はじめに
定年退職は人生の一つの章を閉じ、もう一つの章を開きます。心のこもった数行の言葉は、その人が喜びのうちに新しい扉をくぐる助けになります。職場でカードに署名するときも、教会で乾杯の言葉を準備するときも、自分の父親に手紙を書くときも、いちばん良いメッセージは、簡潔で、具体的で、誠実なものです。このページでは、退職する人ごとに分けた16通のメッセージをご紹介します。同僚、牧師や教会の奉仕者、親や祖父母、そしてカードやメール、スピーチに使える短い言葉です。ご自分に合うものを選び、あなただけの思い出を加えて、名前を添えてください。
同僚へのメッセージ
職場のカードは多くの人が読みますので、温かく、礼儀正しく書きましょう。実際にあったことに感謝し、これからの季節の幸いを願います。
「○○さん、○年間の誠実なお仕事、本当にお疲れさまでした。○○さんのいない職場は想像できません。忍耐強く、誠実で、だれにも敬意をもって接してくださったことに感謝します。休息と喜びと、大切な方々との時間に満ちた退職後の日々をお祈りします。」
「○○さん、ご退職おめでとうございます。ご自身が思っている以上に、たくさんのことを教えていただきました。そばで働けた毎日に感謝しています。神様がこれからの年月を祝福し、健康と笑顔の理由をたくさん与えてくださいますように。」
「○○さん、いつも話を聞く時間をつくってくださる同僚でいてくださって、ありがとうございました。忙しい週にも変わらなかった落ち着きは、退職された後もずっと思い出されます。自由な時間を楽しんでください。寂しくなります。」
「○○さん、よく働き、よく務めてこられました。これからは休んだり、旅をしたり、ご家族を訪ねたり、ゆっくりした朝を楽しんだりする時間です。新しい季節が平安に満ちたものとなるよう祈っています。」
テモテへの第二の手紙4章7節
「わたしは戦いをりっぱに戦いぬき、走るべき行程を走りつくし、信仰を守りとおした。」
パウロはこの言葉を人生の終わり近くに、誇りではなく感謝をもって振り返りながら書きました。戦い、走り、信仰を守り抜いたのです。退職する同僚もまた、人に気づかれないまま長い行程を走ってきました。その誠実さを言葉にしたカードは、その人をよく敬います。この聖句は、信仰を共にしている方に送るのが向いています。 テモテへの第二の手紙4章を全文で読む。
牧師や教会の奉仕者へのメッセージ
牧師や奉仕者が退職するとき、教会の家族全体が影響を受けます。その方が何であったかを言葉にし、自分たちが育てられた人々がここにいることを伝えましょう。
「○○先生、○年間、私たちのために御言葉を開き、葬儀に寄り添い、子どもたちの結婚式を司り、病院で共に祈ってくださいました。感謝してもしきれません。先生の退職後の日々が、休息と喜びと、愛する方々と過ごす時間に満ちた季節となるよう祈っています。」
「○○先生、今日多くの人がイエス様と共に歩んでいるのは、先生が私たちと共に歩んでくださったからです。ご退職は、私たちの心の中で先生の働きの終わりではありません。忠実なお働きに感謝します。先生を教会に分かち合ってくださったご家族にも感謝します。」
「○○さん、あなたはへりくだりと心づかいをもってこの教会を導いてくださいました。耳を傾け、教え、祈ってくださったことを神様に感謝します。どうかこの時を楽しんでください。この教会の扉は、いつでもあなたに開かれています。」
「敬愛する長老の○○さんへ。長い年月、時に人に気づかれることなく、主とその民に仕えてくださって、ありがとうございます。一つひとつの会議、訪問、祈りに感謝しています。神様があなたの忠実さに報いてくださいますように。」
詩篇92篇12-14節
「正しい者はなつめやしの木のように栄え、レバノンの香柏のように育ちます。 彼らは主の家に植えられ、われらの神の大庭に栄えます。 彼らは年老いてなお実を結び、いつも生気に満ち、青々として、」
詩人は、主の家に植えられた人々が、年老いてもなお実を結ぶ姿を描いています。日々の責任から退く牧師や奉仕者にふさわしい情景です。退職は奉仕の人生を終わらせるのではなく、その形を変えるのです。送別の礼拝でこの箇所を読むと、実を結ぶことは晩年にも続くと、皆で思い出すことができます。 詩篇92篇を全文で読む。
親や祖父母へのメッセージ
親へのメッセージは、優しく個人的なものにできます。与えてくれたものに感謝し、したことではなく、その人自身を愛していると伝えましょう。
「お父さん、定年退職おめでとう。長い間、朝早く起きて私たちを養ってくれて、誠実に働くとはどういうことかを見せてくれて、ありがとう。今度はお父さんが休む番です。大好きです。誇りに思っています。」
「お母さん、仕事にも家庭にも、本当にたくさんのものを注いでくれました。ありがとう。この新しい章が、庭や孫たち、コーヒーを飲みながらの長いおしゃべりの時間をもたらしてくれますように。神様の祝福がありますように。」
「おじいちゃん、やっとゆっくりできるようになって、みんなでうれしいです。成功より忠実さが大切だということを、おじいちゃんは自分の姿で教えてくれました。大好きです。退職後の毎日が、神様の恵みに満ちたものになるよう祈っています。」
「お父さん、お母さんへ。私たちのために働いてくれた二人を、今度は私たちがお祝いします。犠牲と祈りに感謝します。この新しい季節が、休息と喜びと、いっしょに過ごす多くの午後を運んでくれますように。」
イザヤ書46章4節
「わたしはあなたがたの年老いるまで変らず、白髪となるまで、あなたがたを持ち運ぶ。わたしは造ったゆえ、必ず負い、持ち運び、かつ救う。」
神様は年を重ねていく民に語りかけ、自分は変わらないと約束されます。神様が造り、神様が負ってくださるのです。定年を迎える親にとって、これは慰めに満ちた言葉です。年月は過ぎても、ここまで担ってこられた方は、これからも担ってくださいます。カードに添えたり、家族の食事の席で読み上げたりするのに良い聖句です。 イザヤ書46章を全文で読む。
カードやメール、スピーチで使える短いメッセージ
心がこもっていれば、数語で十分です。カードやメールのほか、短いスピーチの結びの言葉としても使えます。
「ご退職、おめでとうございます。神様が、この新しい季節に休息と健康と喜びを与えてくださいますように。」
「本当によく頑張られました。忠実なお働きに感謝します。これからの毎日が贈り物となりますように。」
「○○さん、退職おめでとうございます。あなたに感謝しています。これからもお祈りしています。」
「○○さんのために乾杯します。よく務めあげた仕事と、良いことに満ちたこれからに。ありがとうございました。神様の祝福がありますように。」
ピリピ人への手紙1章6節
「そして、あなたがたのうちに良いわざを始められたかたが、キリスト・イエスの日までにそれを完成して下さるにちがいないと、確信している。」
パウロはピリピの教会に、神様は始めたことを必ず完成してくださると語ります。退職は、そのわざを中断させません。仕事を離れる方も、ご自分のうちに良いわざを始めてくださった方の手の中にとどまっています。この聖句から短い一文を引くと、未来を見つめて希望を語るので、スピーチの結びにふさわしくなります。 ピリピ人への手紙1章を全文で読む。
自分で書くときのポイント
具体的なことに感謝しましょう。ある仕事、ある習慣、ある親切のほうが、一般的な称賛よりも心に残ります。
過去だけでなく、これからも見つめましょう。退職のメッセージは、してきたことを祝い、来る日々の幸いを願うものです。
相手との関係に合わせて、口調を選びましょう。同僚には温かく礼儀正しい言葉を、親には優しさと個人的な思い出を。
聖句はふさわしいときだけ添えましょう。信仰を共にしない同僚には温かな願いで十分ですし、信者同士なら短い聖句が贈り物になります。
休息について一言添えましょう。退職後に生きがいを失うことを恐れる人は多いので、休息と新しい喜びを願う言葉は安心を与えます。
声に出して話すときは短くしましょう。九十秒あれば十分で、祈りや祝福の言葉で結ぶと、良い思い出が残ります。
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よくある質問
クリスチャンの退職カードには何を書けばよいですか。
具体的な一つのことに感謝し、これからの年月の休息と喜びを願い、ふさわしければ短い祝福の言葉や聖句を添えます。二、三文から四文と署名で十分です。
退職にふさわしい聖句はどれですか。
詩篇92篇12-14節、イザヤ書46章4節、ピリピ人への手紙1章6節がおすすめです。年老いても実を結ぶこと、年月を通した神様の支え、始めたことを成し遂げてくださる忠実さが語られています。
牧師の退職には、どう伝えればよいですか。
長年の奉仕に感謝し、ご自分の人生に影響があった一つのことに触れ、これからも祈り続けると伝えましょう。教会全員が署名したカードは、心に響く贈り物になります。