聖書に書いてあるとおり、わたしたちの罪のために死んだこと、 そして葬られたこと、聖書に書いてあるとおり、三日目によみがえったこと、」

パウロは、自分が受けた福音を要約します。キリストは私たちの罪のために死に、葬られ、聖書に書いてあるとおり三日目によみがえられました。福音の内容について、新約聖書で最も短く明快な箇所です。 コリント人への第一の手紙15章を全文で読む。

ローマ人への手紙5章8節

「しかし、まだ罪人であった時、わたしたちのためにキリストが死んで下さったことによって、神はわたしたちに対する愛を示されたのである。」

パウロは、私たちがまだ罪人であったときに、キリストが私たちのために死なれたことを強調します。ですから福音は、自分はすでに良い人間だと思う人のためではなく、すべての人に向けられています。私たちが良くなる前に、神が愛の主導権をとってくださったからです。 ローマ人への手紙5章を全文で読む。

なぜ良い知らせなのですか

聖書は、すべての人間が、行いや言葉や態度によって神から離れてしまい、その隔たりには結果があると語ります。どんな努力もそれを埋めることはできません。良い知らせは、神ご自身が橋を架けてくださったことです。イエスが罪を身に負い、すべての人が赦されるようにされました。

死が最後の言葉ではないことも、良い知らせです。イエスの復活は、神のもとで続く命への希望を開き、今日この日から、意味と平安と前に進む力を与えてくれます。

ローマ人への手紙1章16節

「わたしは福音を恥としない。それは、ユダヤ人をはじめ、ギリシヤ人にも、すべて信じる者に、救を得させる神の力である。」

パウロは、福音を恥としない、それは信じる者すべてを救う神の力だからだと述べます。この聖句は、メッセージが、民族や文化や過去の区別なく、すべての人に開かれていることを明らかにしています。 ローマ人への手紙1章を全文で読む。

福音、宗教、規則の違いは何ですか

宗教とは、一般的には、神に近づくために守るべき規則の集まりであることが多いものです。福音はその方向を逆にします。神のほうが人間のもとに来られ、赦しを贈り物として差し出してくださるのです。

だからといって道徳的な生き方がなくなるわけではありません。ただ、善い行いは、恵みを得るための方法ではなく、受けた恵みへの応答になります。

福音についてのよくある誤解

第一の誤解は、福音は一冊の本だというものです。実際には、まず宣べ伝えられる知らせであり、それを本が伝えています。すべてを読まなくても知ることはでき、読んでも理解していないことがあります。

第二の誤解は、福音は特定の人のためのものだというものです。聖書は「信じる者」と語っています。これはすべての人に開かれた招きです。

第三の誤解は、福音は単なる道徳の規範だというものです。イエスの教えは貴重ですが、福音はそれに尽きません。福音は、私たちがすべきことの前に、神がなさったことを告げます。

福音にどう応えますか

応答は二つの行いに集約されます。自分の欠けを認めて神に立ち返ること、そしてイエスが私たちのために死んでよみがえられたと信じることです。多くの人が、自分の言葉によるシンプルな祈りでそうしています。

その後は、一歩ずつ進みます。たとえばヨハネによる福音書など、福音書を読み、毎日神に語りかけ、他の信者と共に成長していくのです。

使徒行伝16章31節

「ふたりが言った、「主イエスを信じなさい。そうしたら、あなたもあなたの家族も救われます」。」

看守は、救われるために何をすべきかを尋ねます。答えは一文で、主イエスを信じなさい、というものです。福音の呼びかけが、シンプルで即座のものであり、応える人の家族にも及ぶことを示しています。 使徒行伝16章を全文で読む。

エペソ人への手紙2章8-9節

「あなたがたの救われたのは、実に、恵みにより、信仰によるのである。それは、あなたがた自身から出たものではなく、神の賜物である。 決して行いによるのではない。それは、だれも誇ることがないためなのである。」

パウロは、救いは賜物であり、行いによってではなく信仰によって受けるものだと語ります。だからこそ福音は本当に良い知らせです。受け入れられるために完璧である必要はないからです。 エペソ人への手紙2章を全文で読む。

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よくある質問

「福音」という言葉はどういう意味ですか。

福音はギリシャ語のエウアンゲリオンに由来し、「良い知らせ」という意味です。イエス・キリストによる救いのメッセージを指し、また、イエスの生涯と死と復活を語る新約聖書の四つの書、マタイ、マルコ、ルカ、ヨハネも指します。

福音と福音書の違いは何ですか。

福音は、イエスが私たちの罪のために死んでよみがえられたというメッセージのことです。福音書は、そのメッセージとイエスの生涯を伝える四つの書を指します。両者は結びついていますが、前者は内容であり、後者はその記録です。

福音を一文で要約するとどうなりますか。

神は世を愛し、イエス・キリストの死と復活によって、信じるすべての人に赦しと永遠の命を与えてくださいます。ヨハネによる福音書3章16節が語っていることで、聖書の最も有名な要約とされています。

福音を受けるために何かをする必要がありますか。

いいえ。聖書は、救いは神の賜物であり、行いではなく信仰によって受けるものだと語ります。贈り物は、稼ぐものではなく受け取るものです。その後に私たちが行うこと、赦すこと、愛すること、仕えることは、感謝の応答です。

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